就職活動でもっとも重要なのが「面接」です。
特に、介護業界では、書類審査にはさほど重きをおかず、面接で採用・不採用を決める、という事業者が多数。
重視される面接だからこそ、気を付けるべきポイントは知っておきましょう!
<面接の悩み>
「将来の夢」について聞かれて、答えにとまどってしまいました。どう回答したらよかったんでしょうか?
先日、デイサービスの面接を受けました。そのときに、将来の夢について聞かれましたが、想定外の質問だったのでうまく答えることができませんでした。
面接官は、どのような意図があって、将来の夢について質問をしたのでしょうか。
良い回答例などもあれば教えてください。
まずは、「将来の夢」を聞く意図を理解しておこう
面接官は、応募者にどのような夢や志を持っているのかを聞くことにより、その人が
目的意識を持って、努力しながら前向きに仕事に取り組んでいけるタイプなのかを確認しようとしています。
また、
法人の介護に対する理念や仕事内容の理解度を測るという意図もあるでしょう。
面接で「将来の夢」について聞かれたら、それらのことを踏まえた上で答える必要があります。当然ですが、「結婚して家庭を……」といったようなプライベートな内容ではなく、
あくまでも仕事に関する夢でなければいけません。
言い換えれば、
「あなたはこの職場でどのような活躍をして、将来どのような人になりたいですか」と聞かれていると考えても良いでしょう。
面接先の介護事業所で、実現できるような夢であることが大事
冒頭でも触れましたが、面接官は将来の夢を聞き出すことで、あなたが業務内容をきちんと理解しているのかを確認したいと考えています。そのため、面接先の介護事業所では実現できないような夢を答えてしまうと、マイナスの印象を与えかねないので注意しましょう。
たとえば、デイサービスの事業所で「将来は利用者さんの最期に寄り添えるようになりたい」や、特別養護老人ホームで「レクなどを通じて介護予防ができる介護士になりたい」といった答えでは、事業所側の意図とはマッチングしません。
また、「仕事を頑張って、たくさんの人の役に立ちたい」といったような、抽象的すぎる答えも説得力に欠け、面接官に良い印象を持たれません。
実現可能なことを、具体的に答えるようにしましょう。
面接先の理念や運営方針に合った価値観をアピールしよう
介護事業者は、長期に渡って職場に貢献してくれる人材を求めています。そのため、応募者の価値観が事業者の介護理念や運営方針と一致しているかを重視します。
「将来の夢」についての質問には、
応募者の価値観を確認する意味もあるのです。
たとえば、「利用者の安全を第一」をモットーにしている介護事業所の面接で、「利用者さんのやりたいことを叶えられるような介護をしたい」などと答えてしまっては、価値観が合わないとみなされてしまいます。
まずは事業者の介護理念や運営方針をきちんと理解し、その方針に合った将来像をアピールするようにしましょう。
志望動機と一貫性のある答えでより好印象に
面接官は、「将来の夢」が履歴書やエントリーシートに書かれている志望動機と相違・ズレがないかも確認しています。
つまり、
将来像は志望動機と一貫性がある内容であるとさらに良いといえます。
志望動機との一貫性を強調するには、将来像を志望動機とつなげて説明するのがコツです。
たとえば、「父が認知症で、介護が必要になったことから認知症ケアの重要さに気付き、今後は認知症ケアを極めたいと考えて現在も勉強中です。御法人は認知症ケアに力を入れているとのことなので、目指したい方向に合致しています」などといった答えです。
「将来の夢をかなえるために、どうしてもこの職場に入りたい」というアピールができれば、結果的に仕事への熱意も伝えることもでき、面接官に良い印象を持ってもらえるはずです。
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