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2024年07月25日

パソコンを自由に使えない事業所に衝撃!ケアマネの転職体験談

晴れて介護支援専門員(ケアマネジャー)の資格を取りバリバリ働こうと思ったのに、事業所の考え方や設備の古さが衝撃的だった!
入職してすぐに「ここを脱出したい……」と思ったTさんの転職体験談をご紹介します。

Tさん

▲Tさん(40代後半・女性)

【前職:居宅・ケアマネジャー】
・勤続年数 1年(正職員)
・給料 月23万円(ボーナスあり)
・勤務 8:45~17:30、土日祝休み

【現職:居宅・ケアマネジャー】
・勤続年数 4年2ヵ月(正職員)
・給料 月24万円(ボーナスあり)
・勤務 8:45~17:45、土日休み+特別休

【転職歴】
事務職→介護職(特養)→ヘルパー・サ責(訪問介護)→介護職(デイサービス、ショートステイ)→ケアマネ(前職)→ケアマネ(現職)

キャリアアドバイザーに転職相談する(無料)

介護業界は天職!理想のケアマネへ

Q ケアマネジャーになろうと思った理由は?
A 尊敬できる理想のケアマネジャーに出会ったから。

友人から「介護の仕事が向いていると思う」と言われ、無資格で介護業界に飛び込んで20余年。本当にこの仕事が自分に合っていると思います。

困っている方の生活や健康状態をもっとよくして幸せになっていただきたい。そんな思いで働き続けてきました。

そんななか、デイサービス時代にとても素敵なケアマネジャーさんと出会ったことが一つの転機に。

利用者さんの意思を尊重し、周囲の支援者といい関係を築き、人としても尊敬できる方。彼女のようになりたいと思い続けて今に至ります。

パソコンも名刺もない事業所から脱出したい!

Q 前職をやめたいと思ったきっかけは?
A 会社のシステムや考え方が古く、窮屈な環境だった。

介護支援専門員(ケアマネジャー)の資格を得て、デイサービスから居宅介護支援事業所に転職しました。

それなりに大きい法人だったのですが、会社のシステムや考え方がとても古くて。

まず、パソコンが自由に使えないことに驚きました。
事業所に1台あるパソコンは持ち出せず、インターネットにもつながっていません。初めてのケアマネ業務でわからないことも多かったのですが、調べ物は全て自分のスマホでしていました。

コピー機やファクスを使うときも「無駄遣いしないでください」と言われて逐一内容をチェックされるなど、とても不便な環境でした。

また、ケアマネジャーは利用者さんや専門職と頻繁に会うのに「新人だから」と名刺を50枚しかもらえなかったこともつらかったです。

配り終わったことを伝えても、「そんなに多く印刷できない」と言われ、結局退職するまで1枚も作ってもらえず……。
主任ケアマネの方が分けてくれた名刺に手書きで自分の名前を書いて使わせてもらっていました。

残業は5分もないし、休みもきちんと取れる。担当する利用者さんは少なめで余裕がありました。
それはありがたいのですが、とにかくこれまで勤務してきたどの法人に比べてもIT化が遅れ、利用者さんへの支援も行き届かず、入職して1週間で「辞めたい」と思いました。

事業所の前職員から引き抜きの話が

Q 現職にはどうやって転職した?
A 別の事業所から引き抜きの打診があって転職できた。

前職の環境面に「辞めたい」と悩んでいたとき、そこの元職員の方から引き抜きのお話をいただきました。

「転職先の法人でケアマネを複数名募集しているから」と、主任ケアマネを通して声をかけてくださったのです。

調べてみたら社会福祉法人と医療法人の両方の法人組織を持つ大きなところ。IT環境も整備されているとのことで、すぐに行きたい!と思いました。

前職の環境は最後まで改善しませんでしたが、辞めることが決まってからは割り切って仕事ができて、ストレスも軽減されました。

自由でIT化された転職先に満足

Q 新しい職場に転職した感想は?
A システムも人間関係も良好!働きやすい環境で、転職してよかった。

転職先の事業所は、パソコンもなかった前職とは違い、タブレットを支給され、リモートワークもしやすい環境です。
実際、「車の中でも自宅でも、やりやすい場所で作業をしていい」と言われていました。

ケアマネジャー同士や関連会社のスタッフとの人間関係もよく、とても働きやすい職場に転職できて大満足でした。

想定外の異動でまた悪い環境に…

Q 転職後に困ったことは?
A 当初はとてもよかったけれど異動して、また憂鬱な環境に……

最初はすごくよかったんです。ちょうどコロナ禍真っ只中だったのですが、IT環境が整った事業所で、リモートワークもしやすくて。人間関係のストレスもなく「ここに転職してよかった」と心から思っていました。

ところがその後、同じ法人内の別の事業所に異動になりました。するとガラリと雰囲気やシステムが変わったんです。

初めて聞くようなルールもあり、コロナが落ち着いても訪問は「玄関先で短時間で」と決められていました。経験の少ない私では時間を気にしてしまい、利用者さんの困り事に気付けていないのではないかと悩むように……。

転職するときに職場環境をよく調べたつもりでしたが、同じ法人内でも事業所によって全然違いますね。

でも、考えてみたら異動や上司の変更などは、あり得ることです。自分が確かめた環境がずっと続くとは限らないのだなと思い知らされました。今は職場のルールを守りながらも、臨機応変に利用者さんに対応することを心がけています。

ケアマネを「辞めたい」人へ

Q 今まさにケアマネを「辞めようかな」と思っている人へアドバイスは?
A 勤務先の外にも仲間をつくることが大事!悩みの共有&情報のアップデートができる。

自分の経験から「いいと思って転職しても何が起こるかわからない」ということを知りました。が、落ち込んでばかりはいられません。そんなときこそ、職場外のコミュニティに参加するのがよいと思います。

私はケアマネジャーの集まりや、介護関係の勉強会などに多数参加しています。自分の職場だけを見ているとマイナス面ばかりが目につきますし、解決の糸口がみつからないことも。

逆に職場外の人たちと交流すると、自分の悩みを吐き出して、客観的なアドバイスをもらうことができます。ときどき外を見渡して、情報をアップデートするといいと思います。

私は外部とのつながりの中で同志となるケアマネジャーを見つけることができ、今後一緒に居宅介護支援事業所を立ち上げる予定です。仕事をする上で、仲間って大切だなと実感しています。

もっと自分に合う職場を見つけたい!という方へ
アドバイザーの転職サポートをご活用ください。

\介護業界で「転職したい」と思ったら/
取材・文:三輪 泉

社会福祉士、介護職員初任者研修、福祉住環境コーディネーター2級。
約30年前よりファッションや芸能、子育て、教育などを中心にライターとして活動。2012年、親の介護を機に社会福祉士国家資格を取得し、高齢者介護・医療・健康分野でのライターとしても活躍中。
現在は、法定成年後見人として支援が必要な方の財産管理や身上監護も行う。
介護、医療、教育、子育てなどのテーマを中心にWEB雑誌・書籍などの記事執筆を多数担当。

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