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2020年07月15日

調理も生活も自由なグループホーム。自立支援の介護は楽しい!~転職体験Uさん2 | 「介護求人ナビ 介護転職お役立ち情報」

無資格・未経験で特別養護老人ホーム(転職)へ転職し、さまざまな介護現場を経験したUさん(50歳女性)。
Uさんの「認知症ケアがしたい」という仕事への思いと、家族介護や家事・育児とのバランスの取り方とは?



◆介護人材教育 講師・デイサービス 介護職・登録ヘルパー→居宅ケアマネジャー→介護職員初任者研修 講師

U・Mさん(女性・50歳)
介護業界での経歴詳細
●特別養護老人ホーム(介護職・正社員)(勤務期間:5年3か月/月収約25万円+ボーナス約5か月分)
●療養型病院(介護職・パート)(勤務期間:2年/月収約18万円+ボーナス約1か月分)
●訪問介護事業所(介護職・パート)(勤務期間:4年/時給約1,000円)
●グループホーム(計画作成担当者・パート)(勤務期間:6年/時給約1,300円)
●介護人材教育(講師)、デイサービス(介護職・パート)、訪問介護事業所(登録ヘルパー)(勤務期間:5年/月収約13万円)
●居宅介護支援事業所(ケアマネジャー・正社員)(勤務期間:2年/月収約23万円+ボーナス約1か月分)
●介護教育研修(講師・正社員)(勤務期間:1年/月収約30万円)


介護職以外の仕事:事務職員、宝飾店技術者、飲食店店員など
保有資格:介護福祉士、介護支援専門員
家族構成:夫、長男(17歳)、長女(15歳)

*U・Mさんの「転職体験談」
第1回:初めての介護職。特養で辛かったのは主任からの言葉

【はじめての転職】療養型病院で介護職として勤務

父の看取りを経験し、介護職へ復職することに

父の介護のためもあって特別養護老人ホーム(特養)を退職したのですが、1年ほどの闘病後、父は亡くなりました。
看取りが終わり、ようやくほっとしたところで、親族から「ありがとう、もう仕事に戻ったほうがいいよ」と言われ、再就職することにしました。
独身でひとり暮らしでしたし、いつまでも仕事をしないわけにもいきませんでした。

仕事に戻るなら、やはり介護職がいい。
5年以上もキャリアを積んだし、何よりも介護の仕事が好き。
でも、通勤時間が長いのはつらい……。

そう思いながら近くの病院に行ったら、ちょうど介護職を募集していたのです。
家から自転車で5~6分の距離。
通いやすさを考え、この療養型病院で働くことにしました。

病院での介護の仕事。医療との連携は良い経験

「療養型病院」は、回復の見込みがない方が、療養をしながら体調を維持し、生活をする病院です。
私が勤務することになった病院ではショートステイのようなこともやっていて、そこで介護職として働きながら、経験の浅い職員に介護の技術や声かけのしかたなどを指導する立場として就職しました。
病院なので、経管栄養の人、常に尿管を入れている人、ひどいぜんそくの人など、病気が重い人も多く、介護と医療の連携の点でもとてもよい経験になりました。

ただ、正社員としての採用ではなく、非常勤(パート)だったにも関わらず夜勤があり、勤務はハードでした。
それでも給料は手取り約18万円、ボーナスは年に1か月分程度。
もう少しもらえればいいな、と思っていましたし、いつまでも非常勤(パート)で今の仕事をするのか、正社員になって腰を据えて仕事をするのか。
プライベートも含めて迷うことが多く、結局2年ほどでこの病院を退職しました。


【2回目の転職】子育てと両立できる訪問ヘルパーの仕事

結婚・出産後、子育てと両立できる、パートの訪問ヘルパーに転職

療養型病院での介護職の仕事を辞めてから、自分のやりたい仕事について迷いがあり、一時期介護の仕事を離れました。
ちょうど結婚をし、地元を離れたことも、仕事から離れるきっかけになりました。
まったく知らない場所で介護職に復帰し、以前のように職場でいやな目にあうのも避けたいですし、子どもも欲しかった。
実際、結婚するとすぐに子どもができたので、出産後数ヶ月は子育てに専念しました。

その後も常勤で働くつもりはなく、自分の生活を優先できるということで、訪問介護事業所で非常勤のヘルパーとして働くことにしました。

最初は週1回。
だんだん勤務日を増やしていきましたが、2人目の子どもが生まれたところで、また仕事量をセーブして……。
訪問ヘルパーとして働いた4年間は、自分の私生活を優先させ、子育てが十分できる環境を整えていました。

特養での認知症対応の経験が、訪問介護で活かせる!

