転職を検討する中で「育児と仕事を両立できるか不安」と感じる方は少なくありません。
介護職を目指すパパ・ママからのよくある質問に、介護・福祉・医療業界専門のキャリアアドバイザーが回答します!
▼回答したキャリアアドバイザー
目次
【Q1】介護職は子育てと両立して働ける?
・短時間や少ない日数でも働ける
・子育てに理解のある職員が多い
・サポート体制の整った職場が多い
【Q2】子育てと両立しやすい求人の選び方は?
・働きたい時間帯や日数から探す
・夜勤なしのサービス形態を選ぶ
・託児所がある職場を選ぶ
・ブランクや未経験OKの求人を探す
【Q3】子育てと両立してキャリアアップを目指すのは難しい?
・実務経験を積むと上位資格が目指せる
・子どもの成長に合わせて正社員になる人も多い
【まとめ】介護職は子育てと両立しやすい仕事
介護職への転職を考えたとき「子育てと両立して働けるのか」気になる方も多いでしょう。
以下の理由から、介護職は育児と両立しやすい仕事だと言えます。
介護職は求人の幅が広いため、子育て中の方でもライフスタイルに合う働き方を見つけやすいのが特長です。
子育て中のママさん・パパさんの中には、「働きたいけどフルタイムはちょっと厳しい……」と考えている方も多いのではないでしょうか。
介護職ならフルタイムに限らず、以下のような柔軟なシフトで働くことが可能なため、育児とも両立しやすいでしょう。
・午前/午後のみ
・週1日のみ
・1日1時間~
・時短勤務 など
多様な働き方の選択肢があり、「子どもの登園・登校時間だけ働きたい」「隙間時間を有効活用したい」などの希望に合わせて求人を探せます。
介護の現場は女性の比率が高く、30代以上の方が多く活躍しています。
「令和5年度 介護労働実態調査結果」によると、介護職員の72.4%、訪問介護員の83.0%が女性でした。
また、年齢別の割合を見ると30~60代の職員が多く、平均年齢は介護職員46.7歳、訪問介護員50.5歳となっています。
■介護職員の年齢と割合
20歳未満 | 0.2% |
20~29歳 | 8.7% |
30~39歳 | 20.3% |
40~49歳 | 28.2% |
50~59歳 | 25.0% |
60~69歳 | 14.1% |
70歳以上 | 2.5% |
■訪問介護員の年齢と割合
20歳未満 | 0.2% |
20~29歳 | 5.9% |
30~39歳 | 13.9% |
40~49歳 | 25.2% |
50~59歳 | 28.4% |
60~69歳 | 20.0% |
70歳以上 | 5.7% |
一緒に働く職員の中には出産・育児の経験者も少なくなく、比較的子育てへの理解を得やすい環境で働けると考えられます。
介護職を募集している法人・施設の中には、子育てへのサポート体制がしっかりしている職場も多いです。
・育休や時短勤務などの制度が整っている
・子どもの学校行事や発熱の際に、シフトの相談に柔軟に応じてくれる
上記のような職場なら、子育て中でも安心して働きやすいでしょう。
転職先の具体的なサポート内容や職場環境を知りたいときは、キャリアアドバイザーを通じて情報収集することもできます。
介護職は求人が豊富で、働き方や就業場所の選択肢も多様です。
その中から子育てと両立しやすい職場を選ぶには、以下の観点で求人を探してみるとよいでしょう。
介護の仕事は「午前のみ」や「週1日からOK」など、フルタイム以外の働き方ができる求人も多いです。
自分の働きたい時間や日数の条件を明確にしておくと、ライフスタイルに合う求人を探しやすくなります。
特に登録ヘルパーは自由度が高く、希望の曜日や時間帯を登録して働けます。
「1日1時間からOK」の求人もあり、子育ての時間をしっかり確保しながら働くことができるでしょう。
介護職と言うと夜勤のイメージがあるかもしれませんが、日中のみのシフトで働くこともできます。
夜勤が難しい場合、特におすすめのサービス形態はデイサービスや訪問介護です。
宿泊サービスを行う施設や夜間対応のある事業所を除き、基本的には夜勤なしで働けます。
▼デイサービスとは?
利用者さんが自宅から施設に通い、食事・入浴など日常生活のサポートや機能訓練を受けたり、交流を図ったりする介護サービス。
▼訪問介護とは?
ヘルパーが利用者さんの自宅を訪問し、食事・入浴・排泄などの身体介護や、掃除・調理などの生活支援を行う介護サービス。
一方、有料老人ホームなど、入居系の施設でも日勤のみのシフトで募集している場合があります。
求人サイトから情報収集するほか、転職サポートサービスを利用して希望に合う職場を探してみるとよいでしょう。
介護職の求人には、託児所付きの施設や、近隣の保育所と提携している職場での募集もあります。
規模の大きい法人では、自社で保育所を運営しており、職員が利用できる場合も。
そのほか託児所の利用に関する補助金や手当を支給している職場もあるため、こういった条件から求人を探してみるのもよいでしょう。
出産・育児を経て久しぶりに介護職に復帰するという方や、初めて介護業界に挑戦する方は、「ブランク可」「未経験歓迎」などの求人をチェックしてみましょう。
「ブランク可」「未経験歓迎」といった条件で募集している職場なら、教育体制が整っており、段階的にスキルを身に付けられる可能性が高いです。
具体的な研修制度や職場環境を知りたい場合は、キャリアアドバイザーから情報収集することもできます。
子育てと仕事を両立するにあたって、働ける時間や日数に制限がある方も多いです。
採用時の雇用形態やスキルによっては、転職後すぐにキャリアアップするのは難しいかもしれません。
一方で、介護職は働きながら経験を積み、次のステージを目指せる職種です。
上記のポイントを押さえて、長期的な目でキャリア形成を考えるとよいでしょう。
介護の資格には以下のようなものがあり、基本的には①→②→③→④の順にステップアップしていきます。
①介護職員初任者研修
②介護福祉士実務者研修
③介護福祉士(国家資格)
④介護支援専門員(ケアマネジャー)
所定の研修を修了して3年以上の実務経験を積むと「介護福祉士」、介護福祉士取得後に5年以上の実務経験を積むと「介護支援専門員」の受験資格が得られます。
上位資格を目指してコツコツ現場経験を積むことで、キャリアアップにつながるでしょう。
また、介護職は資格取得によって給料が上がる傾向にあります。
保有資格 | 平均月給(常勤) |
資格なし | 268,680円 |
初任者研修 | 300,240円 |
実務者研修 | 302,430円 |
介護福祉士 | 331,080円 |
介護支援専門員 | 376,770円 |
育児と両立して働きながら、次のキャリアを目指すとよいでしょう。
介護職に転職する際、まずはパートから始めて、子どもが大きくなるにつれて勤務日数を増やしたり、正社員に切り替えたりする方も少なくありません。
育児の段階に合わせた働き方を考えておくと、キャリアアップのイメージがつかみやすくなるでしょう。
介護職は柔軟な働き方の選択肢があり、子育てと両立しやすい仕事です。
子どもの成長段階に合わせて、長期的なキャリアアップも目指せます。
働きやすい時間帯や日数で勤務できるほか、託児所付きの職場などもあるため、希望条件を整理して転職活動に臨むとよいでしょう。
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