就職活動でもっとも重要なのが「面接」です。
特に、介護業界では、書類審査にはさほど重きをおかず、面接で採用・不採用を決める、という事業者が多数。
重視される面接だからこそ、気を付けるべきポイントは知っておきましょう!
<面接の悩み>
介護職の経験はパートのみ。正社員(正職員)として転職したいけど、どのように面接に臨んだらいい?
介護老人保健施設でパートとして2年間働いてきました。そろそろ正社員(正職員)になりたいと考え、有料老人ホームの求人に応募し、面接をすることになりました。正社員経験がない場合、面接でどのようなアピールをしたらよいのでしょうか。
まずは、正社員とパートの違いを理解しておこう
まず、正社員とそれ以外の雇用形態では、どんな違いがあるのか理解しましょう。
正社員とは、一般的には「無期限で雇われ、所定労働時間がフルタイムの従業員」とされています。
それに対し、パートは雇用期間が決まっていることが多く、正社員と比べて労働時間や日数が少なくなります。
そして、正社員では、月給制または年俸制が一般的。パートでは時給制が一般的なので、給与に関しても違いがあります。
また、正社員は福利厚生が充実していることが多いのも特徴のひとつ。さらに、無期雇用のため、簡単に解雇されることもありません。
つまり、正社員には、安定した生活が期待できるというメリットがあるのです。
ちなみに、正社員とは違う雇用形態には、パートのほかに契約社員や派遣社員があります。
契約社員は雇用期間が決まっているフルタイムの従業員を指すことが一般的です。派遣社員は、派遣会社と雇用契約を結んでいて、介護現場から間接的な形で雇われているという点が大きく違っています。
正社員の介護職に求められることって?
介護業界の中でも、老人ホームなどの施設は、高齢者が介護を受けながら暮らせる場所です。夜中の対応も必要となるため、このような現場では夜勤があります。夜勤スタッフには、最低でも必ず1人は正社員を入れるようにするのが一般的。
また、現場ではトラブルも少なくありません。トラブルの対処が必要であれば、残業になることもあるでしょう。
スタッフが体調不良などで急に休んでしまった場合には、代わりに出勤するのは基本的に正社員の役目となります。
正社員に限らず、介護職には「利用者の命や健康に関わっている」という責任感が求められます。この意識をきちんと持つことが必要です。
パートでは、どんな姿勢で臨んでいたのか
それでは、パート経験者が正社員を希望するとき、面接ではどのようなアピールをすれば良いのでしょうか。
パートしか経験がない場合、面接官からはその理由を聞かれる可能性があります。
そのときは、その理由を正直に述べましょう。
たとえば、
「いずれは正社員になりたかったので、自分の目指す方向を見つけるために、まずは多くの職場を知りたかった」
「自宅で家族の介護があったので、パートしか選択肢がなかった」
などといった答え方です。
加えて、パート勤務ではどのような姿勢で介護に臨んだか、なども伝えると効果的です。
「認知症の利用者様には、とにかく安心していただけるよう傾聴を心掛けた」「どんなに忙しくても笑顔を絶やさなかった」などです。
正社員になったら、介護職として何がしたいのか?
面接官は、正社員としての自覚や、明確な目標、目的を確認したいと考えるでしょう。
それらを見極めるため、
「正社員になりたい理由は?」「正社員になったら何をしたいのか」などの質問してくることが想定されます。
例えば「正社員になりたい理由は?」といった質問。こう尋ねられた場合には、素直にそのきっかけを話すとよいでしょう。
ですが、「パートより給料が高いから」などと、給与面の話のみではマイナスイメージです。
「正社員になったら何をしたいのか」について聞かれたら、パートにはできない正社員ならではのことを伝えるとよいでしょう。
「利用者との時間を増やすことで、より利用者に寄り添う介護がしたい」
「将来的には管理者を目指したい」
といった具体的な内容であれば、面接官により伝わりやすくなります。
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