今回は、もともと介護業界で働いていたけれど、なんらかの理由で他業界へ転職した、3人の転職事例です。他業界に行って、あらためて感じた介護の仕事のやりがい。
もう一度介護の仕事に戻ってきたいけど、でもやっぱり迷いもある…そんな先輩の話を、介護求人ナビ編集部からのアドバイス付きでご紹介。
せっかくの転職を失敗に終わらせないためにも、ぜひ参考にしてください!
〈事例1〉1カ月で辞めてしまった介護職。でも、もう一度介護業界で働きたい!
23歳/女性/アキナ
専門学校を卒業後、特別養護老人ホームに就職したのですが、イメージと違っていたので1カ月で退職。その後、まったく違う業界で働いていたのですが、やっぱり介護の仕事がしたいという思いが捨てきれなくて…。
介護職に戻りたいけど、1カ月で辞めてしまったのは印象が悪いですよね?もうちょっと続ければよかったのかな。
《アドバイス》
1カ月という短期間で辞めてしまった経歴は、転職する上でマイナスポイントであることは否定できません。
介護業界に限らず、短期間で転職をくり返す人は、採用担当者から「せっかく採用しても、すぐ辞めてしまうかもしれない」と思われがちだからです。
だからといって、介護の仕事に戻るのが無理というわけではありません。
まず、なぜ辞めてしまったのかという理由を振り返ること。
その上で、どうしてもう一度介護の仕事がしたいのかを整理し、熱意を持って採用担当者に伝えることができれば、大きなマイナスにはならないはずです。
「イメージと違っていた」ことが転職理由のようですが、それを具体的に整理してみましょう。
あなたの「イメージ」とは何だったのか?どんな仕事がしたかったのか? そして実際の仕事では何が違っていたのかを、客観的に見つめ直すことが大切です。
「介護の仕事」と一言でいっても、介護施設やデイサービス、訪問介護など、サービスの種類によって、その目的は異なります。
また、介護施設にも「
特別養護老人ホーム」「
有料老人ホーム」「
グループホーム」などさまざまな種類がありますし、事業者によって介護に対するスタンスは違います。
職場によって、ケアの内容や仕事は変わるのです。
重要なのは、あなた自身がどのような介護をしたいのか、どのような働き方をしたいのかをまず整理すること。その上で、それが実現できそうな事業者を探すことです。
あなたの気持ちに本当にマッチした事業者を見つけられれば、自信を持って応募し、自分の志望動機を話すことができるでしょう。
ぜひ、あなたに合った事業者を見つけ、その思いを採用担当者に伝えてください。
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〈事例2〉介護の仕事は好きだけど、ギスギスした職場の雰囲気がイヤで辞めてしまいました…
33歳/女性/敦子
OLから介護施設に転職しました。お給料に不満はなかったけど、スタッフが辞めても人員補充がなく、ギリギリでまわしている状況。でもその割に、上司や事務の人はヒマそうにしていて、定時にあがってしまう。
スタッフ同士の関係も悪いし、一生懸命やっている自分がバカらしくなって…結局1年で辞めました。お年寄りと接するのは好きだったので、いい環境の職場ならもう一度介護の仕事がしたいけど…。
《アドバイス》
介護業界に限らず、ストレスなく働き続けるためには、職場の雰囲気は大切です。
特に施設で働く介護職の場合、チームでケアすることが求められるため、スタッフ同士のチームワークや人間関係がよくないと、いいケアをすることは難しいでしょう。
介護業界は慢性的な人手不足のため、忙しい職場が多いのが現実ですが、現場の苦労を理解しようとせず、無理をおしつける上司では、スタッフの不満の声があがるのも当然です。
給与など待遇はいい職場だったようですが、上司とスタッフが対立していたり、スタッフ同士がギスギスした雰囲気では、働きやすい職場とは言えません。
転職先を探す時は待遇だけでなく、職場の雰囲気も確認しておきましょう。
求人情報に掲載されている写真や、実際にそこで働くスタッフのコメントをみれば、職場の雰囲気を、ある程度イメージすることができます。
面接の時などに、離職率やスタッフの業務改善のために行っている取り組みなどを聞いておくことも大切です。
また、実際に職場を見学したり、スタッフの様子をチェックしてみることもおすすめです。
あなたが転職するにあたって不安に思っていることを伝えた時、親身に相談にのってくれたり、不安を解消してくれる対応をしてくれる事業者なら、安心して働くことができるはずです。
最初の職場選びに失敗したからこそ、自分に合った職場選びのポイントが見えてきたと思います。この経験を活かし、自分にあった転職先を見つけてください。
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〈事例3〉腰痛が原因で他の仕事に転職したけど、やっぱり介護の仕事がしたい!
41歳/女性/清美
8年間、介護の仕事をしていましたが年々腰痛がひどくなってしまい、一般企業の事務に転職しました。身体はラクになったのですが、介護の仕事をしていた時ほどのやりがいが感じられなくて…。
もう一度、介護の仕事がしたいと思っていますが、腰痛や体力に不安もあり、迷っています。
《アドバイス》
腰痛に悩む介護職の方は多く、「腰痛は介護職の職業病」という人もいます。しかし、身体への負担は職場や職種によって違います。
介護の仕事がしたいという思いがあるのでしたら、できるだけ腰に負担の少ない職場を選んでみてはいかがでしょうか。
介護施設の介護職でも、要介護度が高い利用者が多い特別養護老人ホームや介護老人保健施設は身体介助が多く体への負担が高め。
一方、自立している方の多いサービス付き高齢者向け住宅やグループホームは、腰への負担がかかる業務が少ない場合もあります。
また、最近はスタッフの身体的な負担を減らすために、移乗をサポートする器具を導入したり、スタッフが腰を痛めないための介助の方法を指導している事業者も増えています。
それでも不安があるなら、資格を取得して「
ケアマネジャー」や「生活相談員」にチャレンジすることも一つの方法です。
他にも、
定期巡回・随時対応型の訪問介護を行っている事業所で「利用者とヘルパーをつなぐオペレーター」をする、福祉用具のレンタルや販売を行う事業所で「
福祉用具専門相談員」として働く、という選択肢もあります。
あなたの今までの経験を活かせる職場や職種は、介護業界にまだまだたくさんあります。自分の身体に無理のない仕事を選ぶことが、あなた自身にとっても職場にとってもベストな選択です。
ただし、例えばケアマネジャーや生活相談員として転職しても、スタッフが人手不足の時には介護職としてサポートするケースもあるようです。
面接の時などに、腰痛の不安があることをしっかり伝えておくことも、転職に失敗しないためのポイントです。
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