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2019年09月18日

僕の「働き方改革」は、週休3日のサービス提供責任者~転職体験Kさん3 | 「介護求人ナビ 介護転職お役立ち情報」



◆グループホーム(正社員/介護職)→訪問介護事業所(準社員/サービス提供責任者)

K・Sさん(男性・36歳)
介護業界での経歴詳細
●グループホーム併設レストラン(給仕係)(勤務期間:半年/月収手取り約14万円)
●グループホーム(介護職)(勤務期間:5年/月収手取り約16万円)
●訪問介護事業所(ヘルパー→サービス提供責任者)(勤務期間:2年半/月収手取り約20万円)
→訪問介護事業所(管理者)(勤務期間:2年半/月収手取り約20万円+管理者手当・ボーナスあり)
→訪問介護事業所(準社員/サービス提供責任者)(勤務期間:1年半/月収手取り約16万円)

保有資格:介護福祉士
家族構成:妻

*K・Sさんの「転職 成功・失敗 体験談」…1回目2回目、3回目、4回目(最終回)はこちら


【訪問介護事業所での仕事】サービス提供責任者から管理者へ

訪問介護事業所では、見習いから始めました。
以前のグループホームでは、リーダー職でしたが、仕事の形態がまったく違いますから、役職のことなど考えてもみませんでした。

実際、同じ介護職でも、こんなに仕事内容が違うのか、と身にしみて感じていました。
グループホームでは、施設での流れに沿って仕事をしますが、訪問介護では、訪問したときの利用者さんの健康状態や気持ちによって、やることが大きく変わります。
時には、訪問してもいらっしゃらない、というようなことも起こって戸惑うこともありました。
けれど、それこそが、利用者さんの「暮らし」なのだと実感しました。

グループホームにいたときは、ケアマネジャーも現場のスタッフの1人、という感覚で、ケアプランの原案も現場の介護職が協力して作るような感じでした。
しかし、現在の職場では、会社が経営している居宅介護支援事業所のケアマネジャーがケアプランを作り、訪問介護のヘルパーはそのケアプランに従って働く、という仕組みになっています。
そのあたりまえのことも初めて体験し、介護保険制度を改めて実感することとなりました。

ほどなくサービス提供責任者(サ責)となり、訪問介護事業所に転職して2年半後には、管理者として別の事業所に異動になりました。


【1日の仕事の流れ】ヘルパーの支援もサ責の役割

現在は、さらに別の事業所に異動となり、1年ほど前から、週4日勤務の非常勤(準社員)のサ責として勤務しています。
準社員の雇用形態になった現在も、正社員として働いていた頃と1日の仕事内容はあまり変わりません。
サ責としての現在の1日のスケジュールは以下の通りです。

9:00 出社。前日の留守番電話のチェック、社内のメッセージの確認など。ヘルパーが出社してきたら、情報共有し、それぞれが訪問に向かう。

10:00~12:00 サ責も訪問に行くことは多い。はじめて利用する利用者さんの訪問のときにヘルパーに同行することもあれば、ヘルパーの訪問時でないときに、利用者さんに不都合がないかどうかモニタリングをすることも。また、ヘルパーが病気などで訪問に行けなくなったときにピンチヒッターとして介護の現場に入ることもある。その日の状況によっていつでも動ける体制にしておくことが大事。

12:00~13:00 今勤務している事業所は、担当している地域が広く、一度事業所に帰ると次に行く場所が遠くなることが多いので、一度外出したら午後もそのまま次の訪問や打ち合わせに行ってしまうことが多い。昼食は外食か、近くのスーパーマーケットでお弁当を買って食べることも。
利用者さんの家の近くのスーパーマーケットに普段から行っていると、次に利用者さんの買い物の同行に行くときにも役立つ。どこにどんな食材があるかわかっていると、買い物同行のときにもあわてず、時間を短縮でき、その分、ご自宅に戻ってからの支援に時間を多く使うことができる。

