このコーナーでは、「あらら、間違って正解!」「おやおや、戸惑って大正解!」と楽しめる、魅力満点の脳活性化プログラム、シナプソロジーをご紹介!
シナプソロジーインストラクターのふーちゃんこと、介護福祉士の山﨑史香さんに、介護施設やデイサービスなどで楽しめるプログラムを教えてもらいます。
元気なお年寄り向けの「グー・チョキ・ポン」をやってみよう
今回、ご紹介するのは「グー・チョキ・ポン」」というプログラムです。
グー・チョキ・パーを使った、脳が大混乱のプログラム。
身体と脳を元気にしていきましょう!!
今週も楽しみながら脳をワクワク活性!
シナプソロジーを始めていきましょう。
【1】まず、以下の基本動作を覚えましょう!
はじめに、3つの動作を覚えます。
右手の動き グー・チョキ・パーの順番で繰り返す。
左手の動き グー・パー、グー・パーと繰り返す。
その際、「グー・チョキ・パー」と言いながら右手、左手の動作を同時に行う。
【2】基本の動作を覚えたら、みんなで実践してみよう!
動作を覚えたら、いよいよシナプソロジーがスタート!
指示者はまず、昔にしたじゃんけんの話をして、高齢者に回想してもらいましょう。
指示者の声がけ
「では皆さん、じゃんけんをしてみましょう。
はい、私に勝った方?
大吉おめでとうございます。
きっと何か良いことがありますよ。
今日は、このじゃんけんを使った脳が活性化するプログラムをやります。
では右手で、グー・チョキ・パーを順番に繰り返し出します。
左手はグー・パー、グー・パーと繰り返します。右手と左手を同時に行いながら、
「グー・チョキ・パー、グー・チョキ・パー」と声に出しながら行ってみましょう。」
基本動作はグー・チョキ・パーを1セットとして3回繰り返します。
それ以上になると難しくてついて行けない。
出来ない。
いやになると言う方も多く出てきて、意欲が下がる場合があるので3回くらいがちょうど良いと思います。
【3】新しい刺激をチャージ!スパイスアップ 1
次はスパイスアップ(新しい変化)です。
右手と左手の動きを逆にします。
左手の動き グー・チョキ・パーの順番で繰り返す。
右手の動き グー・パー、グー・パーと繰り返す。
その際、「グー・チョキ・パー」と言いながら右手、左手の動作を同時に行う。
【4】新しい刺激をチャージ!スパイスアップ 2
動作はそのままで声に出す言葉が変わります。
左手の動き グー・チョキ・パーの順番で繰り返す。
右手の動き グー・パー、グー・パーと繰り返す。
その際「グー・チョキ・ポン」と言いながら右手、左手の動作を同時に行う。
●指示者の声がけ
「では、スパイスアップ!
左手はグー・チョキ・パーで、右手はグー・パー。
言葉が変わります。
今度は「グ―・チョキ・ポン」と言いながらやっていきます。
元気に声を出しながら行いましょう。」
ふーちゃんのワンポイントアドバイス
麻痺がなくても、左右の動きの違いに難しさを感じる方の場合は、片手でグー・チョキ、声でグー・パー、グー・パーで行うことをオススメします。
全身を使わなくても、口と手を同時に使うことで脳は活性化します。
言葉や表情を引き出してから誘導するとこのプログラムは尚楽しく盛り上がると思います。
笑いながら、脳が混乱して間違える事を「みんなで楽しむ事」が大切です。
慣れてきたら、「脳の活性化プログラムである事」を意識して、行っていけば良いと思います。
一度、スタッフ同士でやって難易度を確認してから、参加者のレベルに合わせてアレンジしてみましょう。
次週は、軽度認知症、麻痺のある方も楽しめる「グー・チョキ・ポン」のアレンジバージョンを紹介します。
【グー・チョキ・ポン】を動画で見る
<シナプソロジーについて>
→シナプソロジーの特徴と効果とは?
プロフィール
ふーちゃん こと 山崎史香(やまざき・ふみか)
キャリア11年の介護福祉士。
現場で介護職員として働くかたわら、子供や若者達が触れやすい介護の新しい入り口作りを目指し、「介護イノベーションART」など施設を離れた活動も積極的に行う。
地域、現場から発信するスタイルの介護福祉士として、注目の存在。
電子書籍絵本
『しわのようせい』の作者でもある。
そのほかの活動として主なものは、寝たきりの方の見ている白い天井の景色をARTで変える「花咲かじーさんプロジェクト」、子供達へのシワ物語り「介護授業」、4度目のハタチを謳歌する為の「介護予防サロン」を開催。
今までの活動が、目に止まり、宮城県仙台市のケアヒーローに選ばれる。
また、福祉事業、介護の魅力を伝えるプロモーション、パンフレット、雑誌等にも出演している。
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