やりがいのある仕事がしたいと思って介護業界に飛び込んでみたものの、働き始めたら違和感を感じてしまうこと、ありますよね。
「こんなはずじゃなかった」「イメージと違う」「もっと早く知っていれば…」
ここでは、転職は失敗だったかも…と後悔する転職の先輩の失敗談を、介護求人ナビ編集部からのアドバイスつきでご紹介。ぜひ参考にしてください!
<事例1> 認知症ケアの難しさに直面。続ける自信がない…
36歳/男性/たかなし
認知症高齢者向けのグループホームに転職したのですが、利用者様とのコミュニケーションに苦労しています。意志の疎通が難しいこともツラいのですが、先日は興奮した利用者様にぶたれてしまいました。この状況に耐えられるほど、自分は強くありません。
《アドバイス》
認知症ケアをメインとしている施設に限らず、認知症の利用者様への対応は、介護職員にとって避けては通れないものです。認知症の方だと知っていても、理不尽なことを言われたり、時には暴力を受けることもあるため、難しいと感じる人も多いでしょう。
でも、実際に現場で働いている介護職員の話を聞くと「難しいからこそ、心が通じ合った時の喜びは大きい」「対応を変えたことで利用者様が落ち着くことにやりがいを感じる」という声が多いことも事実です。自分自身が認知症ケアをどうとらえるか。今一度自分の考え方や特性を見つめ直してから、転職先を検討しましょう。
<事例2> 親の介護と、「介護の仕事」はまったく違うと実感
56歳/女性/しの
ずっと専業主婦だったので家事には自信があるし、親の介護も経験したことがあるので、自分でもできそうだと思って訪問介護の仕事を始めました。でも、家族の介護は「自分のやり方」でできるけど、利用者様の介護は「利用者様の気持ち」を第一に考えなければダメなんですね。介護の仕事を簡単に考えていた自分が恥ずかしいです。
《アドバイス》
訪問介護は家事の補助が大きなウエイトを占めますが、家事はそれぞれのご家庭のやり方がありますし、調理器具や掃除道具もご家庭にあるものを使うため、あなた自身のやり方をそのままできるとは限りません。また、利用者様は「お客様」ですから、家族への対応とは違うのが当然です。必要以上にビジネスライクになる必要はありませんが、仕事とプライベートを分けて考えることは必要です。
<事例3> 何でもしてあげたいのに、それじゃダメだって言われて……
20歳/女性/あんな
介護の仕事って、できるだけ手厚いお世話をしてあげて、感謝されるのがいいと思っていたんだけど、先輩に注意されちゃったんです。「利用者様ができることは、ご自身でしていただいた方がいい」って言うんだけど、私って世話好きだから、できることは何でもしてあげたいんですよね。今のままだと、なんか不完全燃焼って感じ。
《アドバイス》
介護の仕事をめざす人は「してあげたい」という思いが強い人が多いようですが、現在の介護の主流は「手厚い介護」よりも「自立を支援する介護」を重視する傾向にあります。利用者様が自分でできることを手伝ってしまい、できることもできなくなってしまうことは、利用者様の生きがいを奪ってしまうことにもなります。自分の「してあげたい」という思いよりも、「利用者様がこれからいかに生きていくか」という大きな視点で介護を考えてみましょう。
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