就職活動でもっとも重要なのが「面接」です。特に、介護業界では、書類審査にはさほど重きをおかず、面接で採用・不採用を決める、という事業者が多数。
重視される面接だからこそ、気を付けるべきポイントは知っておきましょう!
<面接の悩み>
初めての転職で、介護の実務経験をどうアピールしたらいいのかわからなくて…
新卒で特別養護老人ホームに入職し、6年間、介護職として勤務しました。そろそろステップアップをしたいと考えて転職を決意したものの、転職活動ははじめてのこと。面接ではこれまでの実務経験を上手にアピールしたいけれど、どんなことを話せばいいのかわかりません。何をどう話せば面接官に響くのでしょうか?
職務経歴書を作って、即戦力としての強みを整理しておこう
経験者の強みは、なんといっても即戦力として貢献できるという点。そこをアピールするためにも、これまでどのような仕事に携わり、どう貢献してきたかを具体的に説明することが大事です。
携わった業務を単に羅列するだけでは、何も伝わりません。その業務に「どのような気持ちで取り組んだか」「自分なりにどう工夫したか」「どんな結果になったか」といった細かい部分にまで踏み込んで説明するのがポイントです。
そのためには、たとえ提出が求められていなくても、面接の前に職務経歴書を作っておくと良いでしょう。自分がやってきたことを振り返って整理してみると、今まで気付かなかった自分の強みが見えてくることも。また、自分が努力してきたこと、貢献してきた分野も明確になります。
職務経歴書を作っておけば、頭の中が整理された状態になり、緊張する面接の場でも落ち着いて順序立てて説明できるのでオススメです。
利用者とのエピソードを意識しながら説明するのがオススメ!
実務経験を話すときに、ぜひ意識したいのが、利用者とのエピソード。
面接官が知りたいのは、「この人は利用者様とどう接してきた人なのか」。利用者を最優先に考えることができるのか、人生の大先輩を敬う気持ちを大切にしているのか…といったことです。
そこで、利用者とのエピソードが効いてくるのです。
たとえば、「夜勤のときに、不安そうにしていた利用者様に声がけし、寄り添って差し上げたことで夜の徘徊が減った」とか、「利用者様一人ひとりの履歴をお聞きし、それを大事にした接し方を心がけた結果、利用者様から喜ばれた」、「人見知りだったが、レクリエーション担当になったのをきっかけに、利用者様に楽しんでいただくための盛り上げ役にやりがいを感じた」など。
エピソードにからめて、介護という仕事への情熱や、考え方を伝えるのがベスト。できるだけ具体的に話すようにしましょう。
スキルや実績ばかり強調するとマイナス。協調性のエピソードも忘れずに!
経験者が実務経験を通して即戦力をアピールするときに注意したいのは、スキルや実績ばかり主張しすぎないことです。強調しすぎると、「これまでの自分のやり方に固執するタイプかもしれない」というマイナスの印象を面接官に与え、敬遠されてしまうかも。
採用する側としても、当然、スキルや実績のある人を採用したいところ。しかし、施設や事業者ごとにやり方や、介護の考え方があります。利用者が変われば、必要とされるスキルも違ってくるでしょう。新しい職場での人間関係を大切にし、そこでのやり方を尊重できる人でなければ困るのです。
そこで実務経験を説明する際は、「即戦力+協調性」がポイント。ここでも具体的なエピソードをからめると、わかりやすく伝わります。
「チームワークを大事にしてきました」といったひと言で終わらせてしまっては、アピールになりません。具体的にどのような仕事で職場のスタッフと力を合わせたのか。そこであなたはどう貢献したのか。その結果、自分のスキルアップにどうつながり、業務や職場がどう良くなったのかといったことを語れると、スキルや実績も生きてきます。
自分のこれまでの仕事内容をじっくり振り返って、協調性をアピールできるエピソードを探してみてください。
資格取得や研修実績は、チャレンジの目的やその後の成長もからめると◎
経験者なら資格取得の実績や、研修などに参加して身につけた知識などもアピールしたいところです。
ただ、どんな資格を取ったか、どんな研修に参加したか、というだけでは、あまりアピールポイントにはなりません。どういう目的で資格取得や研修にチャレンジしたのか。それによって、自分のスキルがどう変わったかを語ると良いでしょう。
資格や研修などの話を通して仕事への意欲を伝えることがポイントです。さらに、今後の目標などに話をつなげると、経験者ならではの深みのあるアピールができるでしょう。
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