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2020年06月12日

『デジタルヘルスケア』 | 「介護求人ナビ 介護転職お役立ち情報」


■書名:デジタルヘルスケア
■著者:遊間 和子
■監修:武藤 正樹
■出版社:創元社
■発行年月:2020年2月

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ITで介護現場が変わる!これからの世界を支えるデジタルヘルスケアとは?

さまざまなデジタル家電製品があふれ、そのおかげで私たちは便利で効率的な生活を送れるようになった。また、ビッグデータと呼ばれる情報も私たちの社会を大きく変えている。
「IT」「AI」「ICT」などの略語をニュースでよく耳にすることだろう。

こうしたデジタル技術が医療・介護にも大きく影響していることはなんとなく知っているが、詳しく理解しているという人はそう多くはないのではないだろうか。

そのような疑問を解決してくれるのが本書「デジタルヘルスケア」だ。

本書は次のような5章立てで構成されている。

Chapter1 少子高齢化で求められるヘルスケア改革
Chapter2 ヘルスケアで進むデジタル化のインパクト
Chapter3 デジタルヘルスケアが浸透する社会
Chapter4 欧米がリードするヘルスケアイノベーション
Chapter5 デジタルヘルスケアで変わる未来の社会


Chapter1「少子高齢化で求められるヘルスケア改革」では、少子高齢社会と言われる日本の医療・介護の現状を解説。

要介護者の急増、不足する介護人材、医師の高齢化や地域での不足・偏在、社会保障費の増大といった問題、現在の医療・介護制度に触れ、そこから求められるヘルスケア改革とはどのようなものかを説明している。

Chapter2「ヘルスケアで進むデジタル化のインパクト」では、デジタル技術を用いたヘルスケア、すなわち『デジタルヘルスケア』について解説。

医療データを電子化して活用するデータヘルス改革は、「コスト削減」と「医療サービスの質の維持」の両立が望めるという。本章ではデータヘルス改革を進めるにあたっての問題点などが解説されている。

Chapter3「デジタルヘルスケアが浸透する社会」では、現在実用化されているさまざまなデジタルヘルスケアの事例が紹介されている。

AIやICTなどの先端科学技術の進歩が、さまざまな製品やサービスを可能にしている実例をわかりやすく紹介。身近なスマートウォッチに始まり、オンライン診察、健康増進型保険、手術支援ロボット、健康を管理するスマートベッド、機能回復を促す装着型サイボーグなど多岐にわたる。

Chapter4「欧米がリードするヘルスケアイノベーション」では、オランダ、フィンランド、デンマーク、イギリスでのデジタルヘルス事情を紹介し、ヘルスケアに関わる国際標準化の動きについても解説。また、アメリカを代表する4大ICT企業「GAFA(Google・Amazon・Facebook・Apple)」のデジタルヘルスへの参入についても述べられている。

Chapter5「デジタルへルスで変わる未来の社会」では、デジタルヘルスケアが普及することで、これからの社会はどうなるのかを予測
そこで問題となる利用者の意識改革や個人情報保護について解説している。

どのChapterも10前後の項目に分かれていて、簡潔にまとめられていて読みやすい。図表や写真も多く、章末には用語解説、ところどころにコラムも設けられている。

とっつきにくい科学技術用語も出てくるが、読み進めるのに障害になることはない。
<デジタルヘルスは、ケアの質を維持しながら、業務の効率化や人材不足の解消にも寄与します。たとえば、医療・介護の現場では、日々の記録作成に膨大な時間が割かれていますが、ICTを導入することで事務作業の時間を大幅に削減できれば、医療・介護の現場で働く人々に余裕が生まれ、ワークライフバランスの実現など、ケアを提供する側のQOLを高めることができるでしょう。そして、ICTの導入によって生み出された時間で、患者のケアにあたることができれば、ケアを受ける側の満足度も上がるという好循環にもつながります。デジタルヘルスケアは、患者や家族、医療・介護従事者など、すべての関係者のQOLに影響を与える可能性を秘めています。>
少子高齢社会にはお先真っ暗なイメージを抱きがちだが、本書を読むとそうではない未来が見えてくる。


監修者プロフィール(引用)

武藤 正樹(むとう・まさき)さん
国際医療福祉大学大学院教授(医療福祉経営専攻、医学研究科公衆衛生学専攻)、国際医療福祉大学教授(医療マネジメント学科)。1974年新潟大学医学部卒業、1978年新潟大学大学院医科研究科修了後、国立横浜病院にて外科医師として勤務。同病院在籍中、厚生省からニューヨーク州立大学家庭医療学科に留学。国立療養所村松病院副院長、国立医療・病院管理研究所医療政策研究部長、国立長野病院副院長、国際医療福祉大学三田病院副院長を経て現職。


著者プロフィール(引用)

遊間 和子(ゆうま・かずこ)さん
国際社会経済研究所調査研究部主幹研究員。立教大学社会学部卒業後、NEC総研(現在は国際社会経済研究所)に入社。高齢化とICT、eヘルス、情報アクセシビリティ、国民IDなどの情報社会を取り巻く社会的課題に関する調査研究活動に従事。


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