13:00~ 1~3件の訪問やケアマネジャーとの打ち合わせを経て、事務所に戻る。サ責はできるだけ事務所にいて、不測の事態に対応するのが使命だと考えている。帳票の作成やヘルパーのシフト作成も重要な仕事。

16:00~ ヘルパーの研修は自分が中心になって行うことが多い。そのための資料作りや構成などに時間を使うことも。

17:00~ 事業所のスタッフ全員に向けての情報共有やアナウンスのための資料作り。この事業所では、ヘルパーとのミーティングを月に2回、研修を月1~2回行うことが必須となっている。

18:00 退社。会社では、残業を極力少なくし、健全な働き方の実現を実践しようとしている。
サ責もその実践を見せていかねばならないので、残業時間は少なく、月に15時間程度が平均。特に用事がなければ定時に帰ることにしている。
ただし、ヘルパーの悩みや疑問にはしっかりと対応し、解決に導くようにしている。


【正社員から準社員へ】ダブルワークの実現のために

実家の父が倒れ、事業を手伝うことを決心

介護職としての仕事に充実感を感じながらも、自分の中ではいつも、実家の事業のことが気にかかっていました。
実家では所有している土地を活用するために、賃貸マンションを経営。
特に特徴もないファミリー向けのマンションのためか、最近の人口減少のためか、最近は全室が満室になることはなく、ポツポツと空き部屋が出るようになりました。
経営を考えれば、できるだけ満室にしておきたいのは当然のこと。
どうしたら満室になるのか、自分も一緒になって考えていた矢先に、父が倒れたのです。

父はもともと心臓疾患がありましたが、それほど重い疾患ではなく、そのときはたまたまお酒を飲みすぎて倒れたともいえるのですが、その「事件」をきっかけに、親もいつまでも元気ではないのだ、ということに改めて気づきました。
まだ70代の初めなので、倒れたあとも元気で仕事を続けていますが、いずれ仕事をするのが難しくなります。
そうなる前に、自分が少しでも、事業を把握しておかないと、入居者のみなさんにも迷惑をかける。経営者である父も無念だと思います。
そこで、両親と相談をし、少し事業を手伝うことにしたのです。

とはいえ、両親から事業を取り上げるつもりはありませんでした。
家族全員、そして親族も含めて相談し、「あくまでも、父と母が事業の中心。僕は、その事業をほんの少し手伝う」という立ち位置で関わるのがよいということになりました。

週4勤務を会社に直訴!サ責・管理者としての成果を認められ…

しかし、訪問介護事業所の管理者としてフルタイムで働き、何かあれば24時間いつでも利用者宅へ駆け付けるというような働き方では、実家のサポートは難しい。
そこで、実家の事業に関われるような仕事の仕方はできないかと考え、本社に掛け合いました。

具体的には、週4日働く準社員としての契約をお願いしたのです。
幸いなことに、僕がサ責として、管理者として勤務した事業所は、それなりの成果を出し、会社としての売上にも貢献してきました。
週4日の勤務でも、これまでと同じ業務をしたい、自分ならできるはずだ、とストレートにその思いを伝えました。

ただ、週4日しか常駐していない管理者となると、すべての業務をこなすことはなかなか難しいため、サービス提供責任者として準社員で勤務する新しい勤務形態を作ってもらいました。
考えてみれば、人事制度を変えたのですから、大胆過ぎるお願いだったと思います。

自分の願いに応えてくれた会社に感謝し、現在は週4日の中で、最大限の働きをしようと考え、無駄のない働き方を目指しています。


<三輪 泉(ライター・社会福祉士)>

最終回の次回は、自分で働き方を決めていく生き方、そしてダブルワークのしかた、将来の展望について語っていただきます。
次回「転職は経験の蓄積。介護業界では不利にならないと実感~転職体験Kさん4」は、9月25日に公開予定です。

*K・Sさんの「転職 成功・失敗 体験談」…1回目2回目、3回目、4回目(最終回)はこちら


●○● 介護業界で転職する時の 基本ノウハウ ●○●

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