認知症の方が少人数で共同生活を行うグループホーム。利用者と介護職員が一緒になって、食事や掃除など家事を行うなど、家庭的な雰囲気が特徴です。でもいざ転職してみると、思っていたのとなにか違う。
そこで今回は「グループホーム」に転職した先輩たちの失敗談を、介護求人ナビ編集部からのアドバイス付きでご紹介。せっかくの転職を失敗に終わらせないためにも、ぜひ参考にしてください!
一緒に食事を作らないなんて、グループホームの意味がない?
25歳/女性/常子
グループホームに転職しました。グループホームって、スタッフと利用者様が一緒に食事を作るものだと思っていたんです。でも、ここでは食事はスタッフが作り、利用者様は食べるだけ。重度の方も多いというのが理由らしいけど…。家庭と同じような環境で共同生活を送る、という趣旨からズレてませんか? グループホームならではのケアがやりたくて転職したのに、これじゃ普通の介護施設と変わらないよって思ってしまいます。
《アドバイス》
グループホームは、認知症の方たちがスタッフのサポートを受けながら、できるだけ自分自身で身の回りのことを行ったり、食事の支度や掃除、洗濯などの家事を分担したりして、共同生活している施設です。
しかし実際には、身体的に自立した利用者ばかりとは限りません。入居時は身体的ケアをあまり必要としていなかった方が重度化することもあります。そうした場合でも、慣れ親しんだホームで暮らすことを本人や家族が望み、そのまま医療サポートや看取りまで行うグループホームもあります。
あなたが考えるように、利用者と一緒に調理ができればベターだと思います。しかし、「グループホームなのだから、こうあるべき…」という思いをいったん捨てると、むしろいい発想が浮かんでくるかもしれません。大事なのは、利用者が安心して暮らせる家庭的な空間を提供することです。食事を一緒に作るということが目的なのではありません。重度の方が多いなら、それぞれの利用者ができることを探してみるといいでしょう。
調理が無理だとしても、たとえば、盛りつけの手伝い、お茶の準備や配膳、テーブルを拭くなど、できることがあるのではないでしょうか。あるいは、調理法について相談したり、味見をしてもらったり、ということでも良いと思います。自分が「何かをやりとげた」「手伝った」「役に立っている」という感覚を利用者に味わっていただくことが大事ですよね。
また、たとえ料理を作るスタッフを見ているだけでも、食材を刻む音や炒める音、キッチンから漂ってくる香りなどが五感を刺激して食欲がわき、日常生活を楽しむ気持ちになるはずです。そういったことが、アットホームなグループホームらしいケアにつながると思われます。
この機会に、他のグループホームの取り組みなども参考にしながら、施設利用者の要介護度などに合わせたケアについて施設全体で話し合ってみてはいかがでしょうか。
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