転職するにあたって、重視するポイントは「給与体系」「職場環境」など人それぞれ。
では、特別養護老人ホームや有料老人ホーム、訪問介護事業所など、職場別に重視するポイントに違いは見られるのでしょうか。
今回は、実際に転職した人を対象に、どんな点に魅力を感じたのかのアンケートを実施しました。その結果を介護の職場別にご紹介します。
特養や介護付き有料老人ホーム、グループホームは、通いやすさと給与を重視
※介護求人ナビ調べ アンケートモニター(20歳以上の男女、1030名)に対し、WEB上で調査〈クリックで拡大〉
介護業界の転職経験者に、現在の勤務先のどこに魅力を感じたのか尋ねました(複数回答あり)。
その結果、
特別養護老人ホームに勤務している人でもっとも多かったのは「自宅から通いやすい」(47.2%)でした。次いで「給与が比較的良い・適当」(32.4%)、「勤務日・勤務時間が自分の希望通り」(27.5%)、「休日・福利厚生などの待遇が良い」(23.9%)となっています。
自宅から通いやすく、給与がよいことに魅力を感じ、現在の職場に転職したことがうかがえます。
次に、
介護付き有料老人ホーム勤務者の場合を見てみましょう。
こちらも「自宅から通いやすい」(43.7%)が多く、「給料が比較的良い・適当」(33.8%)、「勤務日・勤務時間が自分の希望通り」(25.4%)となっています。
「仕事内容が自分の希望通り」(19.7%)は、特別養護老人ホームに勤めている人より多いのが特徴。
介護付き有料老人ホームは、法人や施設ごとにケアの特色が異なるため、それぞれの施設の特色に応じたケアをしたいと考える人が多いのかもしれません。
グループホームに勤務している人も、「自宅から通いやすい」(33.3%)、「給与が比較的良い・適当」(23.8%)が上位を占めました。
3番目は「面接に行った時、職員や職場の雰囲気がよかった」(15.9%)という回答で、他の職場よりも上位にくい込んでいます。
グループホームは小規模なぶん、職場の人間関係や雰囲気も考慮して転職を考えているのではないでしょうか。
では、
デイサービス・デイケアはどうでしょうか。やはり一番多い回答は「自宅から通いやすい」(43.6%)でした。2位は「勤務日・勤務時間が自分の希望通り」(30.2%)となっています。
特養や介護付き有料老人ホーム、グループホームでは「給与」という回答が多くなっていますが、デイサービスに勤めている人は、給与よりも勤務日・時間を優先したいと考えているようです。
老健や訪問介護で働いている人の約5割は「自宅からの通いやすさ」を重視
介護老人保健施設・介護療養型医療施設に勤務する人はどうでしょうか。
ここでも1位は「自宅から通いやすい」(50.9%)で、2人に1人が重視していることがわかりました。2位は「給与が比較的良い・適当」(34.0%)、3位は「勤務日・勤務時間が自分の希望通り」(27.4%)でした。
訪問介護の事業所に勤務する人も、「自宅から通いやすい」(55.9%)が多くなっています。
「勤務日・勤務時間が自分の希望通り」(37.8%)、「シフトが働きやすい」(30.6%)が多いのが特徴で、自宅から通いやすく、勤務日や時間も比較的自由に選べることが職場選びのポイントになっていることがわかります。
一方、介護施設などに比べ、「給与が比較的良い・適当」という回答は低めでした。
今回のアンケートから現在の職場にもっとも魅力を感じていることは、多くの職場で「通いやすさ」であることがわかりました。
施設・事業所やシフトによっては残業や夜勤などもあるため、自宅から近いほうが通勤の負担が少なくなることが理由なのかもしれません。
●職種別のアンケート結果はこちら
→転職先のどこに魅力を感じた?~施設職員、ヘルパーなど介護の職種別に質問
●年代別のアンケート結果はこちら
→どこに魅力を感じて転職をした?~20代、30代、40代など年代別に質問
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