みなさん、「シナプソロジー」をご存じですか? 「最近よく聞く言葉だな…」と思った人もいるかもしれません。
シナプソロジーとは、脳をイキイキと活性化させ、認知症予防や健康増進、ストレスの緩和にも効果があるプログラム。
ゲーム感覚で1人でも複数でも行うことができ、車椅子や麻痺がある方も参加が可能。レクリエーションなどに取り入れる介護施設も増えています。
今回からは、シナプソロジーインストラクターの“ふーちゃん”こと、介護福祉士の山﨑史香さんが、そのプログラムを紹介してくれます。職員も一緒になって楽しめ、参加した全員が笑顔になれる内容です。ぜひ、試してみてください!
連載開始にあたって ~ふーちゃんからのごあいさつ
皆さん! はじめまして、こんにちは! シナプソロジーインストラクターの山﨑です。
今回から、介護求人ナビの読者の皆さんにシナプソロジーのプログラムをご紹介していきます。
まずは、私の自己紹介をさせて頂きますね。
介護に恋して11年目、宮城県の介護現場で介護福祉士をしています。施設のお年寄りの方々には
ふーちゃんって呼ばれてます♪
介護福祉士として現場で働きながら、大好きなアートやイラストを使って、子供や若者達が触れやすく明るい介護の新しい入り口を目指しています。名付けて
「介護イノベーションART」です。
また、シナプソロジーインストラクターとして、シナプソロジーの普及を行っています。
施設だけにとらわれた介護だけではなく、そこから一歩踏み出して、地域や現場から発信するのがモットー。
私が作ったキャラクターである、
しわの妖精 しわくちゃんを通し、子供たちに介護の魅力を伝える活動もしています。
しわの妖精 しわくちゃん とは?
「シワ」は笑ったり、泣いたり、怒ったり、人生の感動と大切な人達と一緒に歩んだ時間の歴史の絆。
笑顔の幸せシワが1000本顔に刻まれた時、お年寄りの人生のシワ物語には妖精が宿ります。それがしわの妖精
【しわくちゃん】。(という設定です!)
絵本作家ふーちゃんとして、【しわくちゃん】が登場する絵本『しわのようせい』を電子書籍として発行しています。認知症と家族愛をテーマに、シワの物語を通し家族の絆を取り戻すストーリーです。よかったらぜひ見てみてください!
(Amazonの電子書籍絵本部門で3位になりました!)
ほかにも、こんな活動を行っています。
●寝たきりの方の見ている白い天井の景色をARTで変える「花咲かじーさんプロジェクト」
●子供達にシワ物語りを伝える「介護授業」
●4度目のハタチ(=80歳)を謳歌する為の「介護予防サロン」
このような活動を目に止めていただき、有難いことに宮城県仙台市の福祉事業、介護の魅力を伝えるプロモーション、パンフレット、雑誌などにも出演させて頂いております!
シナプソロジーとは、脳が活性化するプログラム。感情が動き、笑いが起きる!
ではここから、シナプソロジーの魅力をみなさんにご紹介していきますね♪
脳も身体も使わないと衰えていきます。脳に刺激が少ない生活を続けていくと、脳の機能は低下していきます。
みなさん、脳も身体も若々しく元気な方がうれしいですよね?
シナプソロジーは、普段の生活や習慣ではしないことを、あえてすることで、楽しみながら五感を刺激できます。この刺激によって脳を活性化し、生活の質を高めることができるのです。筑波大学の脳神経外科で開発されたプログラムで、実際に効果も検証されています。
子供からお年寄りまで、誰でも気軽に参加できますし、1人でも多数人数でも楽しめるのが魅力。
脳と心の健康をもたらし、身体的・精神的・社会的にも満たされた状態を作る事で、生きる力を引き出します。
また、
上手に出来ることや、勝つことを目的にしていないことも特徴です。…そうなんです。むしろ上手に出来ない方がいいんです。
例えば、ジャンケンは本来、勝つものですよね?
ジャンケンをするとき、「勝とうとすること」は“習慣”です。でも、「負けようとすること」は? … そう、“非習慣”です!
習慣ではない事をするとき、脳にはどんな事が起きるのでしょう?
新しい刺激に対して、脳は「間違う」「戸惑う」「考える」。そして新しい刺激に適応しようして、脳神経のシナプスが繋がり、伝達し、活性化します。これが認知症予防にも良い、という理由です。
このコーナーでは、介護現場ですぐに取り入れられるシナプソロジーについて、動画と私の描いたイラストでお伝えしていきます。
まず、次回はシナプソロジーの具体的な効果をご紹介しますね。
今後、シナプソロジーで、新しい刺激と元気な笑顔をお届け出来たらと思います! どうぞよろしくお願いします。
今日の記事のまとめ ~イラスト作画・ふーちゃん
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ふーちゃんの自己紹介を動画で見る
https://www.youtube.com/watch?v=0OeRiU5ZnrU&feature=youtu.be
プロフィール
ふーちゃん こと 山崎史香(やまざき・ふみか)
キャリア11年の介護福祉士。現場で介護職員として働くかたわら、子供や若者達が触れやすい介護の新しい入り口作りを目指し、「介護イノベーションART」など施設を離れた活動も積極的に行う。地域、現場から発信するスタイルの介護福祉士として、注目の存在。電子書籍絵本
『しわのようせい』の作者でもある。
そのほかの活動として主なものは、寝たきりの方の見ている白い天井の景色をARTで変える「花咲かじーさんプロジェクト」、子供達へのシワ物語り「介護授業」、4度目のハタチを謳歌する為の「介護予防サロン」を開催。今までの活動が、目に止まり、宮城県仙台市のケアヒーローに選ばれる。また、福祉事業、介護の魅力を伝えるプロモーション、パンフレット、雑誌等にも出演している。
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