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2014年10月10日

【バリデーション】尊敬と共感によるコミュニケーション術 | 「介護求人ナビ 介護転職お役立ち情報」

介護の仕事をしていると、認知症の高齢者と接する機会が多くあります。今や、65歳以上の高齢者のうち、認知症の人は15%。85歳以上になると40%を超えると言われています。
また日本だけでなく、世界的にも急増している認知症。現在盛んに研究が行われ、さまざまなケア方法が生まれています。
ここでは、国内・国外問わず、最新の認知症ケア方法をご紹介していきます。

欧米の数多くの施設で採用されている

care20141010「バリデーション」は、認知症の高齢者とのコミュニケーション術のひとつです。アメリカのソーシャルワーカーによって提唱され、現在では欧米の数多くの施設で、療法として採用されています。

バリデーションとは、「認める」という意味の言葉です。認知症療法としては「認知症の人を認めて、受け入れ、共感する」という意味で用いられています。
認知症の高齢者が、理解しづらい行動をとったり言葉を発したりしても、バリデーションでは“尊敬と共感”を基本として、ありのままを受け入れます。そうすることで、認知症の高齢者のストレスや不安をやわらげ、自尊心を取り戻す効果があると考えられています。またコミュニケーションに対して積極的になり、ひきこもりを防ぐ効果も期待できるといわれています。


実際にどのようなことをすれば、認知症の高齢者を「認め、受け入れ、共感する」ことにつながるのか。バリデーションのテクニックの一部をご紹介します。

・アイコンタクト…認知症の高齢者と同じ目の高さで、心をこめて見つめる
・リフレージング…認知症の高齢者が言ったことを繰り返して言う
・タッチング…両手で背中をさすったり、頬の上部を指先で軽くなでる



ご家族やケアワーカーにも役立つ療法

バリデーションは、認知症の高齢者のためだけのものでなく、ご家族やケアワーカーにとっても、役に立つ療法です。介護者がバリデーションを取り入れたことによって、認知症の高齢者と心を通わせることができ、介護者自身にもさまざまな効果がみられたと報告されています。

・認知症の高齢者の行動には理由があることを理解でき、フラストレーションが緩和された
・円滑なコミュニケーションがとれるようになり、介護の仕事に対するやりがいや自信をもてるようになった


認知症の高齢者とどのように関わり、どのように寄り添っていけばよいのか。そんな迷いや悩み・不安を抱えるご家族やケアワーカーにヒントをくれるバリデーション。ぜひ、介護の現場に取り入れ、認知症の高齢者とともに、よりよりコミュニケーションを築いていきましょう。

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