介護業界で転職を考えている人にとって、採用側が求める人材はどういった傾向なのか、ぜひ知っておきたいこと。今回は訪問介護や居宅介護、デイサービスを中心に多種多様な介護サービス事業を全国で展開している、株式会社日本エルダリーケアサービスの東日本統括部部長・江川賢さんとコンプライアンス部部長・岸美江さんにお話を伺いました。
<取材・文・写真 西山武志>
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『デイサービス・ラスベガス』の様子。ゲームに使う架空通貨「ベガス」は、ストレッチなどに参加することで得られます
○●○ インフォメーション ○●○
株式会社日本エルダリーケアサービス
東京都港区芝公園三丁目4番30号 32芝公園ビル7階
TEL : 0120-808-563
http://www.elderly.jp/
現場のニーズから生まれた、利用者目線の新サービス
株式会社日本エルダリーケアサービスは、基本となる訪問介護や居宅介護事業のほかにも、バラエティに富んだサービスを運営しています。そのひとつが『暮らし応援サービス』です。
「『暮らし応援サービス』は、介護保険の適用外となるような生活補助を行うサービスです。法律で生活援助のサービスが縮小されてしまったこともあり、ご利用者様からのちょっとしたお願いを、お断りしなければならないケースが増えていたんですね。経営陣たちもその点については実感があったようで、多岐にわたるニーズに対応するために、このサービスを始めました」(東日本統括部部長・江川さん)
現場を経験した経営陣だからこそ、実現できたサービスでもあるのですね。利用者からの反響はいかがでしょうか?
「『安くて助かる』といった感想は度々頂いています。現在は15分500円から対応しているのですが、サービスを始めた当初は1時間単位で承っていたんですよ。しかし、ご利用者様から『1時間では、ちょっとした手伝いが頼みにくい』という声が多かったので、システムを見直したんです。このように、現場の反応を見てひとつひとつ試行錯誤しながら、よりよい形で運営していこうと尽力しています。ゆくゆくは“要介護者”のためだけではなく、“ご高齢者”や“要介護者のご家族”など、暮らしに何らかの不便さを感じている世帯すべての支えになるようなサービスを展開できれば……と考えているんです」(江川さん)
介護にカジノを導入!? 話題の“カジノ・デイサービス”
もうひとつ、日本エルダリーケアサービスでは最近注目されている新事業があります。それは、デイケアにカジノの要素を取り入れた“カジノ・デイサービス”です。
「『デイサービス・ラスベガス』は、本場ラスベガスにあるような遊具で遊びながら、ご利用者様の機能訓練をお手伝いする施設です。これまで、デイサービスでの取り組みには、1人で遊べるものや男性向けのものが少ない印象がありました。そこで、新しく始めたのがこちらのサービス。デイサービスとして必要最低限の生活補助をしながら、ラグジュアリーな空間を楽しんでもらうために、現場スタッフの言葉遣いや振る舞いが場に合ったものになるよう配慮しています」(コンプライアンス部部長・岸さん)
介護にカジノとは斬新な組み合わせに感じますが、どのようなきっかけからカジノに目をつけたのでしょうか?
「以前、経営陣が介護の先進国からノウハウを学ぼうと、ラスベガスに海外視察に行ったんです。そこではご高齢者がスーパーに行くような手軽さでカジノに出かけていて、いきいきとゲームを楽しんでいる姿がとても印象的だったそうです」(岸さん)
「弊社ではこうした新しい取り組みも積極的に実現していくので、柔軟な発想力を持った方、ご利用者様のためにさまざまなアプローチ方法を考えられる方は、大歓迎です」(江川さん)
採用にまつわる話に繋がってきたところで、いよいよ本題に。次回は、日本エルダリーケアサービスの採用に対するスタンスや求める人物像について、さらに詳しくお話を伺っていきます。
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