■書名:早引き 介護のための医学知識ハンドブック 第2版
■監修・著者:高瀬 義昌
■著者:高瀬 義昌/公益財団法人 日本訪問看護財団
■発行元:ナツメ社
■発行年月:2013年12月1日
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利用者の体調の変化や病気の対応にもう迷わない!介護現場ですぐに使える医学知識が満載
利用者が身体の不調をうったえた時、どう対応するか迷ってしまったことはないだろうか。
すぐに病院に連絡した方がいいのか? それとも後で医師や看護師に相談する方がいいのか? 連絡や相談する時には、どんなことを伝えればいいのか…。
利用者の身体の不調や病気への対応に悩む介護職の人は多い。本書は「介護の現場」で役立つ医学知識や対応のポイントが、たっぷりつまった一冊だ。
第1章では、「頭が痛い」「吐き気がある」「息が苦しい」「眠れない」など、高齢者によくある17の不調の原因やその対応を紹介。症状から判断する時のポイントがシンプルにまとめてあるため、項目を一つひとつ確認していくだけで医学知識がない人でも適切な対応法が分かる。
また、第4章では介護の現場でよくみられる病気の「基礎知識」や「早期発見のポイント」「介護法」「予防策」までコンパクトに紹介している。
その症例数は100種類以上。重要なポイントはイラストでも紹介しているため、難しいと思われがちな医学知識もすんなり理解できる。また文章は、すべてシンプルな箇条書き。忙しい介護職や長い文章を読むのが苦手な人も、内容や意図をすぐに理解しやすい。
「介護職が医療的なケアをするのは不安…」と思っている人は、ぜひ第5章を読んで欲しい。ここでは「介護職が行える医療的ケア」と「介護職が行えない医療的ケア」が一目で分かる。さらに「口腔内の清掃」や「眼脂の除去」「パルスオキシメーターの装着」など、介護職が行えるものについては、その方法についても詳しく紹介している。
「老化」はさまざまな病気の要因となる。そして病気は、高齢者の生活や生命に大きく影響する。これは悲しいけれど、仕方のないことだ。
著者の高瀬義昌さんは、本書の第1章でこう伝えている。
<介護者は、「高齢者のほとんどは、何らかの疾患をもっている」ということを、共通の認識として理解する必要がある。>
<高齢者の生活に日常的に接する介護者は、高齢者の代弁者であり、介護のキーパーソンともいえる。>
介護職は利用者の変化を一番近くで感じられる仕事だ。だから、利用者がこれからも「自分らしく生きていく」ためには、介護職が利用者の疾患や病気に適切に対応することが、絶対必要なのだ。
高瀬さんは、本書の冒頭でこんなメッセージを伝えている。
<本書を、いつも手元において、日々の介護にお役立ていただけると幸いです。そして、ぜひ、自信をもって介護に取り組んでください。>
利用者のためにも、あなた自身が自信をもって介護と向き合うためにも、ぜひ手元に置いて欲しい一冊だ。
著者プロフィール
<監修・著者>
高瀬 義昌(たかせ・よしあき)さん
1956年 兵庫県生まれ。1984年 信州大学医学部卒業。民間病院院長などを歴任し、2004年 在宅支援診療所「たかせクリニック」開業。理事長として多忙な中、認知症の啓蒙にも力を入れ活動している。
<著者>
公益財団法人 日本訪問看護財団
1994年 設立。訪問看護に関する調査研究、事業に従事する人材育成や助成等を行うことにより、訪問看護の普及および振興に努め、国民の健康と福祉の向上に寄与することを目的として活動している。