はじめての介護職。自分に向いていると思って転職したのに、仕事が遅かったり、ミスが多かったり…。もしかして向いていないのかな?
今回は、はじめて介護職に転職した先輩の体験談を、介護求人ナビ編集部からのアドバイス付きでご紹介。せっかくの転職を失敗に終わらせないためにも、ぜひ参考にしてください!
《事例1》要領が悪く、マイペースな私はこの仕事に向いていない?
41歳/女性/まなみ
デイサービスで介護職を始めて半年。介護職員初任者研修の資格を取ったものの、仕事の覚えが悪く、先輩のスピードについていけません。几帳面な性格なので仕事は丁寧だと思うのですが、先輩からは「マイペースすぎ」「要領が悪い」と何度も注意されます。数名の利用者様からは「おっとりしていてホッとする」と言われますが、テキパキこなす先輩たちを見るたびに自信がなくなります。手際の悪い私は介護職に向いていないのでしょうか?
《アドバイス》
限られた時間の中で仕事を要領よくこなしていくにはスピードも必要です。だからといって、「仕事が早い=すぐれた介護者」とは言い切れません。介護で大切なのは、利用者の思いに耳を傾け、寄り添い、支える姿勢だからです。だから、周りの仕事のスピードについていけないというだけで、介護職に向いていないとあきらめるのは早すぎます。
また、たくさんの利用者がいれば、個性もニーズもそれぞれ。手際よくテキパキとこなすスタッフを好む人もいれば、ゆっくり丁寧に対応してくれるスタッフを好む人もいるでしょう。事実、あなたの丁寧な仕事のやり方を見て、「ホッとする」と評価する利用者もいるのです。そのことは自信を持っても良いのではないでしょうか。
あなたはいま、「仕事が丁寧」という自分の良いところも、「仕事が遅い」という足りないところも見えています。ならばぜひ、良いところは大切にしつつ、スピードアップも意識してみましょう。
どうすれば手際が良くなるか、自分で悩んでいても解決策が出ないなら、まわりのスタッフを信頼して相談してみましょう。何度も注意されていると、相談自体がしにくいかもしれません。でも、先輩達は、あなたの成長を促すつもりで厳しく指導しているのかもしれません。きっと誰もが最初は仕事に悩んで、自信をなくした経験があるはず。相談すれば、適切なアドバイスがもらえることでしょう。悩みを打ち明けることでお互いを理解し、仲間としての一体感が生まれる一歩になるかもしれません。
介護の仕事を始めてまだ半年。今はいろいろな壁にぶつかる時期です。せっかく資格も取得し、新しい世界に足を踏み入れたのですから、もう少し頑張ってみてはいかがでしょうか。
それでも今の職場での仕事がつらいと思うのであれば、他の施設やサービスに思い切って転職するという選択肢もあります。
施設によって、スピードを重視する環境もあれば、利用者一人ひとりに寄り添い、自立支援に力を入れているところもあります。自分の性格や取り柄を活かせる環境を探してみるのも良いかもしれません。介護職は向いていないと結論を出すのは、それからでも遅くはないと思いますよ。
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《事例2》おっちょこちょいなので、ミスしては怒られてばかりです。
35歳/男性/ひであき
飲食業から老人ホームの介護職に転職して2カ月。明るくておおらかな性格が取り柄ですが、少々おっちょこちょいなところが欠点。そのせいで小さなミスが多いのは自覚しています。でも初心者だし、少しのミスは仕方ないですよね。なのに、職場の先輩達はとても厳しくて、怒られたり、嫌みを言われたり…。自分の至らなさはわかっていても、怒られてばかりだと自信もなくすし、ストレスがたまって辞めたくなります。
《アドバイス》
最初に注意しておきたいのは、介護の仕事は利用者の健康や命さえも預かる責任の重い仕事だということ。あなたが「小さなミス」と軽く考えていることが、実は利用者の健康や命に直結してしまう可能性もあります。先輩の指摘は、とても重要なことを教えてくれているのかもしれません。
そのことを頭に入れたうえで、先輩たちの指摘は、まず素直に受け入れていきましょう。まだ転職して2カ月ということなので、ミスがあったり、わからないことがあるのは当然。大事なのは、同じミスを繰り返さず、ミスを減らしていくこと。わからないことはそのままにせず、どんどん質問していきましょう。怒られるのがイヤならば、怒られないように努力すればいいのです。それが自分の成長につながります。
人はみなそれぞれ強みも弱みもあります。強みはそのまま活かすべきですが、弱点や苦手分野は改善する努力をしたほうがよいでしょう。特に、「おっちょこちょい」というのは、うっかりミスにつながりやすいので細心の注意が必要です。最初に説明したとおり、重大な事態につながることもあるという自覚を持たなければいけません。一つひとつの業務の意味を理解し、確認を怠らないこと。丁寧な仕事を心がけましょう。
一方で、おおらかな性格は、介護職としては素晴らしい資質。ぜひその強みを職場でも活かしてください。たとえば、積極的に他のスタッフに声をかけ、明るくオープンな雰囲気を作っていったり、忙しくて職場全体がピリピリしがちなときに、緊張を和らげるように思い切り明るい笑顔で接したり。
仕事ではまだ新人でも、性格上の強みを活かして雰囲気作りで貢献することはできるのではないでしょうか。
2カ月目というのは、仕事を覚えていく中でわからないことが続出する、きつい時期です。今後、全体の流れが見えてくると、一つひとつの業務の理解も深まって、少しずつ楽になってくるはずです。そこまでもう少し頑張ってみませんか?
しかし努力してもミスが減らず、怒られてばかり…ということであれば、職場と性格がマッチしていない可能性もあります。担当する業務を上司と相談したり、場合によっては、転職を検討してみるのも一つの選択肢です。
ミスのない人を求めている職場もあれば、明るくおおらかな性格を重視してくれる職場もあるでしょう。面接の際には、どういうタイプが求められているのかを見極めて。自分の強みと弱点の両方をしっかり理解したうえで、転職先選びをしましょう。
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