日本の高齢化社会が進んでいく中で、介護業界での仕事の需要は増加傾向にあります。とはいえ、一口に介護に携わる仕事といってもさまざまな職種があり、大きくわけると、直接現場で働くケースと間接的に関わるケースの2種類に大別されます。生活相談員や営業職は、後者の間接的に関わる仕事となり、介護業界の中でも重要な役割を担っている職種のひとつです。営業職は多くの会社にも存在する知名度の高い職種なので、仕事内容をイメージしやすいのではないでしょうか。他の業界も同じですが、介護業界でも飛び込みなどの闇雲な営業方法では成功しにくく、ケアマネジャーや地域包括支援センターなどとの繋がりを密にして、その地域の要介護者を紹介してもらうといったやり方があります。介護業界での営業の平均年収は400万円前後とされていて、月給に換算すると20万円前後です。施設の営業職であれば、営業職と同時に生活相談員を兼務することも多くあります。生活相談員はその名の通り、施設などで介護を受けている利用者や家族からの不満や相談を聞いて、状況確認や問題解決、提案などを行ないます。相談員はさまざまな意見を聞いて、利用者が快適にサービスを受けられる環境を作ることが必要です。そのほかにも、ケアマネジャーの窓口になったり、利用者の入退所の手続きなどが業務内容になります。職場は有料老人ホームやデイサービスなど多岐に渡り、施設によっては必ず1人は常駐が義務付けられているケースもあります。生活相談員になるための要件は各都道府県によって異なりますが、介護支援専門員（ケアマネジャー）や介護福祉士、社会福祉士といった資格や、老人福祉施設などでの計画作成の実務経験、一定の介護職の経験などが必要になります。1施設に1名いれば十分なことが多いので介護職に比べると求人数は少なくなりますが、募集をかけていることも多いため、求人サイトで常に求人情報が掲載されている、探しやすい職種の一つです。生活相談員は仕事内容が多岐に渡る場合もあるので、面接の際にはしっかりと仕事内容や条件を確認して、自分に合った施設に応募することが大切になります。

栃木県は2008年以降、人口減少が続いていて、2017年10月現在の人口は196.2万人です。一方で、65歳以上の高齢者の人口は毎年増加していて、2017年には53.3万人となりました。このうち要支援・要介護認定を受けているのは85,640人です。栃木県内の介護施設は、デイサービス、訪問介護事業所の数が多い傾向にあります。利用者が施設で生活する入所型の介護施設については、グループホームや特別養護老人ホームの数が比較的多いです。介護求人ナビでは、栃木県内の介護の求人約200件を紹介しています（2018年5月現在）。そのうちの7割近くが、現場で働く介護職・ヘルパーの求人です。そのほか、ケアマネジャーや生活相談員、サービス提供責任者、管理職の求人も紹介しています。栃木県における介護職・ヘルパーの求人の平均月収は19万円で、パート・アルバイトの平均時給は1,146円です。

宇都宮市や小山市周辺のエリアは埼玉県や茨城県に近くベッドタウンでもあります。近年は高齢者が増えたため、行政では医療や福祉にも力を注いでいます。介護老人保健施設や特別養護老人ホームだけでなく、有料老人ホームやサービス付き高齢者住宅も増えていますので、介護職員は引く手あまたの状態です。また、施設に入所しなくてもデイサービスやショートステイを利用してサービスを受ける高齢者がたくさんいます。さらに、デイサービスに通えない高齢者では、ヘルパーによる食事や入浴、排泄や移動補助など複数のサービスを利用している人も多く、これらの人にとってヘルパーは大事なライフラインの役割を担っています。介護求人ナビでは、給与や手当、仕事の内容や勤務条件などたくさんの情報の中から、自分にぴったりの仕事を検索することができます。資格取得支援や研修制度がある施設を探すこともできるので、経験豊富な有資格者だけでなく、資格はあるけれどまだ実務経験がない方、ブランクのある方、中高齢者、働きながら資格取得を目指したい方でも、働きたい条件に合った求人を見つけることができます。

栃木県の正社員、契約社員などの正規職員の平均年収は489万円となっています。パート・アルバイトの平均時給は1214円、派遣社員など非正規職員の平均時給は1353円となっています。