パートやアルバイトで介護の仕事を希望しているけど、面接ではどのようなことを聞かれるのか、そしてどのように答えていけばよいのか分からないという方もいらっしゃるでしょう。
今回は、介護の仕事を希望するパートやアルバイトの面接でよくある質問と回答例文について詳しく紹介します。
今回は「あなた自身に関する質問」「仕事に関する質問」「退職理由に関する質問」「希望・条件に関する質問」の4つに分けて全14パターンを紹介します。
それぞれのパターンで「ポイント」「回答例」「NG例」「解説」に分けて詳しく説明していきます。
自己PRは自分を最も売り込める場となります。
面接においては、最も強みとなる特徴を先に述べてからその根拠について説明すると、短い時間であっても効果的に自分をアピールすることができます。
その際に、その強みが仕事にどのように結びつき、発揮することができるのかを述べるとより効果的です。
【解説】
NG例は自分をアピールする場であるにもかかわらず、会社の方をアピールしているという自己PRでよくある落とし穴のパターンです。
自己PRは会社の好き度合いを審査するところではなく、この会社で応募者の強みを活かすことができるのか、入社した後も活躍ができるのかを審査する場なので、自己PRの意味を間違って理解しないようにしてください。
長所は自己PRと似ているように思われますが、自己PRは自分を会社に売り込むにあたって最も強みとなる特徴を述べるのに対し、長所は単純に自分の最も強みとなる特徴は何かを述べる場になります。
面接という限られた時間のなかで、可能な限り自分の長所をどのように会社で活かすことができるのかを考えて答えるとよいでしょう。
短所については、マイナス評価を恐れてうまく答えられない方がいますが、採用担当者が短所を聞く理由は「短所を改善するためにどのような努力をしているか」を確認するためです。
そのため、どのようなときに短所を感じるのかという具体的な体験談と、それに対しての解決方法や努力の内容を伝えられるようにしておきましょう。
【解説】
長所や短所は、応募者自らの性格に関する質問なのでプライベートな話題になりがちですが、面接の場であるため社会常識の範囲を逸脱した回答や一般常識から外れた回答は控えるようにしましょう。
また、短所と長所は表裏一体なので、短所をうまく長所へと結びつけることができれば理想的です。
志望動機については、あらゆる会社のうちなぜこの会社を希望したのかを説明する場になります。
応募する会社の魅力や特徴はしっかりとリサーチしておきましょう。
【解説】
応募する会社の唯一性を説明するためには回答例のように、同業他社との比較により独自の強みを見つけ出すことと、経営者のメッセージを読み特徴をつかみだすことが重要です。
NG例のように、どの職場にも当てはまるような抽象的な表現は避けた方がよいでしょう。
これまでの仕事の経験は、学校を卒業してから現在に至るまでの職歴を伝えることになります。ただし、そのすべてを伝える必要はありません。
面接はあくまでも「応募者がこの会社にふさわしい人物なのか、入社後も活躍してくれるのか」を見極める場なので、経験者であれば過去の経験を伝え、転職の回数が多い人や部署間異動の多い人については、希望する会社と関係のない職歴にいては省略し、希望する会社で活かせる職歴を伝えるようにしましょう。
【解説】
これまでの仕事の経歴について聞かれたときは、職位や業務内容、与えられた権限や責任について具体的に話すことが重要です。
これらの仕事経験において得た職務遂行能力が、採用の基準に合致しているのかどうかを採用担当者はこの質問の回答で判断します。
この質問は、一見すると志望動機のように思われるかもしれませんが、実際には仕事に対する熱量を判断するための質問となります。特に未経験者について聞かれる傾向にあります。
「どうしてこの仕事に興味を抱いたのですか」と置き換えると答えやすくなります。
【解説】
仕事に対する熱量を評価するためには資格など形になるものが最も効果的ですが、資格がない場合でも、回答例のような仕事に直結する体験談や仕事にするために実際に行動していることをアピールするとよいでしょう。
アルバイトやパートを掛け持ちしていることを履歴書に載せていない、面接で伝えていないというのは採用後の大きなトラブルになります。
掛け持ちについてはそもそも禁止している会社もあるので、アルバイトやパートを掛け持ちしている場合は、正直にその旨を伝えるようにしましょう。
【解説】
掛け持ちに関しては、介護の知識や技術を身につけたい、空いている時間を有効に活用したいという理由が理想的な回答となります。
ただ稼ぎたいという理由は快く思わない採用担当者もいるので避けた方がよいでしょう。
退職理由は、自己PRや志望動機のように前向きに答えることが難しいので苦労します。
採用担当者が退職理由を聞くのは主に以下の理由が考えられます。
① 前職と同様の理由で仕事を辞めてしまわないかを確認するため
② 退職理由から仕事の価値観を知るため
③ 退職理由によって人柄や性格を把握するため
④ 仕事に対する取り組み姿勢や責任感の有無を把握するため
【解説】
仕事を辞めた理由を聞かれたときの回答の大原則は「退職理由をネガティブに捉えずにポジティブにする」ことです。
退職理由をネガティブにしてしまうと、ただの前職の批判に終始してしまうことがあり採用担当者の印象が悪くなります。
そして、NG例のようにやりがいを見いだせないことを伝えてしまうと、この会社でもすぐに飽きられてしまうのではないのかと採用担当者を不安にさせてしまいます。
採用担当者の立場としては、今すぐでも働けますと答えてくれる方が理想ですが、実際には前職や掛け持ちしている会社との兼ね合いもあるので無理して早くする必要はありません。
ただし「1週間以内急募」と求人情報に記載されているにも関わらず1か月も先であるとか、掲載されている範囲外の期間にならないようにしてください。
【解説】
