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2016年04月19日

【転職失敗事例】ヘルパー2級(介護職員初任者研修)は信用されない?編

ヘルパー2級(介護職員初任者研修)の資格を活かして転職! これから頑張るぞと張り切っていたのに……。
思い描いていた働き方と違った先輩たちの失敗談を、介護求人ナビ編集部からのアドバイス付きでご紹介。せっかくの転職を失敗に終わらせないためにも、ぜひ参考にしてください!

《事例1》ヘルパー2級と在宅介護の経験があるのに、訪問件数がなかなか増えない!

148歳/女性/光子

父を在宅介護することになったとき、勉強になると思ってヘルパー2級を取得しました。その後、父は他界しましたが、せっかく取った資格を活かそうと、登録制の訪問ヘルパーに転職。すぐにバリバリ働けると思っていたけれど、なかなか訪問の仕事が入らないんです。結局、収入も思った程にはなりません。ヘルパー2級の資格を持っているのに、期待はずれ。どこの事業所でも同じような感じでしょうか?


《アドバイス》
親の介護経験やヘルパー2級の資格があればすぐに活躍できると考えたい気持ちもわかります。でも、たとえ資格を持っていても、プロの介護職としての実務経験はゼロからのスタートなのです。

訪問ヘルパーの仕事は、利用者様のご自宅に一人で伺い、身体介護や生活援助を行うもの。施設の中での介護と違い、ケアを行うご自宅の環境はそれぞれ違います。しかも、先輩や同僚が隣でサポートしてくれる環境ではありません。
その中で様々なケースに対応し、利用者が求めていることを感じ取って細かな心配りをすることを求められます。予定外のことにも臨機応変に対処する知識や経験が必要です。

利用者やその家族の立場からすれば、もし提供される介護サービスに満足できなければ、訪問介護事業所を変えることも考えるでしょう。事業所にとっては、利用者やその家族は大切なお客様ですから、できるだけレベルの高いヘルパーを訪問させたいと考えます。良い事業所であれば、両者の相性や、各ヘルパーの得意、不得意分野も見極めようとするはずです。

あなたが勤務する事業所は、あなたという新しいヘルパーを信頼し、どんどん仕事を任せるまでに少し時間をかけて様子を見ているのではないでしょうか。少しずつ担当をつけながら、徐々に仕事を増やそうというのが事業所の考え方だと思われます。

あせりは禁物です。今のあなたがやるべきことは、訪問先の利用者一人ひとりにしっかり向き合い、満足度の高い介護サービスを提供すること。そうして利用者と事業所両方の信頼を勝ち取ることです。それを続けるうちに事業所にとって頼れるヘルパーの一人になり、あとはひっきりなしに仕事が入るようになるでしょう。

そのように仕事をしても状況が変わらないという場合は、自分では気づかない部分で、信頼を勝ち取れない要素があるのかもしれません。たとえば、訪問ヘルパーは介護の知識や技術だけでなく、利用者や家族と信頼関係を築くためのコミュニケーション能力も必要です。
ところが訪問介護は一人で行う仕事。先輩たちの対応を身近に見て、真似しながら磨いていくことが難しいですし、自分の対応の良し悪しもわかりにくいですよね。

そういう場合は、サービス提供責任者に仕事が入らない理由や、自分が直すべき点について率直に聞いてみてはいかがでしょうか。

もし、すぐにでももっと長い時間働きたいということであれば、施設介護に目を向け、フルタイムの職員に転職するのも一つの選択肢です。


《事例2》介護職員初任者研修を取って転職したのに、パート採用だなんてショック!

233歳/女性/淳子

超高齢社会だし、ニーズの高い介護業界なら将来性もあって安定しているだろうと思い、転職を決意。介護職員初任者研修の資格を取りました。正社員を希望していたけれど、残念ながら、入社したいと思った施設には、パートという形でしか採用してもらえませんでした。本音を言えば、資格があって希望もしているのに正社員になれないなんて不本意。しかも資格手当もつかないし。給与も低くて、なんのために資格を取ったのって感じです。


《アドバイス》
介護職員初任者研修は、介護業界の入門資格とも言えるものです。
法律上は訪問介護以外ならば、無資格でも介護の仕事に就くことができます。しかし介護業界で長く勤め、キャリアアップや給与アップを目指すのであれば、最低限、介護職員初任者研修(もしくはヘルパー2級)の資格は必要です。

未経験で介護業界に転職する際に、一番おすすめと言えるのもこの資格。介護職員初任者研修を修了して基本的な知識や技術を身につけておけば、スムーズに仕事をスタートさせられるでしょう。転職前に仕事内容を理解しておくことは、ミスマッチを防ぐ意味でも大切です。ですから、介護職員初任者研修の資格を取ったことは、けっして無駄ではありません。

しかし「介護職員初任者研修」は、あくまでも入門編の資格。資格手当の対象としている法人は少ないと思われます。資格手当は、さらに難易度が高く、国家資格でもある「介護福祉士」から、という法人が多いでしょう。資格を給与やキャリアに反映させたいのであれば、現場でさらに経験を積み、介護福祉士にチャレンジしてみてはいかがですか?

パート採用という形が不本意とのことですが、パートからキャリアをスタートした人が、正社員に登用され、ホーム長にまで昇進するというケースは、介護業界では珍しくありません。頑張ったことがきちんと認められ、キャリアアップにつながるのが介護業界の良さ。もし今の職場が、そうしたキャリアアップが実現できる環境であれば、そのままそこで働き続けることをおすすめします。

それでもなかなか正社員になれないようであれば、その時点で、正社員採用している事業所をあらためて探してはいかでしょうか? その頃には、あなたはすでに未経験ではありません。より条件の良い事業所が見つかる可能性もあります。
なお、転職を検討する際には、その職場のキャリア支援制度についてもしっかり調べましょう。面接で、実際のキャリアアップ事例や、ホーム長の体験談などを聞いてみるのも良いかもしれません。




この他にも、転職者の失敗談&アドバイスを、以下のページでご紹介しています!

今までと違うタイプの事業所に転職し、失敗したケース
転職先の同僚との人間関係に悩まされているケース
最近増えてきた「サービス付き高齢者向け住宅」に転職し戸惑うケース
履歴書の書き方で失敗したケース
面接の準備や勘違いで失敗したケース
職務経歴書で失敗したケース

ほかにも多数の失敗談があります。すべて見たい方はこちらをどうぞ。
→こんな職場とは思わなかった!「転職先選び」失敗談 一覧ページ
→履歴書・職務経歴書・面接・…「転職活動」の失敗談 一覧ページ


履歴書や面接で必要になる「自分らしい志望動機・自己PR」の言葉。ぜひこちらを参考に!


→「志望動機」 例文集 一覧ページ
→「自己PR」例文集 一覧ページ


●○● 介護業界で転職する時の 基本ノウハウ ●○●

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