通勤途中や休憩時間に空を眺めると、秋らしい空になってきたなと感じる日が多くなってきました。
うろこ雲やひつじ雲、いわし雲など「秋らしい」と感じる雲の中には、これから雨が降る予兆となる雲があるんです。
ことわざ「うろこ雲は雨」は本当?
昔からよく言われていることわざに、「うろこ雲は雨」という言葉があります。
本当にうろこ雲が見えると雨が降り始めるんでしょうか?
実は、うろこ雲は、小さな雲のかたまりが、空の高い位置で広がっているもの。
うろこ雲の1つ1つが大きくなってきていたら、天気が悪くなるサインです。
雨を降らせる雲が近づいてきているんです。
うろこ雲?ひつじ雲?名前の違いは何?
うろこ雲・いわし雲・ひつじ雲など、秋によく見られる雲にはたくさんの種類がありますよね。
これらの違いはいったい何なのでしょうか。
●うろこ雲=いわし雲
「うろこ雲」と「いわし雲」は、実は同じ雲の別名です。
どちらも
巻積雲の一種で、上空の高いところに発生する雲です。水平線から30度以上の角度のところに見えます。
手を伸ばして人差し指もしくは小指を立てた時に、1つ1つの
雲のかたまりが指1本に隠れてしまうくらい小さい雲だったら、
「うろこ雲」「いわし雲」です。
●ひつじ雲
高積雲の一種で、うろこ雲(いわし雲)より低い位置に発生する雲です。
うろこ雲(ひつじ雲)よりも1つ1つの雲のかたまりは大きく、手を伸ばして見た時に
雲のかたまりが指1本に隠れない大きさであれば、
「ひつじ雲」です。
『うろこ雲→ひつじ雲』は雨に注意!
上空にある雲は、
うろこ雲→ひつじ雲→乱層雲(雨を降らせる雲)という順に形を変えながら移動していきます。
「うろこ雲が大きくなってきた」
というときは、
雨雲が近づいているということ。
これから天気が下り坂になって雨が降る可能性が高くなるそうです。
空を見上げた時に、ちょっと思い出してみてください。