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介護職への転職インタビュー:携帯電話販売員から訪問ヘルパーへ

介護職への転職インタビュー:携帯電話販売員から訪問ヘルパーへ

介護職への転職インタビュー:携帯電話販売員から訪問ヘルパーへ
販売員の仕事をしていたKさんは、新型コロナで派遣の仕事が激減!
未経験で始めた訪問ヘルパーの仕事は、大変だけど楽しいと感じているとか。
介護の仕事を始めたきっかけや転職前に準備したこと、未経験で始めた仕事で感じたことなどをインタビューしました!

前職:携帯電話の販売員
・勤続年数 7年
・雇用形態 派遣社員
・給料 約25万円/月
・週5日勤務(勤務時間:10時~19時)
現職:訪問介護のヘルパー
・勤続年数 6カ月
・雇用形態 登録ヘルパー
・給料 約20万円/月+ボーナス約15万円/年
・週6日勤務(1日3~7件の訪問)平均労働時間6時間/日

現在の仕事・業務

■今、どんな仕事をしていますか?

 

 

高齢の方のお宅を訪問し、食事のサポートや掃除、入浴介助などを行っています。

訪問介護事業所に登録し、訪問の仕事があるときに派遣される登録ヘルパーという働き方です。

たいていは決まった利用者さんにところに同じ曜日、時間に行くことが多いので、顔や名前を覚えていただけるのがうれしいですね。

■仕事のスケジュールを教えてください。

 

 

 

1日に何件かの利用者さんのお宅を順番に訪問します。訪問する件数は日によって異なっていて、平均して1日4~5件、多い日には7件訪問することもあります。

うちの事業所は訪問の合間に事業所に戻る必要はないので、仕事と仕事の合間で自分の用事を済ますなど自由時間が多いのがうれしいです。平均的な1日は以下のようになっています。

9:30~10:15 訪問1件目:デイサービスに通う利用者さんの荷物の準備、トイレ介助、送り出し。
11:30~12:30 訪問2件目:利用者さん宅で昼食の準備、介助。
12:30~15:00 自由時間。家に戻り、ゆっくり昼食を取り、犬と遊んでからまたでかける。
15:00~16:30 訪問3件目:掃除、洗濯物の取り込みと片付けを利用者さんと一緒に行う。
17:30~18:15 訪問4件目:配食弁当の準備、明日の朝食の準備。
19:00~19:45 訪問5件目:今日最後の訪問。食事の食器の片付け、口腔ケア、着替え、就寝準備。

 

 

介護業界に転職したきっかけ

■以前はどんな仕事をしていましたか?

 

 

 

高校の看護専攻科を中退後、派遣社員として働いていました。携帯ショップや家電量販店で、携帯電話の特徴や使い方などをお客様に説明したり、契約をしたり、という販売の仕事です。人と接する仕事が好きなので、つらいと思ったことはなかったですね。
ただ、派遣社員だったので、勤務先が短期間で変わり、少しあわただしいと感じていました。

■介護職に転職したきっかけは?

 

 

 

新型コロナの影響で多くの店舗では来店制限をして、お客様が激減してしまいました。そのため販売スタッフの稼働人数も減らされ、派遣の仕事も減ってしまったんです。

実は働く前は高校で看護専攻科に通っていたんですが、学校での人間関係に悩んで中退しています。それでもいずれ福祉や介護、医療の仕事につきたいと思っていました

ちょうど派遣の仕事が減ってしまったタイミングで、知人が働いている訪問介護事業所でヘルパーを探していると聞き、思い切って転職することに決めました。

 

 

転職前に不安だったこと

■未経験で介護職として転職することに不安はありませんでしたか?

 

 

 

看護専攻科で4年半学んだ中に、介護に近い内容もたくさんあったので、介護職になること・介護の仕事をすること自体には特に不安はありませんでした。

ただ、実習や座学で介助方法などは教えてもらえますが、利用者さんとのコミュニケーションの取り方は実際に現場に出てみないとわかりません。自分よりかなり高齢の利用者さんにちゃんと関われるかなと少し不安でした。

■転職後、その不安は解消されましたか?

 

 

 

利用者さんとの会話に困ったことはないですが、やっぱり難しいこともあります。「友達みたいな言葉使いをする」と、利用者さんに叱られたこともあります。逆に、親しみを込めて話してほしいと言う方もいるので、本当にその方その方の思いを汲み取って、お話することが大事だと思いますね。

 

 

介護職に転職してよかったこと・大変なこと

■介護職に転職してよかったことは何ですか?

 

 

 

携帯電話の販売の仕事は、人と関わるにしても、物の説明をするそのときだけのお付き合いでした。

訪問介護では毎週、同じ利用者さんのお宅に訪問することが多いので、長い期間をかけてその方のことをよく知ることができます。また、ひとりひとりの利用者さんにじっくり時間をかけて付き合えるのも、訪問介護の良さだと思います。

■介護職に転職して大変だと思ったことは何ですか?

 

 

 

基本的にはとても楽しいのですが、利用者さんによって、またそのときの利用者さんの気分によって、怒りをぶつけてこられたり、がっかりされたりすることがあります。

そのときどきの最適な方法を見極めて、満足していただくのが難しいですね。高度な技術が必要な仕事だな、と思います。

携帯電話をご紹介するときにはマニュアルがあったけれど、介護での対応にはマニュアルはありません。
何度もお会いしている利用者さんでも、「今日はこのやり方では満足されていない」と感じたら別の方法を試してみたり、いつも工夫しています。

利用者さんとのコミュニケーションには正解がないだけに大変ですが、それがまた、この仕事のおもしろさでもありますね。また、わからないときは事業所の上司や先輩に聞いたり、他の事業所のヘルパーさんに尋ねてみたり。頼れる人が身近にいるので、それほど大きな不安はありません。

 

 

介護業界に転職するために準備したこと

■転職する前に準備したことはありますか?

 

 

 

訪問介護の仕事をするには介護職員初任者研修の資格が必要なので、転職する前に受講しました

研修費は自分で支払いましたが、入職後、事業所がほとんどの料金分を負担してくれたのでとてもありがたかったです。

■転職前にしておけばよかったと思うことはありますか?

 

 

 

現場でのトラブルの事例などを知っておくと、あわてずに済むので、事前に勉強しておきたかったなと思います。今はインターネットでも、「訪問介護、トラブル事例」などと検索すると対策も含めてあれこれ出てくるので、少し情報を仕入れておくといいと思います。

 

 

介護の仕事に役立つスキル

■これまでの経験やスキルで転職後に役立ったものはありますか?

 

 

 

看護の勉強や、学校での実習の経験が生きています。利用者さんが救急搬送されたときもあわてず落ち着いて連絡を取ることができ、上司に「すごいね」と驚かれました。

 

 

今後の目標

■今後の目標や、やりたいことはありますか?

 

 

 

介護の仕事を始めたばかりなので、しっかりと学びながら一人前になりたいです。それと同時に、看護の資格も取り直したいと思っているんです。

介護と看護、両方わかるヘルパーであれば、自分に自信が持てますし、利用者さんも安心してくださると思います。それほど遠くない将来に、トライしたいと思っています。

「介護職への転職インタビュー」一覧はこちら

 

 

 

 

 

 

 

 

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