転職活動・就職活動でもっとも重要なのが「面接」です。特に、介護業界では、書類審査にはさほど重きをおかず、面接で採用・不採用を決める、という事業者が多数。
重視される面接だからこそ、気を付けるべきポイントは知っておきましょう!
<面接の悩み>
ただでさえ緊張する面接で、正しい敬語を使える自信がない…
接客業のアルバイトをしていましたが、ラフな職場だったので、正しい敬語にはまったく自信がありません。やっぱり面接では敬語の使い方は重視されますか? 押さえておくべき敬語のポイントなどがあったら、教えて!
緊張する場面では、最低限、丁寧語だけでもしっかりと!
面接の場では、緊張して言葉がうまく出てこなかったり、思わずかんでしまったりすることもあるでしょう。しかし、たとえ流暢な受け答えができなくても、大事なのは自分の思いを率直に語ること。それには自分の言葉で語ることがポイントです。
ただし、いくら自分の言葉で話すといっても、友達に話すような口調ではNG。敬語は社会人として必須のマナーです。
敬語は、使い慣れていないとついふだんの口調が出てしまったり、逆に、面接官が首をかしげるようなおおげさな敬語や変な敬語になってしまうことも…。敬語が苦手という自覚があるのなら、最低限、丁寧な言葉遣いだけは忘れないようにしましょう。
敬語を正しく使うことはもちろん大切なのですが、それ以上に大切なのは、面接官に誠意を持って対すること。
そのためにも語尾ははっきりさせましょう。失敗を目立たなくしようと小さな声で話したり、語尾をうやむやにするのは逆効果です。「ございます」や「です」をしっかり語尾につけて話せば、面接官への誠意は伝わりやすくなります。
謙譲語を使いこなせば、社会人としての印象UP!
敬語には、尊敬語と謙譲語、丁寧語の3種類あり、上手に使い分けると、面接での印象もぐっとよくなります。特に面接では、謙譲語を使う場面が多いので、使いそうな言葉は言い回しに慣れておくと良いでしょう。
たとえば、「聞く→伺う」「見る→拝見する」「もらう→いただく」「言う→申し上げる」など。
実際の場面を想定して
「御社が力を入れていらっしゃる認知症ケアについて、詳しく伺いたいのですが」
「御社のHPで拝見しました」など
謙譲語を使いながら面接のシミュレーションしておくことをオススメします。
また、注意したいのは尊敬語と謙譲語の使い分けです。
謙譲語は、自分がへりくだることで間接的に相手を敬う表現です。相手を敬って尊敬語を使う場面で、間違って相手の動作に対して謙譲語を使ってしまうと、大変失礼になるので気をつけましょう。
アルバイト先で使う間違った敬語はNG!
使い慣れた敬語にも落とし穴があります。
コンビニエンスストアやファストフードなどで、接客のアルバイトをしていた人が特に陥りやすい落とし穴が、いわゆる“バイト敬語”と言われるもの。
「こちらが○○になります」「○○でよろしかったでしょうか」「○○のほうは/○○のほうで」…などが典型例。丁寧な印象を与えるものの、日本語としては正しくないと指摘されています。ファストフード店などで使ったり、耳にしたりしたものを、一般の会社や他の接客業などでも何気なく使っている人、丁寧な表現だと勘違いして使っている人も多いのではないでしょうか。
若い人たちの間では通用するものであっても、介護の仕事のように、年配の方たちを相手にする仕事では言葉に違和感をもたれ、誠意を持って対応しているつもりでも伝わらない場合もあります。
もしこうした“バイト敬語”が癖になっていたら、この機会に改めるようにしましょう。
日頃から正しい敬語に関心を持って!
面接のときだけ正しい敬語を使おうと思っても、なかなか難しいものです。日頃から丁寧な言葉遣いを心がけ、「これは正しい敬語なのだろうか」と見直す姿勢が大切です。
たとえば、「もしよろしければ」「お手数ですが」「恐れ入りますが」などの言葉を使い慣れておく。こうした言葉を添えるだけで、ずいぶん印象は変わります。
また、「ちょっと→少々」「何→どのような」「どう→いかが」と普段口にしやすい言葉を言い替えてみるなど、日々少しずつ慣れてみてはいかがでしょうか。
面接に遅れてしまったり、言い間違えたときなど、謝罪するシーンもあるかもしれません。そうしたときに、咄嗟に「すみません」ではなく、「申し訳ございません」「失礼いたしました」という言葉が出てくると、失敗をリカバーするだけでなく、面接官に良い印象を与えることもできるでしょう。
敬語は面接の時だけではなく、採用された後も利用者や家族に対して使うものです。社会人として、最低限の敬語はマスターするように心掛けておきましょう。
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