介護業界で転職を考えている人にとって、採用側が求める人材はどういった傾向なのか、ぜひ知っておきたいこと。今回は訪問介護や居宅介護、デイサービスを中心に多種多様な介護サービス事業を全国で展開している、株式会社日本エルダリーケアサービスの東日本統括部部長・江川賢さんとコンプライアンス部部長・岸美江さんにお話を伺いました。
<取材・文・写真 西山武志>
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無資格者の採用に取り組んでいることについて、江川さんは「スキルがなくても介護に強く興味を持っている方にチャレンジしてもらいたい」と語ります
○●○ インフォメーション ○●○
株式会社日本エルダリーケアサービス
東京都港区芝公園三丁目4番30号 32芝公園ビル7階
TEL : 0120-808-563
http://www.elderly.jp/
無資格・未経験者も積極採用
お話はいよいよ核心に迫っていきます。株式会社日本エルダリーケアサービスでは、どんな採用プロセスを設けているのでしょうか?
「訪問介護・居宅介護・通所介護など、施設別に募集をかけています。エントリーシートから面接に進み、面接回数は人によって異なりますが、平均2回です。それぞれの施設によって求めているスキルは異なりますが、弊社では無資格・未経験者の採用も行っていますので、介護に興味のある異業種の方にも是非受けて頂きたいですね」(東日本統括部部長・江川さん)
即戦力を求める傾向にある現在の介護業界で、無資格者を募集する所はあまり多くありません。これには、どういった意図があるのでしょうか?
「介護に対するやる気や興味を持っている人に、どんどん入ってきてほしいと思っています。要介護者の人口が増えていく現状に対して、介護従事者を増やしていかなければ業界としてもパンクしてしまいますからね。異業種でキャリアを積まれている方は“利用者目線の介護”と“法人目線の介護”をバランスよく考える力が長けていて、入社後も素晴らしい働きをしてくれる人が多いんですよ」(コンプライアンス部部長・岸さん)
面接の要は「主体性を持って仕事ができるかどうか」
これから求人に応募しようとしている方々にとって、面接内容は気になるポイントのひとつでしょう。実際の面接では、どんなことをよく聞くのでしょうか?
「私はいつも必ず、『今までどういうお仕事をしてきましたか?』ということを、最初に伺っています。一番知りたいのは、『その人がこれまで楽しく仕事に取り組んでいたかどうか』です。自ら仕事にやりがいを見出し、主体性を持って物事を考え、行動できるような方がいいですね」(江川さん)
お話によると、聞くことは一般的な面接内容と同じとのことですが、ときには際どい質問を投げかけることもあるとか。
「採用の可否について決定的な要素に欠けるときには、ちょっと変わった質問をすることも。例えば、『あなたの手を見せて頂けますか?』と突然お願いしたことがありましたね。こちらに対して心を開いてくれているかどうか、その反応で見極めようという意図がありました。面接では、その方を一側面ではなく多角的に判断できるように、いろいろなお話を聞かせて頂いています」(岸さん)
次回は「こんな人はちょっと採用しにくいな……」という本音を、ズバリお伺いしていきます。
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