介護職に転職する方は必見!
転職活動に必要な履歴書作成のポイントを徹底解説します。準備するもの、項目ごとの書き方、郵送マナーに加えて、先輩たちの失敗談もご紹介。志望動機や自己PRの例文も参考にしてみてください。
目次
■ 履歴書の書き方【基本のポイント】
・作成前に準備するもの
・履歴書は手書きで作成する?
・記入時~作成後の注意点
■ 履歴書の項目ごとの書き方
・志望動機・自己PRの例文
■ 【ダウンロードOK】履歴書フォーマット
■ 履歴書の郵送マナー
・封筒の選び方
・封筒の書き方
・封筒に入れるときの注意点
■ 履歴書の失敗エピソード
履歴書作成で意識すべき最初のポイントは「丁寧さ」と「マナー」です。
まずは必ず知っておきたい、履歴書の基本ルールを確認してみましょう。
書き始めてから「あ!これがない」とあわてないように、必要なものを用意しておきましょう。
履歴書の作成前に準備しておくものは、以下の通りです。
●履歴書(市販のものでOK!)
こちらから無料ダウンロードもできます
●黒いボールペンまたは万年筆
●証明写真
●印鑑(必要に応じて)
●資格証明書またはそのコピー
履歴書を書く際に、手書きかパソコンで作成するか迷う方も多いはず。
どちらが「正解」ということはなく、それぞれにメリット・デメリットがあります。
【手書きの場合】
メリット :人柄や丁寧さが伝わる◎
デメリット:乱暴な字だとマイナスな印象に
【パソコン作成の場合】
メリット :PCスキルがアピールできる
デメリット:人柄は伝わりづらい
応募先が「どんな人材を求めているか」や、自分が「何をアピールしたいか」によって適したほうを選ぶことが大切です。
手書きで作成するなら、丁寧に・読みやすく書くようにしましょう。
特に介護職は人と接する仕事のため、履歴書の文字から「相手のことを考えられる人」「誠実な人」という印象が伝わると、採用に一歩近づきます。
以下、履歴書を記入するときの4つの基本ルールと、作成後の注意点についてお伝えします。
【記入時】
●誤字・脱字に要注意
●黒のボールペンか万年筆で書こう
●コピーや使い回しはNG
●証明写真は原則必須
【作成後】
●手元にコピーを保管しておこう
誤字・脱字があると、それだけで印象がマイナスに。
もし間違えてしまったら、新しい履歴書にもう一度書き直しましょう。
間違えた文字を修正液や修正テープで訂正したり、線で消したり、ごまかしてそのままにしてしまうのはNGです。
誤字・脱字ではありませんが、略字を使わないこと、日付の西暦・和暦を統一することも意識しましょう。
履歴書は黒のボールペンか万年筆で書きましょう。
書き損じた時、簡単に訂正できるからといって鉛筆書きはNG!
消せるボールペンも、熱や摩擦で文字が消えてしまうことがあるため使用してはいけません。場合によっては書類の改ざんを疑われてしまうこともあります。
書き終わった後は文字の「にじみ」や「かすれ」がないか、しっかり確認することも大切です。
手書きの履歴書をコピーして提出するのは絶対NG!
