医療や介護の現場で活躍する看護助手。看護助手として働くのに資格は必要なのでしょうか。また資格を取得することで得られるメリットはあるのでしょうか。この記事では看護助手の仕事に役立つ資格について解説します。
1 看護助手に資格は必要?
2 看護助手の仕事に役立つ主な資格2つ
3 看護助手の資格を取得する4つのメリット
4 看護助手に関する資格を取得して、メリットを得ながら働こう
主に病院・クリニックなどの医療施設において、看護師のサポートを行う看護助手ですが、実は看護助手として働くために資格は必要ありません。無資格・未経験であっても、応募条件を満たせば求人に応募可能です。
ただし、看護助手の業務に関する資格や経験があった方が、就職・転職の際には有利になります。
看護助手になるために必要な資格はありませんが、仕事をする上で持っていると役立つ資格はあります。ここでは、主な資格2つについてご紹介します。
メディカルケアワーカー検定試験は、医療福祉情報実務能力協会が認定する民間資格です。看護助手の地位や技能向上を図るため、看護助手業務における初の民間資格として設立されました。
試験に合格すると、医療・介護の現場で看護助手に求められる基本能力があることを証明できます。試験は1級と2級にわかれています。
<2級>
2級の受験資格は、協会規定の実務経験が通年1年以上あることです。実務経験がない場合は、協会指定の教育機関においてメディカルケアワーカー(R)講座の受講を修了することで受験資格を得られます。
合格率は65%程度で、難易度が易しいとまでは言えませんが、年に3回試験が実施されているため、不合格になったとしても再チャレンジしやすいでしょう。
試験形式 |
学科:20問 |
試験内容 |
病院環境衛生学:看護助手論、看護マナー、消毒学 |
受験料 |
7,700円(税込) |
合格率 |
65%前後 |
<1級>
1級の受験資格は、メディカルケアワーカー検定試験2級に合格していることです。試験には2級よりもレベルアップした内容が出題され、合格すれば看護助手として求められる知識をより多く持っていることが証明できます。
試験は年に2回実施されており、試験日に合わせて計画的に対策することが大切です。
試験形式 |
学科:25問 |
試験内容 |
2級の学科範囲 |
受験料 |
8,700円(税込) |
合格率 |
65%前後 |
看護助手認定実務者試験は、全国医療福祉教育協会が認定する民間資格です。試験では、医療施設において看護助手が即戦力として活躍するために必要な知識と技能が問われます。また、受験資格は特にありません。
6割以上の正答率で合格できるため、比較的取得しやすい資格といえるでしょう。
試験形式 |
学科:35問(マークシート) |
試験内容 |
看護助手業務と役割の理解 |
受験料 |
一般受験:5,000円(税込) |
合格率 |
おおむね60%~80% |
看護助手に関連した資格を取得することで得られるメリットについて解説します。
看護助手の仕事では、看護師から指示された内容を正確に理解し、迅速に対応することが求められます。資格が必要ないとはいえ、適切に対応するためには専門知識の理解が欠かせません。資格取得のために勉強することで、経験で得られるものとは違う知識の習得につながるでしょう。
資格を持っていることで、看護助手に必要な知識・技術があることを証明できるため、看護師や医師などの他スタッフや患者から高い信頼を得ることができます。未経験からのスタートであっても、連携が比較的スムーズに進むため、職場での働きやすさにも直結するでしょう。
勤務先によっては資格を取得することで手当がもらえるため、収入アップに繋がる可能性があります。合格したタイミングで支給される場合と、毎月の月給に上乗せされる場合があるので、勤務先に確認しておきましょう。
資格を持っていることで、看護助手に必要な知識や技術を持っていることを証明できるため、就職や転職の際に有利に働きます。資格なしでも働けるなかで、看護助手として働くことへの意欲や前向きな姿勢をアピールできるでしょう。
看護助手として働く際は特定の資格の取得は必要ありません。未経験・無資格でも医療現場の一員として働ける職種です。しかし、看護助手に必要な知識や技術を習得することができるメディカルケアワーカー検定試験や看護助手認定実務者試験を受験することで、業務に必要な知識を身につけられるだけでなく、給与や転職時の待遇といった面でのメリットもあります。未経験からの挑戦がしやすい資格もあるので、看護助手への転職を考えている方はぜひ取得を検討してみてくださいね。
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