介護の仕事には無資格・未経験から始められるものもあり、他業界からチャレンジしようという人にはうれしいことでしょう。もちろん、無資格のまま先に転職を決め、仕事をしながらスキルを磨いて資格取得を目指すことも可能です。
ただ、資格を取得していると転職時に有利に働くのも事実。なぜなら、介護業界で働く意志ややる気、さらに即戦力としてのスキルがあると判断してもらえるからです。
また、将来的にキャリアアップし、施設や事業所にとって役立つ人材に成長できることもアピールできます。
資格取得のメリットは非常に大きいですから、介護業界への転職を検討している人は、ぜひ資格取得も考えてみてはいかがでしょうか。
① 介護職員初任者研修
介護職員初任者研修は、介護の仕事に就くならまずはコレ!という基本の資格です。取得すれば身体介護のサービスも従事できるようになり、身体介護を伴う訪問介護もOKに。未経験者でも採用につながりやすくなる資格です。
② 実務者研修
実務者研修は介護職員初任者研修の上級資格で、幅広く、より実践的な知識と技術を学びます。介護福祉士の受験に必要な資格なので、キャリアアップには欠かせません。
介護職員初任者研修を受けずに実務者研修を受講することも可能ですが、未経験者ならば、初任者研修⇒実務者研修とステップを踏むのが一般的です。
③ 介護福祉士
介護福祉士は、転職の際に断然有利になる国家資格です。
ただし受験するには、実務経験3年+介護職員実務者研修修了などの条件をクリアする必要があります。
介護福祉士の資格を取得しておけば評価がぐんとアップするので、実務経験のある方は挑戦してみて損はありません。今は未経験の方も、今後のキャリアを考えたときにぜひ視野に入れておきたい資格です。
④ 認定介護福祉士
認定介護福祉士は民間資格ですが、介護福祉士で実務経験を積んだのちにめざす最上位資格で、取得すると介護士のスペシャリストとして評価されます。
⑤ 介護支援専門員(ケアマネジャー)
介護福祉士+実務経験5年で受験可能な資格。名前のとおり、ケアマネジャーとして転職を目指す人に必要な資格です。
介護未経験者でも取得しやすく、転職にも有利に働く「介護職員初任者研修」について、もう少し詳しく見ていきましょう。
介護職員初任者研修では、介護の現場ですぐに役立つ知識とスキルが学べます。具体的には、介護の基本をはじめ、尊厳の保持や自立支援、老化や障害、認知症の理解など、介護に携わる人が知っておくべき基本がカリキュラムとして組まれています。
■介護職員初任者研修のメリット!
1. はじめて介護業界で働く人も安心
身体介護の基本動作や利用者との接し方をひととおり学べるので、未経験者でも最初から安心して業務に就くことができます。
2. 身体介護もOK
介護職員初任者研修を修了した人は、身体介護を担当できます。介護施設だけでなく、訪問介護で活躍するという転職の選択肢も生まれます。採用する側も身体介護業務を任せられる人材として期待できるため、評価ポイントが高くなるでしょう。
3. 選べる就職先が増える
「無資格でもOK」の求人だけでなく、有資格者を対象とした求人も選べるようになります。選べる求人の数が大幅に増え、自分に合った転職先選びにつながります。
4. 上位資格を目指すための第1ステップ
介護職員初任者研修は、介護職としてキャリアを積むときの第1ステップ。あとは実際に転職先で実務経験を積み、介護福祉士などの上位資格取得を目指すことができます。
介護経験者の転職に強い資格といえば、なんといっても「介護福祉士」です。
介護福祉士は国家資格なので、有資格者は介護のプロとして認知され、大きな強みになります。リーダーとして活躍できる人材は、施設や事業所が喉から手が出るほどほしいところ。介護業界でキャリアを積むことを考えているならば、ぜひ挑戦したい資格です。
■介護福祉士取得のメリット!
1. 転職先の幅が広がる
介護福祉士の資格を持っていれば、介護施設やデイサービス、訪問介護事業所のほか、社会福祉施設などでも活躍でき、転職先の選択肢の幅が広がります。訪問介護事業所では、サービス提供責任者として活躍することもできます。
2. 介護のプロとして重宝される
介護福祉士の資格取得者は、介護スタッフの指導役を担うこともできます。実地研修を修了すれば喀痰吸引や経管栄養のケアが行えるのも有利。喀痰吸引等のスキルは介護現場では非常にニーズが高く、転職の際に優遇され、要介護度が高い施設をはじめ活躍の場も広がります。
3. 資格手当がプラスされる
介護福祉士の資格を持っていると基本給が高くなったり、資格手当がプラスされたりする事業所も。厚生労働省の調査によると、2020年(令和2年)2月末時点の介護福祉士の平均月給は329,250円。介護職員初任者研修取得者に比べ約3万円、無資格者の人に比べると約5万円も高くなっています。この差は大きいですよね。
(参考:令和2年度介護従事者処遇状況等調査結果(厚生労働省))
4. 将来的な給料アップも!
国は介護業界の人材不足解消のため、介護職員の待遇改善に積極的に取り組んでおり、2019年からは、勤続勤続10年以上の介護福祉士の給与が8万円程度アップするための加算制度が設けられました。将来的にさらに待遇が良くなることが期待できます。
5. キャリアアップの道が開ける
介護福祉士を取得することで、管理職としての道も開けます。また、介護福祉士として実務経験を積むと上位資格の取得が可能になります。
認定介護福祉士の資格を取得しスペシャリストをめざしたり、ケアマネジャーの道に進んだり、キャリアの選択肢が広がります。
そうした将来のキャリアプランを描いたうえで、実現可能だと思う転職先を選ぶと良いでしょう。
介護業界には無資格で働ける仕事がたくさんありますが、資格を持っていると転職・就職に有利なケースが多そうです。
これから介護の仕事を始めたい人は、「介護職員初任者研修」を受ければ、介護の基本が理解できて安心!
今後、介護職としてキャリアアップを目指したい、転職してもっとお給料のいい職場で働きたい、という人は、介護の国家資格「介護福祉士」を目指すとよいでしょう。
介護職の仕事に有利な資格を取得して、有利に転職を進めましょう!
あなたの資格をアピールできる!
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