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2014年07月30日

カラダの個性を知りたい!1 | 「介護求人ナビ 介護転職お役立ち情報」

●個性は性格や得意不得意だけではなく、「カラダの使い方」にもあるんですよ! 

「座布団をもち上げるという単純な動作でもみんなそれぞれ個性があるんですよ」と陽紀先生。陽紀先生、モデル役のKaoriさん、タネエディターの三人を見比べてみると、もち上げる前の姿勢ひとつとってもずいぶんと違うことに驚きが……この「座布団持ち上げ」動作を切り口に、次回からその謎に迫ります!
「座布団をもち上げるという単純な動作でもみんなそれぞれ個性があるんですよ」と陽紀先生。陽紀先生、モデル役のKaoriさん、タネエディターの三人を見比べてみると、もち上げる前の姿勢ひとつとってもずいぶんと違うことに驚きが……この「座布団持ち上げ」動作を切り口に、次回からその謎に迫ります!

こんにちは、身体術研究者の甲野陽紀です。今回から始まる新しいテーマは「 自分のカラダの個性を知りたい!」。個性というと、ふつうは性格や、得意不得意にあらわれる才能のようなものを指すことが多いのですが、なによりみなさんひとりひとりの「カラダそのもの」にも個性があることを知っていただこうという狙いがあります。

――カラダの個性というと、体格とか手や足の長さのようなものでしょうか?

もちろん、生まれもったカラダの骨格や、手足の長さのような要素も個性の中に含まれます。そのほかにも関節のやわらかさやなど、カラダの個性にかかわる要素はたくさんあると思いますが、今回とくに注目していきたいと考えているのが「カラダの使い方」という点から見たときの「カラダの個性」ですね。

――「カラダの使い方」は人によって違いがある、ということでしょうか? なんとなくですが、みんな同じようなものかなと思っていたのですが。

同じところはたくさんあります。たとえば、だれでも手首の関節は内向きには曲げやすいですが、外向きには曲げにくいように、人間のカラダが共通してもっている構造――設計図のようなものといってもいいですが、それは同じですよね。その一方で、関節をとても簡単に深く曲げられる人と、浅い角度でしか曲げられない人の違いのように、人それぞれで違っているところもあるのです。

人それぞれがもっているそうしたカラダの特性の違いと、習慣で身につけたカラダの動かし方、スポーツの練習などで身につけたカラダの使い方などがひとつになって、その人の「カラダの動かし方の個性」が出来てくるのだろうと推察しています。

二人の個性はどこに? 次週からのクリニック編を前にちょっとプロローグ。大学生のKaoriさん(左)とタネエディター(右)。まったく同じことをやろうとしているにもかかわらず、準備段階の姿勢は見た目には対照的。腰を落として構えるkaoriさんに対して、腰高で対応するタネエディター。当然、上体の傾き方、アタマの位置にも大きな影響がある模様。違うカラダの使い方で同じ目的の動作ができるということは、人間のカラダにはそれだけ多様な動き方ができる可能性がある、ということを示しているのかもしれません。それは介護術の多様さにもつながっていくことかも•••。ところで、この二人のカラダの個性とはどんなところにあるのでしょうね?(次回に続く)
二人の個性はどこに?
次週からのクリニック編を前にちょっとプロローグ。大学生のKaoriさん(左)とタネエディター(右)。まったく同じことをやろうとしているにもかかわらず、準備段階の姿勢は見た目には対照的。腰を落として構えるkaoriさんに対して、腰高で対応するタネエディター。当然、上体の傾き方、アタマの位置にも大きな影響がある模様。違うカラダの使い方で同じ目的の動作ができるということは、人間のカラダにはそれだけ多様な動き方ができる可能性がある、ということを示しているのかもしれません。それは介護術の多様さにもつながっていくことかも•••。ところで、この二人のカラダの個性とはどんなところにあるのでしょうね?(次回に続く)

――それはおもしろいですね。その個性を推理小説を読み解くように解読していくと、自分のカラダの歴史までわかってくるかもしれません。ところで、その個性を知ることは、介護術においてどんな意味をもってくるのでしょうか?

ひとつは自分のカラダの使い方の個性が「カラダのどこの部分に負担をかけているか」を知ることができる、ということでしょうか。たとえば、膝が固くて動かしにくと感じている人は、しゃがむ動作をするときに、足首に大きな負担をかけるような動きをしているのかもしれません。上体を折る動き方をする人は腰に負担がかかりやすい、ということがいえるかもしれません。

そんなふうに自分のカラダの個性を知ることで、この日々是介護術で紹介するカラダの使い方も、自分なりの工夫ができるようになるのではと期待しています。

ということで、次回から具体的なクリニックにはいります。お楽しみに!




◆ Profile ◆
甲野陽紀(こうの•はるのり)
プロフィール
身体技法研究家。東京•多摩市生まれ。高校卒業後、「古武術介護」の提案者としても知られる武術研究家の父、甲野善紀氏の補佐役として各地の講習会などに同行する中で、ささいな動きの違いから感覚がさまざまに変わっていくカラダの不思議さ、奥深さを改めて実感し、特定の方法やジャンルによらない独自の視点からの身体技法の研究を始める。見る、触れる、曲げる、といった、わたしたちが日々、何気なく行っている動作からカラダを見つめ直すことで新しい感覚が生まれていく“発見の体験”は、多くの方の共感を呼び、全国各地の講習会、講演会などで活躍中。スポーツや武術、音楽、医療、介護、運動嫌いの方のための身体講座まで、講座のテーマは幅広く開かれており、ファン層も多彩。都内では、朝日カルチャーセンター新宿•湘南、よみうりカルチャー自由が丘などで定期的に講習会を開催している。日々のくわしい活動はオフィシャルウエブサイトへ。
http://hkhp.p2.bindsite.jp/index.html

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