転職することを決めたのはいいけれど、実際に次の転職先に決まるまで、どのくらいの期間がかかるのか心配になりますよね。
また、同じ介護業界でも、施設介護職員や訪問ヘルパー、ケアマネなどの職種によって、内定がもらえる期間がどのくらい違うのかも気になるところです。そこで、「介護業界の転職経験者」たちに、現在の転職先に決まるまで、就職活動の時間がどのくらいかかったかアンケートを実施しました。今回は、その職種別にまとめたアンケート結果を、介護の職種別にについてご紹介します。
施設介護職員・訪問ヘルパーは内定までの期間が短い
※介護求人ナビ調べ アンケートモニター(20歳以上の男女、1030名)に対し、WEB上で調査〈クリックで拡大〉
介護業界の転職経験者を対象に、転職活動を初めてから内定をもらうまで、どのくらいの期間がかかったかを尋ねました(複数回答あり)。
その結果、
施設介護職員で一番多かった回答は「1週間未満」(27.3%)、次いで「1~2週間」(22.9%)でした。約半数は就職活動を開始して半月ほどと短い期間で内定を得たことがわかります。「1~2カ月未満」(17.4%)も合わせると、約7割は2カ月以内で次の職場の内定をもらっているようです。反対に4カ月以上かかったと回答した人は12.1%でした。
最も内定をもらうまでに短かった職種は
訪問ヘルパーでした。46.6%が「1週間未満」と答えており、約2人に1人が1週間で内定をもらっていることがわかります。「1~2週間」は16.5%で、「1週間未満」と回答した人と合わせると、約7割がおよそ半月で内定となっているようです。施設介護職員・訪問ヘルパーも需要が高いことから、人材を早く確保するために、施設側も早めに内定を出していることが伺われます。
また
生活相談員・支援相談員の場合も、「1週間未満」(23.9%)が最も多いのですが、僅差で「1~2カ月未満」(22.5%)が続いています。こちらも比較的短期間で内定を獲得している人が多いということがわかりました。
ケアマネ・サ責は、内定獲得までの時間が長め
それでは、
ケアマネジャーはどうでしょうか? 最も多かった期間は他の職種と同じで「1週間未満」(25.4%)ですが、「1~2カ月未満」(19.0%)という回答も多くなっています。「4カ月~1年未満」(14.3%)も他の職種よりも高く、ケアマネは長期間かけて内定をもらっている人が多いことがわかります。ネットワークの広さやコミュニケーションスキル、複数の業務を同時にこなす力などがケアマネには求められますが、そうした適正を加味して判断するため、内定までに時間がかかる可能性も考えられます。
また、この傾向は、訪問介護における重要なポジションである
サービス提供責任者にも当てはまるようです。最も多い回答は「1週間未満」(33.3%)でしたが、次いで多かったのは「2カ月~4カ月未満」(27.8%)でした。「4カ月~1年未満」「1年以上」と合わせると、約4割が内定までに2カ月以上かけています。責任が重い仕事だけに、ヘルパーステーションの規模や雰囲気などを考慮して応募する人も多いのかもしれません。また事業者側も、適切にヘルパーを管理できるかなどを見極めるために、内定を出すまでに時間をかけているのではないでしょうか。
今回のアンケートでは、人を管理する立場やコミュニケーション力が試される職種は、比較的、内定まで時間がかかるケースがあることがわかりました。「失業保険が切れる」「家族がいる」などの理由で、就職活動は短くしたいという人がほとんどでしょう。職種によって前もってどのくらいの期間で内定をもらえるかの目安にしておけば、転職活動の見通しも付きやすくなるのではないでしょうか。
●職場別のアンケート結果はこちら
→内定までの期間は?~特養、訪問介護、デイサービスなど介護の職場別に質問
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