転職活動・就職活動でもっとも重要なのが「面接」です。特に、介護業界では、書類審査にはさほど重きをおかず、面接で採用・不採用を決める、という事業者が多数。
重視される面接だからこそ、気を付けるべきポイントは知っておきましょう!
<面接の悩み>
面接でいつも落とされてしまいます。女性が多い介護業界では、中年男性の採用は厳しいのでしょうか?
いくつかの介護施設に応募をし、書類選考を通って面接までは進むのですが、上手く対応できたと思ったときも採用にはいたりませんでした。40代という年齢のせいなのか、男性だからなのか…それ以外考えられません。介護業界は人手不足と聞いているけれど、もしかして中年男性は需要がないのでしょうか?
40代という年齢や男性であることはネックにならない
介護業界はたしかに人手不足ですし、介護スタッフには女性が多いという認識も間違ってはいません。しかし女性が多いといっても、活躍している男性スタッフは大勢いますし、身体介助などでは力のある男性が必要とされる場面も多いはずです。
また、「40代」という年齢を気にされているようですが、それが不採用の理由とは考えにくいです。実際介護現場では、40代のスタッフもいれば、50代でバリバリ働いているスタッフもたくさんいます。そもそも「40代の中年男性」ということがネックになっているならば、事業者側も貴重な時間を使ってわざわざ面接をしないのではないでしょうか。
男性ならではの強みや、これまでの社会経験を活かせるのが介護業界の良さです。年齢や男性という点で弱気になる必要はありません。
「人材不足の介護業界なら…」という甘い気持ちで臨むのはNG!
「中年の男性だから」というのが不採用の理由ではないとしたら、どこがいけなかったのでしょうか? 今後の面接で気をつけたいポイントを検証してみましょう。
まず第一に、「介護業界は人材不足だから、簡単に採用されるだろう」という甘い気持ちはNGです。「人材不足だから誰でもいい」と考える事業者はありません。また、介護という仕事はそんな軽い気持ちで務まるものでもありません。
もしそういう気持ちで面接に臨んでいたとしたら、面接官は敏感に見抜いてしまいます。自分ではいくら上手く話せたと感じていても、面接官の目はごまかせません。
「とりあえず職に就きたい」「どこでもいいから働きたい」という姿勢で面接に臨んでは、採用は難しいということを肝に銘じてください。「なぜ介護職を選んだのか」という理由をしっかり自分の言葉で語れることが大事です。
介護職のビジョンを自分の言葉で語り、やる気をアピール!
第二に、これまでの面接で「やる気のアピール」は十分できていたでしょうか?
面接官が重視することのひとつは、介護の仕事に対する熱意です。
そこで大事なのが、介護職としてのビジョンを語ること。事業者は、しっかりとした目標を持って、介護業界に飛び込んできてくれる人材を求めています。といっても、そんなに大げさに考えなくて大丈夫です。未経験者であれば、「これからどんなふうに利用者と接していきたいか」「どんなふうに尽くしたいか」といった内容でOK。無理に背伸びをしなくても、自分が考える介護職像を気持ちを込めて語れば、面接官には伝わるものです。
もし介護職の経験があるのなら、前職での取り組み方や、今後めざす介護の形について語れると良いでしょう。
また、40代という年齢ならば、豊富な社会経験は武器になるはず。これまでの仕事を通して、どんなときにやりがいを感じてきたか、介護職にどんな夢を感じているか、などを語ることでオリジナリティのあるアピールができるでしょう。
職場での適応力や協調性をアピールできるエピソードは評価UPにつながる!
中年男性ということが採用のネックにはならないと最初に説明しましたが、実際の職場では女性が多い中で働かなければいけないのも事実。幅広い年代のスタッフが揃う職場もあれば、若い女性スタッフが多い職場もあるでしょう。
そういう点から、面接官としては「この人は自分たちの職場の雰囲気に適応できるだろうか?」といった視点で応募者を見るかもしれません。
そこで、前職で幅広い年代の人と接してきた経験や、女性中心の職場で上手にコミュニケーションをとってきた経験があれば、ぜひアピールしましょう。女性が多い職場で、男性ならではの考え方や強みを活かして貢献してきたというようなエピソードは、面接でもキラリと光ります。また、介護の仕事はチームワークが重要なので、協調性をアピールできるエピソードなどを語れるとぐんと評価が高まる可能性があるでしょう。
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