このコーナーでは、「あらら、間違って正解!」「おやおや、戸惑って大正解!」と楽しめる、魅力満点の脳活性化プログラム、シナプソロジーをご紹介!
シナプソロジーインストラクターのふーちゃんこと、介護福祉士の山﨑史香さんに、介護施設やデイサービスなどで楽しめるプログラムを教えてもらいます。
元気なお年寄り向けの「節分厄払い3動作」をやってみよう
今回、ご紹介するのは
「節分厄払い3動作」というプログラムです。
2月は節分、恵方巻き、厄払いなど、健康や幸せを願う行事がありますね。
立春は季節の変わり目で、邪気が入りやすいと言われ、昔から鬼(邪気)を退治する習わしがあります。
回想法を取り入れながら、是非、節分のこの時期にやってみてくださいね。
身体や心を動かして、今週も楽しみながら脳をワクワク活性!
シナプソロジーを始めていきましょう。
【1】まず、以下の基本動作を覚えましょう!
はじめに、3つの動作を覚えます。
1の動作 「節分」と言いながら両手で胸の前でグーを作り、両腕を前に出しながらパーと開く。
2の動作 「恵方巻き」と言いながら右手は胸の前でグー、左手は腕を前に出して手のひらはパー。
3の動作 「ヒイラギ」と言いながら左手は胸の前でグー、右手は腕を前に出して手のひらはパー。
【2】基本の動作を覚えたら、みんなで実践してみよう!
動作を覚えたら、いよいよシナプソロジーがスタート!
指示者は3つの動作のいずれかの指示を出します。
指示者はまず、前置きで回想法を行います。
節分はどんなことをする日か、問いを投げかけ、豆まき、恵方巻きなどのキーワードを引き出してから行いましょう。
指示者
「私が今から、節分・恵方巻き・ヒイラギの3つのうち、どれかを言います。
先ほど覚えてもらった3つの動作の中の、当てはまる動きをしながら元気よく声に出しましょう。
「節分」と私が言ったら、胸の前でグーから両腕を伸ばしてパーと開く動作を行いながら、「節分」と言葉に出しましょう。」
※言葉を変えて、3~5回繰り返します。
【3】新しい刺激をチャージ!スパイスアップ 初級編
次はスパイスアップ(新しい変化)です。
動作はそのままで、声に出す言葉が変わります。
1の動作 「節分」→「鬼は外」
2の動作 「恵方巻き」→「北北西」
3の動作 「ヒイラギ」→「いわし」
ふーちゃんのワンポイントアドバイス
節分の豆まき、恵方巻き、柊鰯(ひいらぎいわし)などの由来や昔からの習わしをヒントに回想法を使って、言葉や表情を引き出してから誘導すると、このプログラムは尚楽しく盛り上がると思います。
この時期ならではの内容ですので、是非やってみてくださいね。
慣れてきたら、「脳の活性化プログラムである事」を意識して、行っていけば良いと思います。
一度、スタッフ同士でやって難易度を確認してから、参加者のレベルに合わせてアレンジしてみましょう。
次週は、今回の「節分厄払い3動作」を軽度認知症、麻痺のある方も楽しめる声がけの工夫や、スパイスアップのアレンジバージョンを紹介します。
【節分厄払い3動作】を動画で見る
<シナプソロジーについて>
→シナプソロジーの特徴と効果とは?
プロフィール
ふーちゃん こと 山崎史香(やまざき・ふみか)
キャリア11年の介護福祉士。
現場で介護職員として働くかたわら、子供や若者達が触れやすい介護の新しい入り口作りを目指し、「介護イノベーションART」など施設を離れた活動も積極的に行う。
地域、現場から発信するスタイルの介護福祉士として、注目の存在。
電子書籍絵本
『しわのようせい』の作者でもある。
そのほかの活動として主なものは、寝たきりの方の見ている白い天井の景色をARTで変える「花咲かじーさんプロジェクト」、子供達へのシワ物語り「介護授業」、4度目のハタチを謳歌する為の「介護予防サロン」を開催。
今までの活動が、目に止まり、宮城県仙台市のケアヒーローに選ばれる。
また、福祉事業、介護の魅力を伝えるプロモーション、パンフレット、雑誌等にも出演している。
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