資格や経験を活かして転職。でも、実際に転職してみたら、有給休暇や資格支援制度など、待遇面に不満が…。そこで今回は転職した先輩たちの待遇に関する失敗談を、介護求人ナビ編集部からのアドバイス付きでご紹介。せっかくの転職を失敗に終わらせないためにも、ぜひ参考にしてください!
退職金制度って、どの法人でもあると思っていたけど、違うんですね…。
35歳/男性/のぶゆき
前職の老人ホームで8年の経験を積み、今回、より高い給与の老人ホームに転職。しかし転職した現在の施設では「退職金制度」がないと知り、ショックを受けました。確かに求人情報には「退職金制度」の記載はありませんでした。でも前の職場では退職金が出たし、どこでもあるものだと思っていたんです。今の職場で長く勤めてキャリアアップするつもりでしたが…。
将来のことを考えると、前の職場で続けるべきだったのかなと少し後悔しています。
《アドバイス》
転職の際、給与は誰もが確認しますが、退職金のことまで意識している人は少ないかもしれませんね。これから働こうとしているときですから、無理もありません。しかし、長く働くつもりでその職場を選ぶのであれば、退職金制度の有無も大事になってきます。ぜひ確認しておきましょう。
その際、「募集要項に記載がなくても、退職金制度がある」という法人もあるので、求人情報だけで判断しないようにしましょう。記載がない場合は、面接時に確認を。
ただし、質問の仕方には注意が必要です。面接が始まった途端、いきなり退職金のことを聞かれたら面接官も面食らいますよね。「もう退職金の心配? すぐ辞めるつもりなのかな」と思われてしまうかもしれません。
退職金制度について切り出すときには、必ず「ここで長く勤めたいと思っている」ことを相手に伝えておくことが大事です。
ところで介護業界では、退職金制度を設けている法人はどのくらいあると思いますか。
介護労働安定センターが調べた「平成24年度 介護労働実態調査」によると、正規職員に対し退職金制度を設けている事業所は全体の約64%でした。形態別にみると、入所型の施設系(特養、老健など)が約81%だったのに対し、訪問系(訪問介護、訪問入浴など)は約54%でした。こうした現状も頭に入れておくと良いでしょう。
あなたが転職した法人は「退職金制度」を用意していないとのこと。がっかりされたとは思いますが、それだけで「この施設はダメだ」などと判断するのは気が早すぎです。退職金制度をなくし、その分を毎月の給与に上乗せして払うという法人もあります。今回の転職先は給与が高いということでしたが、もしかすると、そうした法人の一つかもしれません。
また、「勤務年数より能力で評価してほしい」という人や、定年まで勤務するつもりがない人もいるでしょう。そうした人にとっては、退職金制度よりも、毎月の給与が高い法人を選ぶ方がメリットが大きい場合もあります。
あなたの働き方や将来設計をいまいちど見直し、あなたにとってのメリットを改めて考えてみてはいかがでしょうか。
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