いつから働けるかの確認はすでに採用を見越した後の質問になるため、内定の可能性が高いです。そのため、いつから働けるのかが分からないという状態は避けてください。せっかく採用をしても予定が立てられません。
前職や掛け持ちしている会社との調整はしっかりと行ってから面接に来てください。
介護の場合、サービスの形態によっては、日勤のみならず早番や遅番、夜勤など様々な勤務形態があるので、会社への通い方と時間に関する質問は、変則勤務であっても会社に無理なく通うことができるかどうかの確認のために行います。
また、緊急時の呼び出し時にすぐに駆け付けられる方は重宝されるので、通勤時間が短い方が好印象となる場合があります。
逆に通勤時間が長い方の場合、引っ越しを検討しているかの確認をされることがあるので、その点もしっかりと考えておくとよいでしょう。
【解説】
実際にどのような交通手段、通勤経路で会社に通うのか、そしてその時間はどれくらいかかるのかはあらかじめシミュレーションしておく必要があります。
すでに採用されたことを想定し、今は通勤をしているという意識のもとで面接会場に向かうとこの質問にもスムーズに答えられるでしょう。
パートやアルバイトの面接でシフトを尋ねた際に、応募者が採用されたいがために若干多めに勤務可能日数や時間を答えることがあります。
採用後しばらくはその条件が維持されるのですが、気づけば週4日が3日になることもあるので、採用後のミスマッチを防ぐ意味においても現実的に可能なシフトを正直に答えてください。
【解説】
介護の場合は勤務のシフトがきっちりと組まれているので、体調不良等の急な予定変更以外は、勤務希望の締め切り日までにはっきりと勤務の見通しを立てておく必要があります。
NG例のような勤務がはっきりとしない方は敬遠される可能性が高いので、勤務条件についてはなるべく具体的に伝えてください。
理想は回答例のとおり、自らの条件だけを出すのではなく、会社側の都合にもできる限り応じる姿勢を見せること。採用される可能性がより高くなります。
できる限り頑張って働きたいという思いを条件として反映させるとよいでしょう。
介護保険サービスの形態により様々な条件はありますが、パートやアルバイトで土日祝日が勤務可能な方は重宝される傾向にあります。
勤務時間についても会社側の立場ではフルタイムが理想ですが、フルタイムでなくとも例えば、デイサービスで入浴が午後からなら「始業時間から入浴が終了するまでの6時間勤務が可能です」というように、応募先の会社の日課に合わせた勤務時間の設定ができれば採用担当者に好印象です。
それでも、前述のシフトに関する質問のとおり、勤務日や勤務時間に関する質問は実際の業務に直結することなので、採用後のミスマッチを防ぐためにも正直に条件を伝えるようにしましょう。
【解説】
回答例のとおり、勤務条件に加えてその条件にとらわれずに状況に応じて柔軟に対応できることをアピールすると採用担当者の評価が上がります。ただ、無理する必要はありません。
勤務日数や勤務時間の希望は、具体的に伝えてください。
夜勤ができるパートやアルバイトは大変貴重な存在です。
基本的に夜勤ができないことで不採用になる可能性は低いのですが、できない理由がはっきりとしない場合は採用担当者の印象を悪くすることがあります。夜勤ができない場合は、理由をきちんと伝えるようにしましょう。
また、パートやアルバイトでも応募の条件に夜勤があるにも関わらず「できません」と答えることはそもそも条件に当てはまらないため、不採用となる可能性が高いです。
【解説】
本当はやりたいのだけれどもできないという意思表示をしておくと好印象になります。
また、過去の実例として、施設内でインフルエンザが流行って職員のほとんどが感染し勤務できる職員がいなくなったときに、パートの職員が手を挙げてくれて乗り切った例もあります。
可能であれば「施設の緊急事態のときには相談してください」と伝えると採用担当者の評価が上がります。
経験者であれば即戦力の人材として期待されるのですが、ブランクがあればあるほど不安な気持ちも大きくなります。
この質問はそんな応募者の気持ちを採用担当者がくみ取るための質問になります。
ポイントとしては、ただただ不安な気持ちだけを伝えるのではなく、不安でありながらも前向きな姿勢をアピールするとよいでしょう。
【解説】
不安要素に人間関係を盛り込むことは避けた方がよいでしょう。採用担当者も返答に困ります。
大切なことは、不安を抱えるなかでも前向きに努力する姿勢を見せることです。
介護に限らず新しい職場で仕事をするにあたって不安になる要素はたくさんあります。
この質問は、初めて介護という仕事をするにあたっての応募者の率直な気持ちを採用担当者は聞いているので、不安に感じていることを正直に答えることが大切です。
その際に、前述の「久しぶりの仕事で何か不安なことはありますか」と同様に、ただただ不安な気持ちだけを伝えるのではなく、不安でありながらも前向きな姿勢をアピールするとよいでしょう。
【解説】
実際にこの質問の回答として多いのが「特にありません」です。
特にない場合でも「初めてであるのでまだ何が不安なのかがよく分からないのですが、働いていく中で色々と不安なことが出てくると思います。その際には先輩職員に積極的に相談していきます」と答えた方が採用担当者の印象はよくなります。
介護業界は人手不足が特に深刻であることから、パートやアルバイトの希望でも比較的採用されやすい傾向にあります。
しかしながら、介護という仕事は対人援助業務であるので、面接においては、特に応募者の性格や介護に対する意欲など応募者の人間性が重視されやすいです。
面接の回答例をもとに自分なりの答えをしっかりとみつけることと同時に明るく笑顔で積極的にコミュニケーションをとって人間性もしっかりとアピールしましょう。
■服装・持ち物に関するマナー
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■面接当日に関するマナー
何分前に着くべき? | ノックは何回 |
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