採用担当者に「うちは軽く見られている」という印象を与え、意欲が低いと判断されてしまいます。
また、他の事業者から返却された履歴書を使い回すこともしてはいけません。
使い回しは日付だけで簡単に分かりますし、志望動機や自己PRが募集要項にそぐわない内容になる可能性があります。
履歴書は、応募先ごとに新しく作成するようにしましょう。
履歴書の写真は、手書きでもパソコン作成でも原則必須です。
応募先から「不要」と言われない限りは、必ず添付しましょう。
写真なしで提出すると「貼り忘れ」と受け取られ、履歴書を雑に作成していると思われてしまいます。
写真は採用担当者が真っ先に目を止める部分でもあり、履歴書の重要ポイントの一つです。
服装や表情にも気を配り、好印象につながる写真を準備しましょう。
履歴書をコピーして使い回すのはNGですが、自分が確認するために取っておくのはOKです。
面接の際、採用担当者は履歴書を見ながらあなたに質問をします。
履歴書に書いてある内容と面接での受け答えがズレていると、「信頼できない人」と思われてしまうかもしれません。
面接の前にもう一度履歴書の内容を確認できるよう、手元にコピーを残しておきましょう。
いざ履歴書の作成を始めると、何をどう書けばいいのか迷ってしまうこともありますよね。
一般的な履歴書のフォーマットをもとに、それぞれの項目に書く内容やポイントを確認しましょう。
●履歴書の記入日ではなく、提出する日を記入する
・郵送の場合➡履歴書をポストに投函する日
・持参の場合➡履歴書を持参する日
●他の項目と西暦/和暦を統一する
・和暦の場合は元号を省略せずに書く
【氏名】
●楷書体で丁寧に記入する
●「ふりがな」とある場合はひらがなで、「フリガナ」とある場合はカタカナでふりがなを振る
【印鑑】
●履歴書に押印欄がある場合や、応募先から押印を求められた場合は印鑑を押す
●シャチハタではなく、朱肉を使うタイプの印鑑を使用する
●朱肉がかすれないようにまっすぐ押す
●他の項目と西暦/和暦を統一する
・和暦の場合は元号を省略せずに書く
●履歴書の提出日(①日付に記入した日)時点での満年齢を記入する
【現住所】
●原則、住民票の住所を記入する
●都道府県、マンション名は省略しない
●番地は「‐(ハイフン)」ではなく「〇丁目〇番地〇号」のように書く
●ふりがなは漢字だけに振ればOK
【電話番号・メールアドレス】
●電話番号は日中連絡が付きやすい番号を記入する
●メールアドレス欄がある場合は、応募先と連絡を取るのに差し支えないアドレスを記入する
・現在の勤務先のアドレスはNG
・転職活動用のアドレスがあるとベスト◎
・迷惑メールに振り分けられないように注意
【連絡先】
●「現住所以外に連絡を希望する場合のみ記入」の箇所は、該当する住所がない場合空欄のままでOK
●3ヵ月以内に撮影した証明写真を貼る
●万が一はがれてしまった際に誰のものかわかるよう、写真の裏に自分の氏名を書いておく
●サイズは縦40mm×横30mmが一般的
★写真は履歴書の中でも、印象を左右する重要なポイントです!
スピード写真なら手軽に用意できますが、写真館で撮ると、客観的なアドバイスがもらえてより高クオリティに仕上がります。
【学歴】
●一行目に「学歴」と書く
●学校名は正式名称で記入する(県立・私立なども省略しない)
(例)長野県立〇〇高等学校
●高校入学~最終学歴まで書くのが一般的
※どこから書くかに明確な決まりはなく、中学卒業から記入してもOK
●大学や専門学校は、学部・学科・専攻も記入する
【職歴】
●一行目に「職歴」と書く
●会社名は正式名称で記入する(株式会社なども省略しない)
(例)株式会社〇〇/医療法人〇〇
●部署、職務・職種も記入する
(例)株式会社〇〇 入社
有料老人ホーム〇〇配属 介護職員として介護業務全般を担当
●最終行の右端に「以上」と書く
●取得日が早いものから順に記入する
●資格名は正式名称で記入する
●保有資格が多くて書ききれない場合は、応募する仕事に関係する資格を優先する
・介護職なら、介護/福祉/医療系の資格
●取得予定の資格も書いてOK
(例)介護職員初任者研修課程(4月修了見込み)
●書くものがなければ「特になし」とする
【介護資格の正式名称】
