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2020年11月15日

高齢の親と離れていても安心!「見守りサービス」とは?

高齢者見守りサービスとは

高齢者見守りサービスとは

「高齢者見守りサービス」とは、一人暮らしの高齢者の安心した暮らしをサポートするため、日常生活で発生した事故や体調の急変など不測の事態に対し、離れて暮らす家族にいち早く連絡をしてくれるシステムのことです。

高齢者見守りサービスがおすすめなワケ

■利用者側のメリット
家族への通知はボタンを押すだけのものや、センサーの感知で自動的に家族に通知してくれるものなど連絡手段がとても簡単です。

そして、見守りサービスで必要となる機械もセキュリティーやプライバシーに配慮し生活空間に違和感を生じさせないよう工夫されているので見守りシステムを気にせずに日常生活を送ることができます。

見守りサービスの形態も様々あり自身の住環境やライフスタイルに合わせてサービスが選べます。安否確認のみならず、ボタン一つで24時間いつでも健康相談を受け付けてくれるサービスもあります。

■利用者家族側のメリット
利用者の生活状況に異変が生じた際は速やかに家族に通知されます
連絡の手段は電話、メール、SNSなど色々とありますが、携帯電話に通知されるサービスが多いので、遠距離であってもすぐに気づくことができます。

また、主たる介護者以外の家族にも同時に通知される仕組みが構築されており、見守りサービスの最も大きなメリットである通知機能が充実しています。

警備会社と連携している場合は警備会社が駆けつけてくれるサービスもあります。
そして、認知症高齢者のための機能として、家の外に出てしまった際の居場所をリルタイムで検索できるサービスもあります。

見守りサービス4つのタイプ

見守りサービス4つのタイプ
■会話・コミュニケーション型(訪問、宅配安否確認、電話、メールなど)
(1)サービスの概要
直接訪問による見守りサービスを行っている会社と契約することにより、スタッフが定期的に利用者宅を訪問して生活状況を確認し、その結果を家族へ通知するサービスです。
(2)商品例
日本郵便「みまもり訪問サービス」
(3)価格感
対面による確認が最も確実で安心です。
もちろん、安否確認を主とした対面重視のサービスの場合は費用が高くなりますが、宅配サービスとのセットとしての安否確認など別のサービスとの組み合わせにより費用を抑えることができます。
(4)メリット・デメリット
《メリット》
・(利用者側)安否確認のみならず生活状況までスタッフが確認してくれます。また、会話して元気になるよい機会でもあるので、ただの安否確認のみならず精神面のフォローにもなります。
・(家族側)定期的に面会してくれることで利用者との信頼関係が構築され、家族も安心してお任せすることができます。
《デメリット》
・(利用者側)訪問の日時が決まっているので予定を立てる際には配慮しなければなりません。また、対人になるのでスタッフの相性の良し悪しがあります。
・(家族側)訪問の日時が決まっているので、利用者が急変した際にすぐに家族へ連絡がくるとは限りません。

■緊急通報型
(1)サービスの概要
利用者が心身の状態に異常を感じた際に、身に着けている機械のボタンを押すことで家族や警備会社などに通報されるシステムです。
(2)商品例
ALSOK「まもるっく」
(3)価格感
利用前に大きな工事の必要がなく、機器1つで導入できる気軽さがあり単価も安いです。
(4)メリット・デメリット
《メリット》
・(利用者側)「まもるっく」の場合、ボタンを押すだけで、警備会社への連絡、家族への連絡を行ってくれ、警備会社からの折り返しの連絡も同じ機器にかかってくるので、機器1つで一通りの安否確認動作を行うことができます。
・(家族側)急変時にボタンを押すことになっているので、誤報が少なくボタンが押された際は急変時の連絡としてすぐに行動することができます(万が一、誤報の場合は警備会社がすぐに連絡をくれます)
《デメリット》
・(利用者側)ボタンを押さなければ急変を知らせることができません。また、機器の電池が切れていることもあり、こまめな充電も必要となります。
・(家族側)上記と同様に利用者がボタンを押さなければ急変を知らせることができません。確実な安全の確保のためにはもう1つ別のシステムを導入するなどの対応が必要です。

