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2024年07月11日

3学会「オーラルフレイル」定義 簡易評価ツールも開発

 日本老年医学会、日本老年歯科学会、日本サルコペニア・フレイル学会はこのほど、オーラルフレイルの定義や概念をまとめた「オーラルフレイルに関する3学会合同ステートメント」を発表した。専門職以外でも使えるオーラルフレイルのチェック方法も開発。早期の口腔機能維持・改善へ活用を呼びかけている。

 同ステートメントではオーラルフレイルを「歯の喪失や食べること、話すことに代表されるさまざまな機能の『軽微な衰え』が重複し、口の機能低下の危険性が増加しているが、改善も可能な状態」と改めて定義。見過ごしてしまうと最終的に全身のフレイルや筋肉減弱(サルコペニア)、低栄養のリスクを高めることから、早期発見・対策が重要だとしている。

 そのためのツールとして、5つの質問でオーラルフレイルを判定できる新たな評価法「OF―5」を発表。▽残存歯数の減少▽咀嚼困難感▽嚥下困難感▽口腔乾燥感▽滑舌低下(舌口唇運動機能の低下)――のうち2項目以上に当てはまる場合、オーラルフレイルに該当する。

専門職向け概念図

専門職種向けオーラルフレイル概念図。
チェック項目(OF-5)も

 検査機器は不要。セルフチェックも可能な手法とし、患者や高齢者自身、または普段接する機会が多い歯科専門職以外の多職種にも活用してもらい、口の中の健康に対する気づきを促す。

 奇しくも24年介護報酬改定では、訪問系サービスを中心に「口腔連携強化加算」が新設されたところ。早期発見、歯科連携のねらいとして共通点も多い。

口腔重症化までの流れを図示

一般向け概念図

オーラルフレイル概念図(一般市民向け)

 また、同ステートメントでは、口腔機能も含む健康な状態(健口)からオーラルフレイルを経て重症化していく流れを示した「オーラルフレイル概念図」を専門職向け・一般向けにそれぞれ作成。専門職向けでは口の健康状態を①健口②オーラルフレイル③口の機能低下④口の健康の障害――の4つのレベルに分け、具体的な症状や対応なども示している。

 ステートメントは3学会のホームページで公開中。

<シルバー産業新聞 2024年7月10日号>

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