・ホームヘルパー2級*
➡訪問介護員2級養成研修課程
*介護職員初任者研修とは書きません
・初任者研修
➡介護職員初任者研修
・実務者研修
➡介護福祉士実務者研修
・ケアマネジャー
➡介護支援専門員
・介護福祉士、社会福祉士、認知症介護基礎研修、介護職員基礎研修はそのままでOK
●以下のような介護・福祉関連の資格も、持っていれば記入するのがおすすめ
認知症ケア専門士、福祉住環境コーディネーター(1~3級)、ガイドヘルパー(移動介護従事者)、難病患者等ホームヘルパー、福祉用具専門相談員、介護食士(1~3級)、手話通訳士、音楽療法士、介護予防運動指導員、介護事務(ケアクラーク)など
【志望動機】
●介護業界・介護職・応募先の事業所について、よく情報収集した上で書く
●給料や福利厚生を理由にするのは避ける
●以下4点を軸にしてまとめるとよい
1. 介護の仕事をしたい理由
2. 応募先の事業所(法人)で働きたい理由
3. 入職後に活かしたいスキル・強み
4. 入職後の目標(キャリアプラン)
【自己PR】
●応募先が求めている人物像を分析して、そこにマッチする強み・スキルをアピールすることが大事
●以下4点を軸にしてまとめるとよい
1. 自分の強み・スキル
2. その強みやスキルを身につけた経緯
3. 強みやスキルを発揮したエピソード
4. 入職後に強みやスキルをどう活かすか
●勤務地、勤務時間などの希望があれば記入する
●募集要項に矛盾することは書かない
(例)夜勤専従の求人に「日勤のみを希望します」など
手書き用(PDF形式)・パソコン作成用(Excel形式)の履歴書フォーマットが無料でダウンロードできます。
市販の履歴書がない方は、こちらのテンプレートをご活用ください!
*A4…印刷するときは用紙を「A3」に設定
*B5…印刷するときは用紙を「B4」に設定
履歴書を郵送で送る場合にも、気を付けるべきルールやマナーがあります。
社会人としての基本的なビジネススキルが備わっていることを示すためにも、正しい封筒の選び方や書き方を押さえておきましょう。
履歴書を送るときは、白色のビジネス用封筒を使いましょう。
サイズは、A4サイズの書類を折りたたまずに入れられる「角形2号」か「角形A4号」がベストです。
折り目がない履歴書のほうが文字が読みやすいため、採用担当者にとって好印象。
なお、郵便料金が不足しないようにくれぐれも注意してください。
【住所】
●略さずに都道府県名から正確に記入し、番地も「−(ハイフン)」を使わず、○丁目○番地○号と記入する
【宛名】
●会社名は正式名称で記入する(株式会社なども省略しない)
●宛名が社名や部署名などの場合は「御中」、個人の場合は「様」をつけ、「御中」と「様」を併用しない
(例)人事部御中/人事部 ○○様/人事部 ご担当者様
【〇〇在中】
●封筒の左下に赤ペンで「履歴書在中」または「応募書類在中」と記入し、四角で囲む
●文字を囲む線はフリーハンドではなく、定規を使ってまっすぐ引く
【裏面】
・裏面の左下に縦書きで、自分の氏名・住所・郵便番号を記入する
・封筒を閉じたら、密封マーク(〆)をつける
送付状、履歴書、職務経歴書など提出書類をクリアファイルに入れた状態で封筒に入れます。
【ファイルに入れる順番】
1. 送付状
2. 履歴書
3. 職務経歴書
4. その他書類(必要に応じて)
送付状には、送付日、宛先、送付者、時候の挨拶、同封した書類内容などを明記します。パソコンであれば横書き、手書きであれば縦書きで作成しましょう。
正しい履歴書の書き方を確認したところで、最後に真似してはいけないNG例もチェックしてみましょう。
先輩たちのリアルな「失敗談」をご紹介します。
【失敗談1】
自己PRを盛って書いたら、面接で詳しく聞かれて答えられなかった
【失敗談2】
志望動機に現職のイヤなところを書いたら、面接官の印象がマイナスに
【失敗談3】
履歴書を使い回したら、すぐにバレて面接の雰囲気が最悪に
【失敗談4】
5年前の証明写真を使ったら「雰囲気が違いますね」と言われた
それぞれの失敗談をクリックするとエピソードの詳細が確認できます!
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