介護業界で転職を考えている人にとって、事業者がどんな人材を求め、採用でどんな点を重視しているのかは、ぜひ事前に知っておきたいところ。そこで今回は、全国約190カ所で事業を展開するヒューマンライフケアのサービス強化・スタッフ育成室マネジャー・早田貴嗣さんと、管理部人事課・小野京子さんにお話を伺いました。
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自分の得意分野をレクリエーションに活かし、利用者様から「今日、楽しかったよ」「またやりたい」と評価していただくのがスタッフにとってのやりがいです。
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ヒューマンライフケア株式会社
居宅介護支援/訪問介護/デイサービス(通所介護)/小規模多機能型居宅介護/グループホーム/介護付有料老人ホーム/デイサービスフランチャイズ/介護教育事業/子育て支援事業/家事代行サービス事業
東京都新宿区西新宿7-5-25 西新宿木村屋ビル1F
TEL:03-6846-0223
ヒューマンライフケア株式会社 公式サイト
現場が本当に求める人を採用するため、現場裁量で面接・採用
今回はいよいよ採用がテーマです。まずはヒューマンライフケアの採用プロセスについて、サービス強化・スタッフ育成室 マネジャー・早田貴嗣さんにお話を聞きました。
「面接は基本的に1回ですが、上長も同席して2次面接を行う場合もあります。書類選考についても、ケースバイケース。『今回は資格や経験者重視で採用したい』というときには、書類選考のプロセスを挟む場合もあります。エリアや施設によって状況が違うので、面接・採用については、各施設担当者の裁量に任せています」
採用プロセスで重視しているのは、応募から面接までのスピード。そのためヒューマンライフケアでは、応募をコールセンターで一括受付。コールセンターが各施設へ応募があったことを伝えます。その後、各施設が応募者に直接連絡をとって面接日時を決めています。
「応募者は早い対応を期待していると思います。間をおかず、できるだけリアルタイムで進めて、良い人材を採用したいと思っています。」
重視するのは、素直さやコミュニケーション能力
面接では、どのようなポイントを重視して見ているのでしょうか?
「それぞれの現場で必要な人材は違いますが」と前置きしたうえで、早田さんは大事なポイントとして「素直さ」を挙げました。
「私の印象では、一番大事なのは素直さだと思っています。素直な方は、相手のことをそのまま受け止め、ストレートに言葉にしたり、行動したりできると思うんです。介護は、人に向かい合うサービス。相手を思いやる気持ちがあるかどうかを重視しますね」(早田さん)
その言葉に「私も同感ですね。素直な方が一番伸びる、と感じています」と管理部人事課・小野京子さん。
「介護に対しての意識の高い方ももちろん素晴らしいのですが、無意識のうちに、高齢者の方が困っていたら自然と手をさしのべられる素直な人が、介護職に向いているのではないかと思います」(小野さん)
さらに小野さんは、重視するポイントとして「コミュニケーション能力」を挙げました。
「弊社には、10代から70代まで幅広い年代層のスタッフがいます。いろいろな年代のスタッフとコミュニケーションをとりながら仕事をしていかなければいけません。介護の現場はチームワークが大事なので、コミュニケーションがしっかりとれるかどうか。そこは面接の会話を通してチェックしています」(小野さん)
書類選考ではない場合も、履歴書の内容は重視されるのでしょうか?
「職歴は必ずチェックしますよ。職歴から、その方の人柄を見させていただくという感じです」と早田さん。では、たとえば転職回数が多い方についてはどのように判断されるのでしょうか。
「転職理由によりますね。少しお話ししていると、どういう状況でお辞めになったのか伝わってきます。たとえば、『前はこうだった…』という言葉が何度も出てくる方は、恐らく弊社に入ってからも同じ繰り返しだと思います。常に前と比べてしまう。それでは、素直にお仕事ができないのでは?と思ってしまいます。現場でのサービス品質につながる部分なので、転職理由の部分はしっかりチェックします」(早田さん)
次回は最終回。「採用したい人」とはどういう人か、どういう人が「NGな人」になってしまうのか、具体的にお聞きします。
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