介護業界で転職を考えている人にとって、事業者がどのような人材を求めているのかという傾向はぜひ知っておきたいこと。
そこで今回は、東京や千葉、神奈川などを中心に有料老人ホームやグループホームを運営する、株式会社ハートフルケアの取締役 施設運営部長・木村章さんと、施設運営課長・丹野敏さんにお話を伺いました。
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アットホームな雰囲気のハートフルケアの施設。スタッフが入居者の方たち一人ひとりときちんと向き合い、話を聞く姿勢が浸透しています
○●○ インフォメーション ○●○
株式会社ハートフルケア
有料老人ホームの運営/グループホームの運営/訪問介護事業/デイサービス事業/居宅介護支援事業/福祉用具貸与・購入
東京都品川区東五反田5-25-19 8階
TEL:03-5475-7558
ハートフルケア 公式サイト
採用で重視するのは、技術や資格より人間性
最終回の今回は、株式会社ハートフルケアが採用で最も重視していることについて、取締役 施設運営部長・木村章さんと施設運営課長・丹野敏さんのお二人にお話を伺いました。
木村さんが真っ先に挙げたポイントは、「人の話をよく聞けること」でした。
入居者の方々と日々、向き合うのが仕事ですから「人との関わりを持てる人」で、できれば「愛想のよい人」が求められるのは当然でしょう。そもそも、面接官とのコミュニケーションが苦痛に感じられる人には、介護の仕事は難しいと言えるかもしれません。
「資格は持っている方がベターですし、高い技術を持った方も必要な人材であることは間違いありません。しかし、それ以上に優先されるのは、接客の適性なのです。華々しい経歴や資格よりも、入居者様の話がきちんと聞けて、きちんと対応できる人のほうがポイントは高いと思います」(木村さん)
たしかに、技術や資格は後からついてくるもの。それよりも人間性を重視したいという思いは、入居者の方々を最優先に考える介護という仕事ならばこそ、大いに納得がいきます。
さらに丹野さんが次のように語ってくれました。
「面接では、弊社で働いてもらったときのことをイメージしながらお話を伺うんです。入居者様の前に立ったとき、この人はどういう接客をするんだろうか。チームとして働くときにどういう反応をするだろうか。そういうことを考えながら面接をしますね」(丹野さん)
目標を持って、自分の可能性をどんどん広げよう!
ハートフルケアで伸びていく人材とは、どんな人なのでしょうか。
「自分の将来像や目標を持っている人でしょう。たとえば、自分は施設長をめざすとか、介護福祉士の資格を取りたいとか、ケアマネジャーになって居宅介護の分野で働きたいとか。そういう人は仕事も適切にこなすことができますし、間違いなく伸びると思います」(木村さん)
「面接のなかで私が必ず聞くのも、『5年後、10年後にどういうことをめざしていますか?』ということです。その質問に対して、自分の将来像を答えられる人というのは、面接の段階からポイントが高いですね」(丹野さん)
最後に、木村さんと丹野さんに、これから介護業界での活躍をめざす方たちに向けてメッセージをいただきました。
「介護業界についてネガティブに言われることも多いですが、けっしてそんなことはありません。自分で目標を設定すれば、楽しく明るい未来が見える職場です。女性も輝ける職場ですし、実際に施設長として活躍している女性も多い。また、異業種からの転職も、その幅広い視点をメリットとして活かすチャンスです。やる気があればどんどん資格をとって上をめざしていけるので、がんばってほしいですね」(木村さん)
「足を踏み入れてからの可能性の広がりは、恐らくみなさんの予想以上だと思いますよ。たとえば施設長をめざすというように、上をめざす広がりもありますし、有料老人ホームで経験を積んだうえで、訪問介護などの違う分野に目を向けるなど、横への広がりもあります。がんばってみようと思える奥行きがある業界です。少しでも興味がある方、やってみたいという気持ちがある方は、ぜひチャレンジしてください!」(丹野さん)
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