そもそも、この訪問介護事業所で働くようになったのは、「認知症の利用者さんに対応できるヘルパーを募集している」という情報があったからです。
認知症の方に対するケアがまだまだ進んでいなかった時期だったので、私が認知症専門の特養にいたことを知った知り合いが、ここをすすめてくれました。

社会福祉協議会が運営する事業所だったので、経営面ではとても安心でしたが、時給は1,000円。決して高くありませんでした。
それでも働こうと決めたのは、認知症介護を続けたかったこと、そして、子どもたちが小さくても介護の仕事に携わり、将来につなげたいと思ったからです。
細々とでもいいから、仕事を続け、経験を積むことの大切さを、なんとなく感じていましたが、それが後に活きてくることにもなりました。


【3回目の転職】認知症のケアがしたくてグループホームへ

子どもたちが4歳と1歳になり、保育園にも慣れたところで、もう少し腰を据えて働きたくなりました。
訪問介護の仕事は、自分の生活に合わせて働く時間を調整できるので、小さな子どもがいる人にとってはありがたい仕事ですが、しっかりと根を下ろして働く場がないというデメリットもあります。

それに、私は認知症の利用者さんともっと接したいと言う気持ちがあり、認知症グループホームに転職したいという気持ちが強くなってきたのです。

また、訪問ヘルパーとして働きながら、多少の時間もあったので、資格試験の勉強をして、ケアマネジャーの資格を取得していました。
新たな働き方として、グループホームの計画作成担当者になる、という目標を立てました。
ちょうど知り合いから希望の職場を紹介され、
週4日勤務という働き方も承諾してもらって。
スムーズに転職することができました。


【仕事のやりがい】認知症でも「やりたいことをやる」生活を支援する施設

自立支援を実践している認知症グループホーム

私が就職したグループホームは、近隣では比較的大きな法人で、友人が勤めていました。
施設長さんとたまたま話す機会があり、介護の理念を聞いてすごく感激したのです。

『利用者さんのやりたいことをできるだけやってもらう。』
という自立支援の考え方がはっきりしていました。
やりたいことをやることで生活の動作を思い出し、活動的に楽しく過ごすことができる、というのです。

多くの施設では、認知症の利用者さんに「あぶないから」と調理をさせませんが、そのグループホームでは天ぷらも揚げてもらう。
その方はかつて天ぷら屋さんを営んでいて、天ぷらだけは人に負けない、と思っていたのです。
認知症がすすんでも、天ぷらの手順は忘れないですし、火かげんも身体で覚えている。
だから、そばにはついているけれど、好きに調理してもらう。
そんなすばらしい事業所でした。
仕事が楽しくてたまりませんでした。

施設長が変わって、施設の理念も介護現場の雰囲気も一変

ところが、施設長が家族の介護のために退職してしまったのです。
以後は雰囲気がガラリと変わりました。

本部から来た新しい施設長は、非常にドライに物事を運ぶ人。
危険のないようにする、とのことで、禁止事項もどんどん多くなりました。
思いあまって施設長に「もっと自立支援型にしたほうがいいのでは?」と言いに行ったのですが、取り合ってもらえず、ほかの職員からも「私はUさんに賛同しているわけではない」と言われてしまって……。

施設長が交代したあとどんどん職員が辞め、今まで通りの熱意でケアができないストレスで私も辞めたい気持ちが大きくなり、ついに6年勤めたグループホームに別れを告げました。


【認知症ケアへの思い】「ありがとう」の尊さを感じて

グループホームでの挫折を感じたものの、認知症の方のケアをしていきたいという思いは強く持つようになりました。
認知症の人がこちらに向けて言ってくれる「ありがとう」の言葉ほどきれいなものはないと思うからです。

認知症は、本人もつらい。
そのつらさの中で投げかける言葉や行動は、それだけを取り出せば理不尽なものです。
けれど、本人も葛藤をしている。
やりたくてやっているわけではないし、どうにもならないいらだちや、不当な扱いへの怒りが、行動に結びついているのです。

もちろん、イライラすることはあります。
けれど、「あんたに迷惑かけた、ごめん」「ありがとう」と言うときに、どんな思いだったのか、そしてどれだけ自分を信頼してくれたのか。
そう思うと便まみれになっても、「この人と一緒に喜び合おう」と思えるのです。
これが働きがい、これが生きがい。
そこだけはぶれずに仕事を探していこうと、心に誓いました。


<三輪 泉(ライター・社会福祉士)>

次回は、さらに挫折を重ねながらも、介護業界での教育という道を歩み始めたUさんの仕事内容をお伝えします。
次回「介護が好きな私が選んだ道は、介護職でもケアマネでもなく「人材教育」~転職体験Uさん3」は、7月22日に公開予定です。

*U・Mさんの「転職体験談」
第1回:初めての介護職。特養で辛かったのは主任からの言葉



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