訪問介護のヘルパーはベテランが多い印象ですが、20代・未経験でも働くことができるんです!
飲食店のアルバイトから訪問ヘルパーに転職したNさんに、転職のきっかけや転職前の準備、初めての介護で不安に感じたことや転職してよかったことなど、未経験での転職について、お話を伺いました!
■今、どんな仕事をしていますか?
訪問介護事業所で、利用者さんのお宅を訪問して介護する訪問ヘルパーの仕事をしています。
訪問介護の仕事は、利用者さんが1人ではできない調理や掃除、洗濯など生活援助と呼ばれる家事を担うこともありますが、私の場合は若くて体力があるからということで身体介護が多いです。
車椅子からの移乗や着替え・オムツ換えをし、体をふいたり、身だしなみを整えたり。利用者さんがご自宅で自分らしく過ごせるような介護を目指しています。
■仕事のスケジュールを教えてください。
朝、着替えや身だしなみを整えるために訪問し、昼間は少し時間があいて、夕方にまた入浴や食事の介助などのために訪問することが多いですね。利用者さんが「ケアしてほしい」という時間にお宅に訪問する、というイメージです。
うちの事業所は高齢の方だけでなく、障害のある方の介護もありますので、さまざまな方のお宅に訪問します。特に夕方から夜にかけてはケアが必要な場面が多いので、3人くらいの方のお宅に伺うことも多いです。朝夕は忙しいですが、昼間の時間がちょっとあいたりするので、疲れが取れます。このリズムが自分に合っているんだと思います。
■以前はどんな仕事をしていましたか?
高校を卒業した後、正社員で働きたいと思うような仕事が見つからなかったので、飲食店を中心にバイトをして日々を過ごしていました。そんな中、友達から「石垣島で飲食店のバイトをしない?」と誘われて、生活に刺激がもらえるな、と思って、ふたつ返事で行きました。
最初は2カ月くらい、という話だったのですが、島ののんびりとした空気がすごく好きになり、結局10カ月滞在して働きました。
■介護職に転職したきっかけは?
ちょうど新型コロナウイルスの流行が始まったんです。石垣島でも感染者が出て、感染し始めたら止まらないだろうと怖くなり、地元に帰りたいと思うようになりました。
でも、地元に帰って何の仕事をしたらいいだろう?と考えていたら、訪問ヘルパーとして働いている母から「ヘルパーをやれば?」と誘われたんです。
母が働く様子を聞いて高齢者の方の生活を助ける仕事に興味があったし、母が勤務している訪問介護事業所が「新人を採用したがっているから、仕事はあるよ」と聞いたので、チャレンジしてみようと思いました。
■就職する前に準備したことはありますか?
介護の仕事は初めてですし、きちんとスキルを身に着けたいと思って介護職員初任者研修を受けようと思いました。
訪問介護で身体介護をするなら必ず必要な研修でもあるので、地元に帰ってすぐに介護職員初任者研修を受けました。
1カ月みっちりと座学や実習を重ねて研修を終えたら、すぐに事業所に面接に行きました。私の場合は、母の紹介だったので、面接に落ちることもなく、すぐにあたたかく迎えてもらえました。
■転職前にしておいてよかったことはありますか?
車とバイクの免許を取っておいてよかったと思いました。訪問介護は、利用者さんの家に訪問するのが仕事なので、運転免許があると仕事の範囲も増やせて便利だと思います。社用車の運転もできますね。
■未経験で介護職として転職することに不安はありませんでしたか?
実はあまりなかったんです。私の弟は障害があり、車椅子生活です。日常的に弟の生活サポートをしていましたし、それを高齢の方のためにやることも、それほど違和感がありませんでした。
訪問介護の仕事については、最初の3~4日は先輩ヘルパーさんがついてきてくれて、手取り足取り教えてもらえました。
ただ、私は登録ヘルパーという立場で、仕事があるときに家から利用者さんのご自宅に直行、ひとりで利用者さんのお宅に入ります。仕事を始めたばかりの頃は、わからないことはもちろんたくさんありました。
■仕事でわからないことはどうやって解決していますか?
利用者さんご自身に、どうやったら心地よいと感じてくださるのか聞いたり、ご家族に器具の動かし方を聞いたりします。
訪問看護師さんと週1回、一緒に仕事をする時間があるのですが、そのときに利用者さんの病状や薬の塗り方などを具体的に教えてもらうこともあります。
とにかく新人ですから、わからないことがあったら、できるだけその場で解決するために、どなたにも頭を下げて教えてもらいます。こちらが真摯な気持ちで教えを請えば、みなさん快く教えてくださいます。
■介護職に転職してよかったことは何ですか?
毎日がすごく楽しいです。この仕事が合っているんだな、と思っています。
利用者さんやご家族、看護師さんやマッサージの方などと、身近な距離でコミュニケーションできるのが楽しいです。
飲食店のバイトをしていた頃は、大型チェーン店だったのでとても忙しく、お客様も団体で来る方が多かったので、お客様との交流もそう多くありませんでした。
私は人と話すのが好きなので、今の訪問介護の仕事の方がずっと会話が多く、楽しめています。
それに、施設と違って拘束時間が長くなく、1回1回を集中してケアに入れる訪問介護の仕事の仕方が私には向いていると思います!
■介護職に転職して大変だと思ったことは何ですか?
利用者さんごとに生活スタイルが違うので、慣れるまでは大変だなと思いました。急に知らない人のところに行って生活のサポートをしながら理解しあうのは難しいなと思います。
でも、利用者さんと同じ立場・同じ目線でサポートする楽しさを事業所の先輩たちに聞いて、これが訪問介護のやりがいだと思います。働く環境がとても恵まれているなと感じます。
■これまでの経験やスキルで転職後に役立ったことはありますか?
弟の世話をしていたことが大きいです。どうやったら弟が心地よいか、楽しいと思ってくれるか、間近で体感していたので。
マニュアル通りに覚えた介護だけをするのではなくて、その人その人に合った介護をすることが大事なんだ、ということは、弟から教えてもらいました。
■今後の目標ややりたいことはありますか?
介護職として、もっと一人前になることはもちろんですが、もう少し先の将来、身体障害のある人のためのグループホームを作りたいという夢があります。
知的障害の方のグループホームは多いのですが、弟のように体が自由に動かせない方が安心して過ごせるグループホームがなかなかないんですよね。
今の訪問ヘルパーの仕事でしっかりと介護の経験を身につけて、夢に向かっていけたらいいな、と思っています。
>「介護職への転職インタビュー」一覧はこちら
介護求人ナビは全国で40,000件以上の介護・福祉の求人情報を掲載した、介護業界最大級の求人サイトです。訪問介護やデイサービス、グループホーム、有料老人ホーム、特別養護老人ホームなど高齢者介護の施設や、児童福祉や障害者支援に関わる施設・事業所の求人情報を多数掲載中。介護職、ヘルパー、ケアマネジャー、サービス提供責任者、ドライバーなど職種だけでなく、施設種類での検索や給与検索、土日休み・週休2日制・日勤のみ・夜勤専従・残業なしなど、こだわり条件での求人検索の機能も充実しているので、あなたにぴったりの介護求人が効率よく見つけられます。ブランク可な求人や未経験可の求人、研修制度ありの求人も掲載しているので、初めての転職でも安心!転職・就職・再就職・復職・アルバイト探しに、介護求人ナビをぜひご活用ください。
介護求人ナビに掲載している求人情報
記事一覧
新着求人
一覧を見る