就職活動でもっとも重要なのが「面接」です。
特に、介護業界では、書類審査にはさほど重きをおかず、面接で採用・不採用を決める、という事業者が多数。
重視される面接だからこそ、気を付けるべきポイントは知っておきましょう!
<面接の悩み>
有料老人ホームの管理職として転職を希望しているのですが…
デイサービスでリーダーとして働いています。キャリアアップのために、有料老人ホームの管理職での転職を考えています。管理職を任せられる人材として認めてもらうには、面接でどのようなことをアピールしたらいいのでしょうか?
まずは、現場スタッフと管理職の違いを理解しておこう
「管理職」と聞くと現場スタッフ、つまり部下の介護職を管理するイメージが強い人も多いのではないでしょうか。
もちろん、スタッフ管理をすることも管理職の大事な仕事ですが、それだけではありません。
介護施設・介護サービスの「管理職」の仕事内容には、
施設内の設備管理や
運営管理、
利用者とスタッフの連携も含まれます。
時には、
利用者獲得のための営業活動も行うことになります。
そのため、介護業界の管理職には
リーダーシップにくわえ、
法令・介護保険の知識や説明能力、
コミュニケーション能力など、多くのものが求められます。
未経験なら、リーダー的な経験や実績をアピール!
管理職の経験がなかったり不足している場合でも、
指導・管理する立場としての素質や
優れた専門知識があることを認めてもらえれば、管理職を任せられる人材として評価してもらえる可能性があります。
未経験者が管理職としての経験を質問された場合には、そのことを正直に伝えましょう。その代わりに、リーダーなどの管理職に準じる経験や実績についてアピールをしていきます。
たとえば、
「勉強会を提案・実施したことによって、現場全体のスキルが向上した」
「毎朝ミーティングを行い、仕事の進捗やスケジュールの確認・調整することで、仕事の効率が上がって残業時間を20%軽減できた」など。
自分自身が
リーダー的な役割で行動したエピソードを具体的に説明すると良いでしょう。
経験者は、管理職としての取り組みと実績を具体的に伝えて!
管理職の経験がある人の場合、面接では管理職経験の信憑性に加え、その経験が面接先の管理職像と合っているかを見極めるための質問がくる可能性があります。
そこで重視されるのが、
管理職としてどのような実績を上げてきたのかです。
ポイントは、より具体的なエピソードを交えて答えることです。
たとえば、
「現場との意思疎通を密にして、士気を高めることで離職率が下がった」
「職員の話をきちんと聞いて、できることは後回しにすることなくすぐに実行し、不満の解消を図った」などです。
数値として表せることは数字も一緒に伝えると、一層説得力がアップします。
面接先が求めている人物像を把握しておく
「私ならきちんとやれるのではと思っています」
「経験はありませんが、一生懸命がんばります」といっただけのアピールは避けておきたいところ。
こうしたアピールは自己評価や主観でしかなく、説得力に欠けるので面接官の心にも響かないでしょう。
なぜ自分ならできると思うのかという根拠や、
どのように取り組んでいくのかといった具体的な内容を伝える必要があります。
また、具体的なアピールができていても、その内容が事業所の理想とする人物像と違っていたら良い印象を持ってもらえません。面接官の心をつかむには、アピール内容が事業所の求めている人物像と合っていることも重要になってくるのです。
介護業界の管理職に求められていることとは、リーダーシップはもちろんのこと、スタッフが気持ちよく働ける職場を築くこと、現場のことを理解することです。
特に介護業界の場合、トップダウンという考え方はうまくいかないことが多いようですので、注意が必要です。
これらのことを踏まえた上で、
将来自分がどのような管理職になりたいのかを考え、面接のときにアピールしていきましょう。
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