2017年12月20日

介護施設の面接・見学では職員の話し方や対応をチェック～転職体験Wさん4 | 「介護求人ナビ　介護転職お役立ち情報」

◆デイサービス（パート／介護職） → 介護付き有料老人ホーム（パート／ケアマネジャー）

W・Rさん（女性・45歳）
●デイサービス（勤務期間：9年／給料：時給＋処遇改善加算）
●介護付き有料老人ホーム（勤務期間：1カ月／給料：時給＋資格手当）
保有資格：ヘルパー2級（現介護職員初任者研修）、介護福祉士、介護支援専門員（ケアマネジャー）
家族構成：夫、長男（高校1年生）

＊W・Rさんの「転職成功・失敗体験談」…1回目、2回目、3回目、4回目（最終回）はこちら

【仕事探しの方法】インターネットで登録しておく

私の場合は、転職を切望して登録したわけではありませんが、介護専門の転職サイトに登録しておくと、ふさわしい転職先を紹介してくれたりします。
転職したい人にとってはとても有効だと思います。

自分でそれぞれの老人ホームのサイトを見て探すのもいいですが、介護専門の転職サイトなら当然介護に関する求人が豊富ですし、ハローワークなどのように直接足を運ぶ必要はありません。
希望にあった求人のメールが随時届いたりもするので、気軽に情報を仕入れることができて忙しい介護職には助かると思います。

【面接時に注意したこと】自分の希望条件はくずさない

私の場合は、転職を望んで気合を入れて行ったわけではありません。
でも、お相手に失礼のないようにきちんと話をすることが大切だと思い、その点は注意しました。

これまで自分がどのように介護の仕事に関わってきたか、どんな介護がしたいのか、将来に向けてどんなキャリアを築きたいのか。
自分を見つめ直すよい機会だったので、前もってそんなことは考えていました。

私が働く条件は、正職員ではなくパート勤務、自宅周辺の勤務地、週4日勤務、ケアマネジャーとして勤務、車の運転はできない。これらの条件は変えませんでした。

施設長には「週5日で来月から働いて欲しい」と言われましたが、週に5日働くのは避けたいと思っていましたし、すぐに辞めたらそのときに勤務していたデイサービスにも迷惑をかけます。
辞めるとしても一か月前までに退職届を出していなければいけません。礼儀としてそれは守りたいと思いました。

自分の条件はくずさないほうがいい。そして、受け入れてもらえたら、きちんと感謝の言葉を述べるように心がけました。

また、面接するのはたいてい施設長などのトップやリーダーの人たちです。こういう方々が語る事業所の理念をよく聞き、納得できるかどうかが判断のポイントになります。
私の場合は、「入居者さんの幸せのために、スタッフがいきいきと、誇りを持って働く職場にしたい」という施設長の言葉にホレました。

【施設見学の注意点】スタッフのふるまいをよく見る

施設では、玄関を入ったところに事務室がある場合が多いようです。
事務スタッフがどのように対応するかで、施設に対する印象は変わると思います。
私が面接に行ったときは、事務室にいた方が「いらっしゃいませ」とあいさつをしてくれ、とてもていねいに対応してくださいました。

流れている空気も穏やかなものでした。もしも、忙しそうにしている人がいたりイライラしている人がいたら、その空気はすぐ周りに伝わりますから（笑）。

また、施設内で介護職が利用者さんに対して敬語を使ってにこやかに接していたのは、気分がいいものでした。
私がまず、いまの職場に好印象を持ったのは、こうしたあいさつや言葉がけの部分でした。

スタッフ同士も仲がよさそうで、自分が働く環境として「気分がいい」と感じることができました。
これから一緒に働くのですから、これはとても大事だと思います。

【面接時の適正審査・心理テスト】時間に余裕を持って体調も整えておく

面接の日には、面接や施設見学をするだけだと思っていたのですが、面接の後に適正審査と心理テストを受けてみないか、と促されました。

言われるままに受けたのですが、どちらもたくさんの問題が出て、瞬時に答えなければなりません。とても疲れますし、最後は自分が何を答えたらいいのか、ボーっとしてしまいました。

そんなに時間はかからないだろうと思って面接に挑みましたが、意外に長くかかってびっくりしました。
面接後には予定を詰め込まず、時間の余裕を持つといいですね。前日から睡眠不足にならないように気を付けることも、面接や筆記テストには大事だと感じました。

【転職してよかったこと】希望の条件がすべて叶い、給与も上がった

前職のデイサービスでも資格手当てはありましたが、いまの職場ではケアマネジャーの資格を生かすことができて、時給は400円アップしました。
それだけではなく、いまの職場では民間の資格を持っている人も優遇されるので、働く身にとってはモチベーションになります。

わがままな自分の条件をすべて受け入れてくれ、デイサービスではわからなかった利用者さんの夜間の様子もわかる。とても満足しています。
今では、出逢ったお一人おひとりの人生に最期まで寄り添えることが、介護の醍醐味ではないかと感じています。
それが一人前にできるには、まだまだ学ばなければならないことがたくさんありますが。

転職をするときには、ゆずれない自分の希望条件を明確にし、資格手当など給与面での内容もしっかり把握すると、失敗しない転職になるのではないかと思います。

＜三輪　泉（ライター・社会福祉士）＞

＊W・Rさんの「転職成功・失敗体験談」…1回目、2回目、3回目、4回目（最終回）はこちら

●先輩たちの職場選びの失敗事例に学ぼう
→　「こんなはずじゃなかった…」転職先選び私の失敗談

●○●　介護業界で転職する時の　基本ノウハウ　●○●

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