転職するときには、応募先に履歴書を出します。
履歴書は、希望する転職先の採用担当者が最初に審査をする、大事な書類。
いわば、「はじめまして」のご挨拶のようなもので、履歴書の印象や内容が、採用に大きく関わります。
特に、「志望動機」の記載については、「なぜ、この法人に応募したか」を端的に示すものです。
審査上、重要な項目ですから、説得力のある内容と読みやすい文字を心がけましょう。
まずは応募する法人の情報をしっかり把握
志望動機を書くということは、応募する法人が自分にとってどのように魅力なのかを書くわけです。
つまり、法人のことをよく知らないと、志望動機は書けません。
法人のホームページなどで内容を確かめ、可能ならその法人の事業所まで行ってみて雰囲気をつかむなど、自分なりの情報収集を心がけましょう。
介護職の友人などの評判を聞いてみるのも一考です。
200~300字で少し余裕を持って書く
履歴書の志望動機を書く欄は、それほど大きくない場合が多いでしょう。ほかの欄の文字の大きさとだいたい合わせて書くのが原則ですが、そうすると
200~300字程度のことが多いようです。
志望動機には意欲が見えるといいのですが、かといってくどくどと長く書くのも逆効果です。
枠内に入る文字数でわかりやすく、「ですます」で書くようにします。
志望動機とともにアピール!
志望動機は、志望の理由を書きながらも、そこに自分がどのような人間で、その法人にどのようにふさわしいかのアピールも書くのが一般的です。
「志望の動機とアピールポイント」と印刷されている履歴書もあります。
その場合、
・自分がこれまで介護の仕事にどのように取り組んできたか、どんな実績があるか
・その上で、さらに羽ばたきたいからこの法人を志望
・法人の魅力を示し、自分がその法人に「貢献したい、お役に立ちたい」という思い
このような順序で文章をまとめると好印象です。
たとえば、このような感じです。
私は高校卒業後、飲食業界に興味を持ち、就職しましたが、もっと直接人の役に立つ仕事がしたいと考え、介護業界への転身を決意し、特別養護老人ホームに転職しました。
この間、介護福祉士資格を取得し、さらに認知症について深く知りたいと考え、認知症サポーターの講座を受けたほか、さまざまな認知症の勉強会で知識と経験を得てきました。
今後は認知症利用者様への対応に特化した貴法人でさらに研鑽し、お役に立ちたいとの思いで応募しました。
この文章は、3つの内容に分かれています。
内容ごとに改行し、見やすくするとよいでしょう。
手書きで「好印象」のコツ!
履歴書を書くにあたり、文字が上手である必要はありません。
ただし、丁寧に書くことは大事です。
きちんと文字が書かれていれば、「信頼できる人、誠実な人」との印象につながります。
■履歴書に修正液はNG!
手書きで履歴書を書く場合は
必ず下書きをし、間違えないように書くことが大事です。
途中で間違えたら、修正液や修正テープで消せばいい、と考えるのはNGです。
履歴書の場合、
間違えたら別の履歴書に書き直します。
そのためにも、下書きはマストです。
■白紙の履歴書をコピーして練習
1行の文字数と入りきる行数を決めたら、そのとおりに書いていきます。
特に、志望動機の部分は非常に大事なので、
履歴書をコピーするなどして、あらかじめ練習しておくといいでしょう。
■メモ機能で下書き
スマホのメモ機能やパソコンのWordなどで、内容を考えて書いてみるのもいいでしょう。
そのときは1行の文字数を決め、文字数、行数どおりに書くようにします。
文章を直したいときは簡単に直せるので、便利です。
■鉛筆で罫線を作る
志望動機の欄は、ただ四角く区切ってあるだけで、罫線などは引かれていない場合がほとんどです。
いきなり書くと、文字が曲がったり、書こうと思った内容が書き切れずはみ出したりすることがあります。
いざ書くときにも曲がらないように、鉛筆でうすく線を引いて、その線どおりに書いていくとよいでしょう。
線はあとから消しゴムで消します。
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