■カメラ型
(1)サービスの概要
利用者の家にWebカメラを設置して、離れて暮らす家族が家の様子をカメラで確認し、利用者の生活を見守るサービスです。
(2)商品例
Panasonic「ホームネットワーク システム」
(3)価格感
業者との契約は不要で、機器を購入して設置し、見守る家族側のスマートフォンにアプリをダウンロードして設定するだけで使用できます。月々の費用もかからず安価で利用開始できます。
(4)メリット・デメリット
《メリット》
・(利用者側)常時、映像が家族につながっているため、安心して日常生活を送ることができます。
・(家族側)離れて暮らす家族がリアルタイムで利用者の様子をパソコンやスマートフォンで映像として確認することができます。
《デメリット》
・(利用者側)Wi-Fi(ワイファイ)環境が整備されていなければ使用することができないものがあります。そして、利用者の自宅の映像という極めて重要な個人情報を取り扱うため、導入に関しては十分な検討が必要です。
・(家族側)ネットワークを介すことになるので、見守る家族が所有するスマートフォンなどの通信機器のセキュリティーは十分な対策を講じてください。

■センサー型
(1)サービスの概要
利用者の日常生活の動線となるエリアにセンサーを設置し、センサーが一定時間感知しない場合に、警備会社や家族などに通報するシステムです。
(2)商品例
セコム「親の見守りプラン」
(3)価格感
家庭内における生活動線すべてに機器を設置することになると費用がかかります。逆に必要最小限度に台数を抑えると費用も安くなりますが対応が不十分になる恐れがあります。
家の構造や利用者の生活環境等に応じて適切な台数を検討しましょう。
(4)メリット・デメリット
《メリット》
・(利用者側)家庭内にシステムが設置されますが、センサー感知のみですのでプライバシーに配慮した仕組みとなっています。特にシステムを意識しないで日常生活を送ることができます。
・(家族側)自動的に家族に通報されるシステムであるので、利用者が急変の際に何もできなくなってしまっても家族は気づくことができます。
《デメリット》
・(利用者側)Wi-Fi環境が整備されていなければ使用することができないものがあります。
・(家族側)あくまでもセンサーが感知しない場合に家族へ通知がいくので、必ずしも利用者に何か異変が生じている時であるとは限りません。
警備会社との契約によるものの場合、警備会社がまず利用者本人に確認してから家族に連絡する仕組みとなっていますが、そうでない場合は誤報となる場合があります。

見守りサービスの選び方・ポイント

見守りサービスの選び方・ポイント
見守りサービスを選ぶ際は、費用や利用者の介護度合い、必要となるサービス量、利用者と家族との物理的距離など総合的に判断して選ばなければなりません。

以下、判断のポイントを挙げますので参考にしてみてください。

■自立の場合
・会話・コミュニケーション型
月1回以上30分から。緊急対応というよりは生活状況の確認の意味として。利用者の自立度が高いので、利用者と家族との物理的距離は遠くても可。
・緊急通報型
基本機能のみでも対応可能。万が一の備えとして。利用者の自立度が高いので、利用者と家族との物理的距離は遠くても可。

■介護度合いが低い、または、中程度の利用者の場合
・会話・コミュニケーション型
週1回以上数分から。安否確認の意味合いも含めるので、定期的な宅配サービスなどとセットで契約するとよいでしょう。利用者と家族とは近い距離が理想です。
・緊急通報型
基本機能のみでも対応可能ですが、認知症の方に関しては位置情報のサービスも追加するとよいでしょう。利用者と家族とは近い距離が理想です。
・センサー型
利用者宅の生活動線にセンサー機器を設置することが理想ですが、利用者の状況に応じて電気やガスなどのライフラインとセット(ガスメーターが数日動いていない時に連絡など)で考えてもよいです。利用者と家族とは近い距離が理想です。

■介護度合いが重度の場合
・緊急通報型
基本機能に合わせて警備会社の駆けつけ機能が備わっているとよいでしょう。また重度の認知症の利用者に関しては位置情報のサービスも追加するとよいでしょう。すぐに駆けつけられるように利用者と家族とは近い距離が理想です。
・センサー型
利用者が動けるようであれば、生活動線にセンサーを設置することで安否確認ができます。
・カメラ型
利用者の同意が得られればWebカメラで映像として利用者の様子が確認できるので家族の安心につながります。
ただ、利用者の意思表示が困難な状態まで認知症が進行している場合もあるので、認知機能がしっかりしているうちにWebカメラについては取り決めをしておくとよいでしょう。

まとめ

高齢者の見守りサービスは、利用者の事故や体調の急変時にいち早く家族へ連絡することが主たる目的となりますが、それ以外にも様々な活用方法があります。

例えば、家に泥棒が入った時や近所に怪しい人がいる、強引な勧誘を受けている場合など不安や危険を感じた際にも使用できます。火災などの非常事態への対策としても安心です。

見守りサービスを利用することでご本人と家族の大きな安心につながるので、この記事を参考いただきご検討ください。





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