いつの時代も、若者には困らされる?!
敬語が使えない!言葉使いが悪い!介護現場でも若手職員に不満続出。
そんな若手職員が自分から先輩に声を掛けて、言葉使いを教わりに行った?!
一体どんな指導をしたのか、けいこさん(38)の場合……。
■敬語が使えない若手職員を改心させた指導とは?
けいこさん(38)が働く介護施設に、新卒のAくんが入社。
若いAくんは敬語が使えず、他のスタッフから不満が続出……。
「Aくんは注意しても言葉使いが直らないんです!なんとかしてください!」とスタッフから意見が出て、けいこさんがAくんの指導をすることに。
指導係になったけいこさんが実際にAくんの仕事ぶりを見てみると、利用者さんときちんとコミュニケーションは取れている様子。
敬語が使えないAくんですが、「今日は調子どう?」など積極的に話しかけて、利用者さんから好かれているのがわかったけいこさん。
いいところもたくさんあったので、あえてAくんに言葉使いを注意せず、『見守る指導』をすることに。
仕事中、どんな人にも自分から話しかけていくAくんの姿を見たけいこさんは、それはAくんの長所であると本人にきちんと伝えます。
「Aくんは、どんな利用者さんにも自分から話しかけてるよね」
「自分から話しかけるのは勇気がいる時もあるから、いつもすごいなって見てるんだよ」
そう言って、けいこさんはAくんの良いところを褒めます。
けいこさんに褒められてから、Aくんはさらに利用者さんと積極的にコミュニケーションを取るように。
利用者さんに言葉使いを注意されたり怒られたり、失敗することも経験し、言葉使いや敬語の大切さに自分で気付きます。
そんなある日、Aくんはけいこさんに自ら「敬語を教えて欲しい」と言い出し……
利用者さんとのコミュニケーションの中で、敬語が必要な時もあると自ら気付いたAくん。
「敬語を教えて欲しい」と、指導役のけいこさんに自分から教わりに行くようになっていました!
周りのスタッフがいくら言葉使いを注意しても、一向に敬語を覚えようとしなかったAくんですが、仕事をする上で自分の良いところを認めてもらったことが、さらなる成長につながったのでしょうね。
「この人はダメだ」と決めつけないで、良いところを認め、褒め、伸ばしてあげたけいこさん。
新人さんの長所に光を当てて見守ったけいこさんの指導法は参考になりましたか?
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プロフィール
國廣幸亜(くにひろ・ゆきえ)
1976年5月9日大分県生まれ、愛知県育ち。幼少の頃より漫画家を目指し上京。会社員をしながら投稿し続けるも漫画家にはなれず、挫折しかけた頃ホームヘルパーの資格を取得し介護の仕事を始める。1998年講談社BE・LOVE誌上にて『ささら』でデビュー。現在、介護福祉士としての活動も続けながら漫画を執筆。
著書に『介護のオシゴト』(秋田書店刊 全5巻)、『マンガでわかる介護リーダーのしごと』(中央法規刊)、「ほっと!介護日誌〜介護の時代を生きる私たち〜」(秋田書店)などがある。
●姉妹サイト「オアシス介護」でも、介護漫画 連載中
→ オアシス介護【孫娘のガチンコ介護】
認知症の祖父母を介護する、孫娘の実体験を描いた漫画です!