高齢者はなぜエアコンが嫌いなの?
熱中症予防で冷房を入れようとしても頑なに拒否する利用者さんが、ある言葉であっさりエアコンを付けた…!一体どんな秘策が?
■エアコン嫌いの高齢者を手なずけた秘策とは?
暑い日が続くと注意しなければいけないのが熱中症。
猛暑日・酷暑日が何日も続くこともあり、室内でも注意が必要です。
しかし、なぜか高齢者の中にはなかなかエアコンを付けたがらない人がいて、訪問ヘルパーを悩ませていることもあるようです。
「熱中症の恐れもありますしそろそろエアコンをつけましょう!」「閉め切った部屋は危ないので!」
と説得しようとする訪問ヘルパーのぽーくさんですが、利用者さんは汗だくでも「もったいない!」と言ってエアコンを付けようとしません。
どんなに汗だくでもエアコンを使おうとしない利用者さんですが、暑い日に締め切った部屋にいては、室内の温度は上がる一方。体温調整機能が落ちている高齢者は特に危険です。
困ったぽーくさんが利用者さんの娘さんに相談しても「私が言ってもダメ」とあきらめムード。
そこで利用者さんの娘さんが取り出したのは、携帯電話。「『あの方』の力を借りるしかない」と言って電話をしたのは……カワイイ小さな女の子!!
利用者さんのお孫さんに電話して、『かわいい孫からのお願い』を言ってもらったのです!
「じいじの体が心配だから、エアコンつけてほしいな~」と孫娘のまなかちゃんに言われ、デレデレになる利用者さん。
あんなに頑なにエアコンを付けるのを拒否していたのに、「早くエアコンをつける!」とあっさり快諾。
そんな利用者さんの姿に、娘さんも「厳しかった父がまさかこんなになるなんてね」とびっくりです。
利用者さんの豹変ぶりを目の当たりにして、「孫パワー」ってすごい!としみじみ思ったぽーくさん。
いつもは厳しいことを言う利用者さんでも、大切なお孫さんの言葉でデレデレになってしまう姿は、なんだかかわいくてほほえましいですね。
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プロフィール
國廣幸亜(くにひろ・ゆきえ)
1976年5月9日大分県生まれ、愛知県育ち。幼少の頃より漫画家を目指し上京。会社員をしながら投稿し続けるも漫画家にはなれず、挫折しかけた頃ホームヘルパーの資格を取得し介護の仕事を始める。1998年講談社BE・LOVE誌上にて『ささら』でデビュー。現在、介護福祉士としての活動も続けながら漫画を執筆。
著書に『介護のオシゴト』(秋田書店刊 全5巻)、『マンガでわかる介護リーダーのしごと』(中央法規刊)、「ほっと!介護日誌〜介護の時代を生きる私たち〜」(秋田書店)などがある。
●姉妹サイト「オアシス介護」でも、介護漫画 連載中
→ オアシス介護【孫娘のガチンコ介護】
認知症の祖父母を介護する、孫娘の実体験を描いた漫画です!