■書名:早引き 介護用語ハンドブック 第4版
■監修:菅山 信子
■発行元:ナツメ社
■発行年月:2013年11月29日(第4版発行)
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簡潔な文と豊富な図表で3,000語を解説。知りたい用語を手早く検索!
介護業界では、業界独自の専門用語が飛び交う。初めて介護業界に飛び込んだ人は、覚えるのだけでせいいっぱいだろう。介護は、人の健康や命に関わる仕事。言われたことの意味がわからないときに、知ったふりをして適当にやり過ごすことはできない。
介護にかかわる人、あるいは介護資格の取得をめざし勉強中の人にとって、「介護用語集」は必需品と言えるのではないだろうか。
本書は2009年1月の初版から版を重ね、すでに第4版。その特長は、介護現場で頻出する用語や新しい用語、意味を正しく理解しておきたい用語などを厳選していること。と言っても、決して情報量は少なくない。介護用語のほかに、医療用語や福祉用語まで、介護現場で使われる用語を3000語も収録している。またコンパクトサイズで携帯しやすく、どこでも読めるのも優れた点だ。
冒頭の「はじめに」には、次のように書かれている。
<介護は、一人ひとりの生活を支えるもので、個別性が高く、かかわる知識や情報は広い領域にわたります。また、多くの職種の方々との連携が求められます。そのため、この第4版では、用語を精査し3,000語に増やしました。>
<本書は、専門的な知識のない読者や忙しい読者でも、スピーディーにしっかりと内容を把握できるように編集しています。>
「忙しいときでもすばやく検索」でき、「簡単に読んで理解」できるのがうれしい。用語は五十音順、アルファベット順に並び、それぞれできるだけ平易な言葉を使って簡潔に説明。さらにカラーのイラストと図表を330点あまり使用。文章だけでは伝わりにくい器具の形状や人体の構造、介助の動きなども、しっかり理解できるよう工夫されている。
すっきりとわかりやすく色分けされた文字は見やすく、調べたい用語をさっと見つけるのに便利だ。関連用語や言い換えの用語なども参照しやすい。
「調べやすく読みやすい」介護用語集があれば、日頃から用語集を“読む”癖もつきやすいだろう。知りたいときに調べるだけでなく、わかっているつもりの用語も改めて確認できる。自然と介護知識の復習になるはずだ。
また、入居者や利用者のご家族などに介護について説明する場面もあるだろう。そんな専門的な知識のない人たちに、わかりやすくかみ砕いて説明したいときにも、本書は役立つのではないだろうか。
介護の現場で働いている人はもちろん、これから介護の仕事を始めようと思っている人にもおすすめしたい。また、忙しいなかで介護福祉士やケアマネジャーの試験に向け勉強をしている人にも有効な一冊。持ち運べるコンパクトサイズなので、移動時間や空き時間に読むことができそうだ。
<小田>
著者プロフィール
菅山 信子(すがやま・のぶこ)さん
日本老年行動科学学会評議員。多摩老人医療センター看護婦長、学校法人大川学園医療福祉専門学校副教頭などを務め、日本看護協会老人保健医療検討委員会委員、シルバーマーク制度委員会専門委員会委員などを歴任。介護支援専門員、介護支援専門員研修指導員。著書に『うかる! 介護福祉士試験突破スピード学習帳2016』ほか、介護福祉士国家試験対策テキストや問題集など多数。