毎回、介護にまつわる問題点やちょっと困った介護スタッフの珍行動、介護現場での珍事件などを紹介するこのコーナー。今週は、「介護業界の職場恋愛」について紹介します。
介護業界は圧倒的に女性が多いが、ほんの少数でも男性が存在すれば、必ず発生するのが色恋沙汰。介護業界における職場恋愛事情はどうなっているのだろうか？ そこで現場の声を聞いてみた。
都内・城東地区の介護施設に勤務する20代の女性・Aさんによれば、彼女自身はまだ職歴が浅く、職場恋愛の経験はないものの、周りにはヘルパー同士、ヘルパーと施設の事務職員、ヘルパーとリハビリスタッフ、ヘルパーとケアマネジャー、調理員と栄養士など、職場恋愛が現在進行形のカップル、職場恋愛の末に結婚に至ったカップルが、それこそ掃いて捨てるほどいるという。
Aさんは、職場恋愛が多い理由として、「勤務体系が不規則」「若い人が少なく、他に出会いの場がない」「仕事の性質上、他のスタッフとのコミュニケーションが濃密だから」と、分析する。そして、「月並みですけど、やっぱり共通の話題があるからじゃないですか」と語っている。
またAさんによれば、職場恋愛をしているカップルはほぼ例外なく、付き合っていることを隠そうとするそうだ。これについてAさんは、「おばさんヘルパーたちから『○○さんと付き合ってるんでしょ？』とか『デートはどこに行くの？』とか『結婚しないの？』とか、根掘り葉掘り色んなことを聞かれたり、言われたりするのがイヤなんじゃないですか？」と分析する。
おばさんヘルパーの間では、「誰と誰が付き合ってる」「○○さんが××さんを狙ってる」といった噂話がしょっちゅう飛び交っており、「（職場恋愛をすると）そういう噂話のネタになるのが目に見えてますからね」とAさん。ちなみに、当事者は付き合っていることを一生懸命隠そうとするものの、周りにはバレバレなのだという。
ネット上の書き込みを見てみると、
「職場結婚する人は私の周りは多いですよ」
「そりゃ男女ですから、どこの施設でも職場恋愛、結婚はあります」
「私の職場でもケアスタッフ同士の恋愛→結婚あります」
など、Aさんの職場がとりたてて特別なわけではなく、職場恋愛はまったく珍しくないようだが、
「施設によっては職員同士の恋愛を一切禁止しているところもあります」
「別々に異動させられ、結果別れました」
という声も寄せられている。業務に支障が出るのは問題外だが、中には恋愛そのものを禁じている施設もあるようなので、そのあたりは働く際に確認が必要となりそうだ。
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