職場を離れてもついつい出ちゃう、クセや習慣。どんな仕事にも「職業病」がある、というのはよく聞く話。
高齢者介護の仕事をしているさおりんさんが無意識にやってしまう「介護士の職業病」とは…?
■困った!笑える?介護スタッフの職業病
介護施設で介護士として働くさおりんさん(30)。
夜勤明けには、仕事を忘れてストレス解消したい!と、飲みたいもの・食べたいものをコンビニで爆買いするのが仕事後の楽しみです。
自分へのごほうび選びにウキウキしているさおりんさんですが、コンビニに響き渡るピロロロッという電子音にびくっ!
コンビニに響き渡った音にナースコールかと思ってさおりんさんが振り向くと、ただの入店音……。
家に帰っても、部屋が無音だとナースコールの音が空耳で聞こえてくるような感覚になってしまうとか。
毎日施設のナースコールに神経を使い、真剣に高齢者の生活を支える、介護士ならではの職業病です。介護士以外にも、医師や看護師の方でも、身に覚えのある方がいるのでは?
さらに、さおりんさんの「介護士職業病」は、休みの日にも出てきます。
「休日は仕事を忘れて街にくり出して、思い切り遊ぶ!」と張り切ってでかけるさおりんさんですが……。
街中を1人で歩くおじいさんを発見し、「足元がおぼつかないなあ」「倒れたらどうしよう」「認知症で迷っているところだったらどうする?」と心配で後をついていってしまいます。
見知らぬ高齢者でもつい心配になって、無事に家に着くまで見守りをしてしまうさおりんさんなのでした。
仕事とプライベートは分けるべき、という意見もありますが、無意識にお年寄りを見守ってしまう「職業病」は、お年寄りに寄り添う気持ちと優しさがある介護士ならではですよね。
⇒
いままでの漫画一覧を見る
⇒
第1話目から見る 『迷える新人に、愛の手を…』
プロフィール
國廣幸亜(くにひろ・ゆきえ)
1976年5月9日大分県生まれ、愛知県育ち。幼少の頃より漫画家を目指し上京。会社員をしながら投稿し続けるも漫画家にはなれず、挫折しかけた頃ホームヘルパーの資格を取得し介護の仕事を始める。1998年講談社BE・LOVE誌上にて『ささら』でデビュー。現在、介護福祉士としての活動も続けながら漫画を執筆。
著書に『介護のオシゴト』(秋田書店刊 全5巻)、『マンガでわかる介護リーダーのしごと』(中央法規刊)、「ほっと!介護日誌〜介護の時代を生きる私たち〜」(秋田書店)などがある。
●姉妹サイト「オアシス介護」でも、介護漫画 連載中
→ オアシス介護【孫娘のガチンコ介護】
認知症の祖父母を介護する、孫娘の実体験を描いた漫画です!