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2014年07月16日

手の力を活かせ!まとめ | 「介護求人ナビ 介護転職お役立ち情報」

●手の力を活かせば、カラダ全体がまとまって楽に自然に動くことができるようになる。その感覚を体験することで、カラダは「なるほど、そうなんだ!」と納得してくれるのです!

手の力を活かす四つのポイントを再確認
手の力を活かす四つのポイントを再確認

こんにちは、身体術研究者の甲野陽紀です。

今回は「手の力を活かせ!」編のまとめ。

「このポイントはこういう動きのときに効果がありそう」という感じで、自分で実際に試しながら、振り返ってみてください。きっと新しい発見があるはずです!








「手の力を活かす」四つのポイントをチェック

指先が働くときのカラダの安定感は格別
指先が働くときのカラダの安定感は格別

指先•••指の先端部から緩やかに傾斜している部分をさします。この「指先」から動き出すことで、カラダ全体のまとまりが増して、姿勢や動きにしっかりとした安定感が出てきます。目で見るととても狭い部分なので、ここがそんな役割をしているのかなあ、と思われるかもしれませんが、たとえばカラダがのびのびと自然に動ける状態で、メールを打ったり、何かものをもとうとするときには、意識をしなくてもこの「指先」が働いているのです。

ヒシ先•••親指の付け根の下にあるポイント。パン生地を手でのばすときや、粘土をこねるときなどに活躍する、と聞くとなんとなくわかりますね。手を使って強い力を出したり、重いものをもったりするときには、カラダがよりしっかりしていなくてはなりませんが、そんなときに、ヒシ先が裏方として働いています。

マメ先•••こちらは小指の付け根の下にあるポイント。指先、ヒシ先と同じように、カラダをしっかり安定させる働きがありますが、ヒシ先にくらべると静かな動き、たとえば何かをもって支えるようなときに、カラダをちょうどよくまとめてくれる、感じがあります。支えるという動きは全体の調和を目指す動きともいえますから、強すぎず弱すぎずのまとまり感をつくりだすマメ先は、そういう場面にぴったりなのかもしれません。

ヒシ先は、カラダをしっかりさせながら、手を動かすときに裏方で働く(写真左)。 マメ先はカラダ全体を調和させながらしっかりさせる。「支える」ような静的な動作のときに、とくに力を発揮しているようだ(写真右)
ヒシ先は、カラダをしっかりさせながら、手を動かすときに裏方で働く(写真左)。 マメ先はカラダ全体を調和させながらしっかりさせる。「支える」ような静的な動作のときに、とくに力を発揮しているようだ(写真右)

手の内は手を活かすポイントすべてをぱっととらえる感覚。大きなもの、長いものをもつときなどに試してみてください。このとき「手にもっているもの全体をとらえる」とよりカラダはしっかりとしてきます
手の内は手を活かすポイントすべてをぱっととらえる感覚。大きなもの、長いものをもつときなどに試してみてください。このとき「手にもっているもの全体をとらえる」とよりカラダはしっかりとしてきます

手の内•••「指先」と「ヒシ先」と「マメ先」は、それぞれピンポイントでとらえることができるものですが、三つをいっぺんにとらえる感覚もあります。それを「手の内」と呼んでいます。場所としてみれば、手のひら全体とも見えますが、大事なことは「指先」と「ヒシ先」と「マメ先」をネットワーク(つなげている)のが手の内だということ。ばくぜんと手の平全体というのではなく、手を活かすポイントをすべて狂いなくとらえることで、カラダのしっかり感を生み出すことができます。

「とらえる」という感覚について

日々是介護術ではよく「全体を瞬間的につかまえる」という意味をもつ「とらえる」という表現を使います。「見る」や「意識をする」とも、「つかまえる」という意味では、重なるところがありますが、違いは「全体を、瞬間的に」という感覚。この感覚がとても大切なのです。 感覚をコトバで伝えるのはとてもむずかしいことですが、 その意味が伝わってほしいと願って「とらえる」という言い方をしています。

迷ったら「指先から動く」に戻る

忙しいときには、「疲れたなあ」とか「やりにくいなあ」と感じることがあっても、仕事を終わらせることがまず優先事項。自分のカラダの使い方をいろいろ「試す」余裕もないかもしれませんが、何かひとつだけというなら「指先から動く」を思い出してください。指先から動くことで、カラダは内側ののびのびしたつながり感を取り戻します。カラダが「のびのびしている」というのは、過度な緊張感やリラックスし過ぎて緩んだ感じもなく、すっとカラダが自然に動く感じです。いわば「あたりまえ」の状態ですが、こういうときにカラダはいちばん無駄のない動きをしてくれるのです。

ということで、「手の力を活かせ」はひとまずの締めくくり。次回からは新しいテーマ「自分のカラダの個性とは?」編に取り組みます!




◆ Profile ◆
甲野陽紀(こうの•はるのり)
プロフィール
身体技法研究家。東京•多摩市生まれ。高校卒業後、「古武術介護」の提案者としても知られる武術研究家の父、甲野善紀氏の補佐役として各地の講習会などに同行する中で、ささいな動きの違いから感覚がさまざまに変わっていくカラダの不思議さ、奥深さを改めて実感し、特定の方法やジャンルによらない独自の視点からの身体技法の研究を始める。見る、触れる、曲げる、といった、わたしたちが日々、何気なく行っている動作からカラダを見つめ直すことで新しい感覚が生まれていく“発見の体験”は、多くの方の共感を呼び、全国各地の講習会、講演会などで活躍中。スポーツや武術、音楽、医療、介護、運動嫌いの方のための身体講座まで、講座のテーマは幅広く開かれており、ファン層も多彩。都内では、朝日カルチャーセンター新宿•湘南、よみうりカルチャー自由が丘などで定期的に講習会を開催している。日々のくわしい活動はオフィシャルウエブサイトへ。
http://hkhp.p2.bindsite.jp/index.html

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