履歴書を書くとなると、必ず「免許・資格」の欄があります。
何も書くことがないと、とても焦ってしまい、「受からないのではないか?」と不安にもなりますね。
でも、そんなに心配しなくて大丈夫です!
「特になし」と記載して問題ない
免許や資格がない場合、
「特になし」と記載して問題はありません。
むしろ、ないものをねつ造するのは虚偽にあたります。
資格はあったほうがいいですし、「介護福祉士募集」など、応募要件がはっきりしている場合は、その資格がなければ応募資格もないわけです。
しかし、「未経験者歓迎」などと書いてある応募先では、資格がないことが理由で「採用されない」ということは、基本的にはありません。
介護業界での資格の意味は?
介護業界においては、まずは
「介護職員初任者研修(またはヘルパー2級)」があるかどうかはひとつの判断基準になります。
この資格があると、身体介護ができるからです。
また、
「介護福祉士」を持っているかどうか、取得年月がいつなのかも、重要ポイント。
介護福祉士は国家資格であり、取得年月が長い人は、介護士としての専門性の高さをアピールできます。
雇う側も、「この人はすぐに現場のリーダー職になれる」などの職務の決定にも関係してきますし、介護報酬にも影響してくるので、取得の年月日も間違いのないように記すべきです。
しかし、
「無資格で介護業界に飛び込む」という方も、実は多くの法人で大歓迎なのです。
介護業界は人手不足。
「未経験も歓迎」と書いて募集しているのなら、まったく未経験であっても、躊躇する必要はありません。
無資格でも、利用者さんの部屋や共有スペースの掃除、食事の配膳、備品の準備などなど、仕事はたくさんあります。
また、就職後に資格取得を応援してくれるところもあります。
この業界でやっていきたいのだ、という意欲が、むしろ大事なのです。
資格はなくても勉強中の場合は履歴書に書いてもいい?
資格はないけれど、現在資格取得のため勉強中であるなら、その旨を書くことはまったくかまいません。
自分をアピールする材料になります。
スクール受講、セミナー受講など、専門教育を受けた履歴を示すこともできます。
「志望動機」で仕事に対する姿勢をアピール!
履歴書に書く資格が「特になし」になって、もどかしいのであれば、志望動機の欄に書き添えることもできます。
「資格は持っていませんが、
介護の○○○に関して勉強中です」などと書くことも、評価に対する加点材料になるでしょう。
ただし、実際にある程度の経験をもって勉強中であることだけを書きます。
書けば必ず、面接で内容を聞かれます。
インターネットで少し調べただけ、1時間程度のオンライン研修を受けただけ、などというのでは、知識の蓄積もありません。
面接でしどろもどろになるくらいなら、「資格はありませんが、
仕事の中で先輩方に勉強をさせていただき、早く専門職となれるよう、努力してまいりたいです」などのように書くほうが、自分の気持ちに近いでしょうし、担当者に対しても好印象です。
コラム:2021年度から『認知症介護基礎研修』が義務化?
2021年4月の介護保険法改正により、無資格の介護職員に関して、『認知症介護基礎研修』の受講が義務化されることが、厚生労働省で検討されています。
介護の仕事に就く限りは、介護現場の利用者さんに対して認知症の知識を持ち、認知症ケアを身につけるべきとの理念によるものです。
研修時間は6時間ほど。インターネットでの受講がメインになるとの見通しです。
一定の経過措置をとるものの、この研修を受けないと介護の仕事ができなくなる、ということは、大きな変革ですね。
しかし、無資格の人にとっては、介護の初歩を座学で学ぶよいチャンスです。
ぜひ前向きにとらえましょう。
(2020年12月22日現在。情報は随時更新していきます)
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