転職活動をするとき、「安定した正社員で働きたい」「子どもが小さいのでパートで」など、雇用形態を重視する人がほとんどでしょう。
正社員、契約社員、パート、派遣などで働くみなさんは、それぞれどのような点をポイントに現在の職場を決めたのでしょうか。
そこで今回は、介護業界の転職経験者を対象に、「現在の職場を選んだ理由」についてアンケートを実施しました。
介護業界の正社員は約3割が「給与」を重視
※ 介護求人ナビ調べ アンケートモニター(20歳以上の男女、1030名)に対し、WEB上で調査
介護業界の転職経験者を対象に、
「現在の勤務先のどんな点に魅力を感じましたか」と尋ねました(複数回答可)。
まずは、
正社員・正職員の結果を見てみましょう。
正社員で最も多い回答は「自宅から通いやすい」(38.1%)でした。
次いで「給料が比較的良い・適当」(28.2%)、「休日・福利厚生などの待遇が良い」(20.1%)となっています。
今回、調査した雇用形態(正社員、契約社員、パート、派遣、経営者など)の中で「給与」を魅力だと感じた人は正社員が最も多く、およそ3割を占めました。
腰を据えて働くからには、給与面で満足できるかを条件に挙げ、福利厚生や休日も重視する人が多いことがわかりました。
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契約社員やパートは、希望通りの勤務日や時間で働けることが魅力
続いて、
契約社員・准社員です。
最多回答は正社員と変わらず「自宅から通いやすい」(45.2%)で、2位は「勤務日・勤務時間が自分の希望通り」(30.1%)、3位は「休日・福利厚生などの待遇が良い」(20.5%)でした。
「給与」を重視する人は17.8%で、正社員よりもおよそ10ポイント近く減少しています。契約社員は、給与よりも勤務日や勤務時間に融通がきく勤務先を選んでいるようです。
パート・アルバイトではどうでしょうか。
最も多い回答は「自宅から通いやすい」(53.0%)で、次いで「勤務日・勤務時間が自分の希望通り」(44.3%)、3位は「シフトが働きやすい」(32.3%)がランクインしました。
パート・アルバイトは子育て中の人が多いため、自宅から通いやすく、勤務時間に融通がきいたり、幼稚園の送迎や学校行事との両立に便利な勤務先を選んでいるのかもしれません。
また、パート・アルバイトは、他の雇用形態よりも「年齢や経歴に自信がなかったが歓迎してくれた」という回答が多くなっています。
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派遣は「慣れている施設やサービス」でスキルを発揮したい
派遣・紹介予定派遣の場合は、他の雇用形態と異なり、最も多い回答は「シフトが働きやすい」(36.8%)となっています。
2位は「勤務日・勤務時間が自分の希望通り」「仕事内容が自分の希望通り」(各31.6%)でした。「自宅から通いやすい」「給料が比較的良い・適当」(各26.3%)は同率3位となっています。
勤務地の場所や給与よりも、自分のスケジュールに合わせた働きやすい環境を求めているようです。
他の雇用形態よりも、派遣・紹介予定派遣が多かった回答は「勤務経験があり慣れた施設・サービス」でした。正社員や契約社員が5%前後であるのに対し、派遣・紹介予定派遣は21.1%と、およそ4倍の数値となっています。
派遣という特性上、これまでのスキルを活かして即戦力になりたいと考えている人が多いといえます。
今回のアンケートでは、正社員、契約社員、パートは共通して「自宅からの通いやすさ」を重視していることがわかりました。
正社員では給与を重視していますが、契約社員やパートは、それよりも勤務日や勤務時間に自由がきく職場に魅力を感じている、という結果になりました。
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