面接の準備というと、想定問答の練習などの面接対策に注意が向きがちですが、当日の持ち物確認も重要です。持ち物で、面接の印象を左右することもありますから侮ってはいけません。
面接日程の案内に、持ち物について記載がある場合はそれに従うのは当然ですが、困るのは、特に指定がない場合です。
この機会に必要な持ち物を確認しておきましょう。
事業所からの指定がなくても、面接に「これだけは必ず持参すべき」という持ち物をピックアップしました。
持ち物を選ぶ際の注意点も頭に入れておいてください。
●履歴書・職務経歴書
履歴書や職務経歴書などの提出書類は、転職活動でもっとも大事なものです。最後に記入漏れや写真の貼り忘れなどがないかを確認しましょう。
事前に履歴書などを郵送済みの場合でも、念のためコピーを持参し、面接の直前にざっと目を通しておくと良いでしょう。
●資格証
介護福祉士や介護支援専門員などの資格を持っている場合は、その認定証・登録証のコピーを持参します。
面接の際に、履歴書に書かれた資格について確認される場合があるからです。
通常はコピーでOKですが、原本持参と指定される場合もあるので注意が必要です。
●ビジネス向けバッグ
履歴書などのA4の書類を折らずに入れられるサイズのバッグを用意しましょう。
たとえ提出書類がない場合でも、面接で資料や会社パンフレットを手渡されるケースもあります。受け取ったパンフレットを丸めたり、折らずに入れられることが大切です。
普段、リュックサック型のバッグを利用している人も多いと思いますが、カジュアルな印象を与えてしまうので面接では避けた方が良いでしょう。トートバッグを使用する場合は、落ち着いたカラーで、飾りが目立たないデザインを選びましょう。
●クリアファイル
履歴書や職務経歴書などの提出書類や、資格証などはクリアファイルに挟んで持参するようにしましょう。クリアファイルに入れておけば、きれいなまま渡せるので、仕事の丁寧さ、細やかな気配りをアピールできます。
面接の場で渡されたパンフレットなどもクリアファイルに挟んでバックにしまうようにすれば、より好印象につながるでしょう。
●筆記用具・ノート
面接では、勤務体系や労働条件に関する重要な説明もありますし、今後のスケジュールについての連絡などもありますので、筆記用具やノートは忘れないようにしましょう。
筆記用具としては、黒のボールペン、シャープペン、消しゴムが必須。ペンケースに入れて持参するのがスマートです。キャラクターの飾りが目立つペンやノートは面接の場にはそぐわないので避けましょう。
●手帳・スケジュール帳
面接の場で、次の面接予定日を決めたり、勤務をスタートできる日を聞かれることもあります。
あやふやな予定を答えるとあとで迷惑をかけるので、スケジュールが即座に確認できるものを持参しておきましょう。
スケジュールをスマートフォンで管理している人も多いかもしれませんが、面接中にスマートフォンを操作するのはマナー違反なので注意が必要です。
●スマートフォン
交通機関のトラブルで面接時間に遅れる場合などに、連絡手段として必要になります。
また、乗り換えや最寄り駅からのルートを確認するのにスマートフォンの地図アプリを使うケースも多いはず。事前に事業所の住所を設定し、地図やルートを確認しておくことをオススメします。
当然のことながら、充電しておくことを忘れずに!
●企業情報・募集要項のコピー
面接で聞かれる可能性がある事柄については、面接に向かう移動中などに確認しておきたいものです。
特に複数の事業所に応募している場合は、混同しないようにしなければいけません。募集要項や企業のホームページなどのコピーを持参しましょう。
●面接場所の住所や担当者名のメモなど
スマートフォンがあるからと安心せず、面接場所の住所や電話番号をメモし、地図もプリントアウトしておきましょう。
忘れがちなのが、先方担当者の名前です。
応募先から送られてきた連絡メールをプリントアウトしておくと、もしスマートフォンが使えなくなっても、面接の時間や担当者名、連絡先がわかるので安心です。
●ハンカチ・ティッシュ
面接では緊張して、普段以上に汗をかくことも予想されます。日頃はあまり汗をかかない人も、想定外に備えることが大切。社会人の身だしなみとして基本の持ち物です。
●腕時計
ふだんはスマートフォンで時間を確認する癖がついている人もいるでしょう。
しかし、面接のように時間厳守の場合は、腕時計をすることで時間厳守の意識が高いという印象づけができます。スマートフォンの充電が切れた場合も役に立ち安心です。
身だしなみを整えるアイテムなど、持参しておいた方が良い持ち物を紹介します。
●手鏡、メイク道具、汗拭きシート
介護業界は、特に清潔感が重視される傾向にあります。
面接場所に到着する前に身だしなみを整えることも印象アップの秘けつ。そこで、手鏡を用意しておくと安心です。
汗をかきやすい季節の面接では、汗拭きシートやメイク直しに必要なモノも持参しましょう。
●予備のストッキング
女性の場合、予備をバッグに入れておくと安心です。
出先で伝染してしまい、近くにコンビニエンスストアなどがなかったときに活躍します。
●折り畳み傘
折り畳み傘をカバンに入れておけば、急な雨にも慌てることがありません。濡れた姿で面接に臨んだり、帰りに事業所で傘を借りたりするようでは、あまり良いイメージを与えないでしょう。
●印鑑
念のため持参しておいた方が安心です。交通費が支給される場合などに必要になることがあります。
●現金
キャッシュレスの時代とはいえ、万が一に備えて、タクシー代などを想定して現金も持参しておくと良いでしょう。
面接には感染防止対策のグッズも持参しましょう。
介護業界への転職活動ならば、面接は介護施設内で行われることも多くなります。介護職をめざすなら、きちんとした対策やその気配りを示すべきでしょう。
●マスク
予備も含めて持参しましょう。
●手指消毒用のアルコールジェル
事業所に入る前に手指の消毒をするという姿勢が大切です。除菌用ウェットティッシュもあわせて持参すると安心です。
早めの準備を心がけ、前日までに確認を済ませておけば、安心して面接日を迎えられます。
今回ピックアップした持ち物以外に必要なものがないか、自分なりに当日の行動をシミュレーションし、持ち物リストを作りましょう。
必要なモノを忘れて慌てるようだと、「仕事でも準備を怠ったり、先を見通して何が必要か考える力が欠けているかもしれない」と見なされ、評価を下げる要因にもなりかねません。
抜かりなく用意し「しっかり準備してきたんだな」と好印象を与えられるようにしましょう。
■服装・持ち物に関するマナー
好印象な服装 | 面接用メイク |
面接用のスーツがない! | 「服装指定なし」は普段着OK? |
■面接当日に関するマナー
何分前に着くべき? | ノックは何回 |
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■メール・連絡に関するマナー
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